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株の売り方教えます。利益を出すための「売り注文」の方法とは

株の売り方教えます。利益を出すための「売り注文」の方法とは

株の教科書.com編集部
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記事の難易度:★★☆☆☆

株式の買い方と同じく、知っておきたいのが「株式の売り方」です。見逃されがちですが、株式を売るということは、とても大事な作業なのです。では、いつどのように売るべきなのでしょうか。

今回は、株式投資の重要なポイントの一つである株式の売り方を解説していきます。

業績悪化は株式を売るべきタイミング

企業業績には中立はなく、株価には値上がり・値下がりのどちらかしかありません。株式を売るべきタイミングは、企業業績の悪化を原因とする株価の値下がりが明らかになったときです。業績悪化や不祥事が明らかになると、株価が悪い下がり方をします。株価が下がることを予測したら、買ったときよりも下がる前に売り抜けるほうが良いでしょう。

また、業績が良くても増資されると株式の価値が薄まるため、値下がりを起こします。特に出来高が小さい銘柄は値動きの振れ幅が大きくなりがちなので、状況を見て持ち続けるか売るかを判断しましょう。

利益確定のタイミングで売る

値上がり・値下がり以外のタイミングでも、今すぐお金が必要なときや株価が自分の決めた条件になったときなど、利益確定が必要なときもやはり売却のタイミングです。

このほか、更なる値上がりが期待できそうなときや、配当・株主優待の権利を得たいときは、保有株式を全部売却するのではなく、一部売却することも選択肢に含まれます。

売り方のルールを作っておく

株式を売却するときには、売り方のルールを決めておかなければ、得られるはずだった利益が少なくなったり、損失が出ることもあります。売り方のルールを決めるポイントは、株価がいくらになったら売るか、どれだけ売るかの二点です。

ルールの決め方は銘柄やその人によっても異なりますが、株価やチャートを見ながら、銘柄ごとに一定の損失が発生したら手放すようにしましょう。これは損失を拡大させないためのテクニックで、損失切り(ロスカット)と言います。

決めたルールは守ること

大切なのはルールを最初に決めておき、そのルールを守ることです。特に、損失をしているときは「値上げするまでこのまま持っておきたい」という気持ちが働きやすくなります。あらかじめ決めておいた損切りのラインに達したら、ルールに則って売却する覚悟が必要です。

逆指値注文でリスク回避を考える

株式を売るときの注文方法にも、成行注文と指値注文を選べます。すぐに売りたいときは成行注文を使えますし、ある程度利益が確保できた時点で売りたいときは指値注文が向いています。

損失の極限に効果的な逆指値注文

成行注文と指値注文以外に覚えておきたいのが、「○円以下になったら売る」逆指値注文という方法を覚えておきましょう。逆指値注文は急激に株価が下落したときに有効です。

逆指値注文を活用をすれば、株価が急落しても指定しておいた価格で売却されるので、一定以上の損失を出さずに済むのです。急な下落が心配な人は、あらかじめ逆指値で設定しておくと良いでしょう。

株式を売るときの注意点

証券会社によっては、株式を売るときに一定の手数料が発生が発生します。手数料は証券会社や条件によっても違いがあるので、自分の取引スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。株の教科書.comでは証券会社毎の手数料比較ページを掲載していますので、参考にしてみてください。

売却益には各種税金がかかる

そしてもう一つの注意点が「税金」です。株式の売却時や配当受け取り時に所得税と住民税を合わせた20%(2037年までは復興特別所得税を加算した20.315%)の税金がかかります。つまり、株式を売ったときに自分の利益として実際に手元に残るのは、売買委託手数料と税金を引いた額になります。

利益が出ると思っていたのに実は赤字だった、思ったほど利益が無かったということにならないよう、株式を売るときには手数料と税金も考慮して売却価格を設定しましょう。

まとめ

株式投資では、株式を買うことと株式を売ることをセットで考えた方がうまくいきます。株式を買った後に売るときの条件を考えるのではなく、あらかじめうまく利益が出る売却条件を考えてから株式を買うと失敗が少なくなります。初心者のうちは少額から株式を買い始めて売買に慣れていくようにしましょう。

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