
株の売り方教えます。利益を出すための「売り注文」の方法とは
株式投資で株式の買い方よりも重要といえるのが「株式の売り方」です。見過ごされがちですが、持ち株を売ることは利益確定・損切りのタイミングであり、投資成績を左右する大事な作業なのです。
今回は、投資成績を左右する重要なポイントの一つである株式の売り方を解説していきます。
この記事のもくじ
業績悪化は持ち株を売るべきタイミング
企業業績には中立はないように、株価は値上がり・値下がりのどちらかしかなく、持ち株を売るべきタイミングは企業業績の悪化を原因とする株価の値下がりが明らかになったときです。業績悪化や不祥事が明らかになると、株価が悪い下がり方をします。株価が下がることを予測したら、買値を下回る前に売り抜けるほうが良いでしょう。
また、業績が良くても増資されると1株あたりの価値が薄まるため、値下がりを起こします。特に出来高が小さい銘柄は値動きの振れ幅が大きくなりがちなので、状況を見て持ち続けるか売るかを判断しましょう。
利益確定のタイミングで売る
値上がり・値下がり以外のタイミングでは、お金が必要なときや株価が自分の決めた条件になったときなど、利益確定が必要なときもやはり売却のタイミングです。
更なる値上がりが期待できるときや、配当・株主優待の権利を持ち続けたいときは、持ち株を全部売却するのではなく、一部売却も選択肢に含まれます。
売り方のルールを作っておく
売り方のルールを決めておくことで、得られる利益を最大化できるだけではなく、損失を避けることにもつながります。売り方のルールを決めるときのポイントは、株価がいくらになったら売るかと、どれだけ売るかです。
ルールの決め方は投資方針や投資銘柄によって異なりますが、株価やチャートを見ながら、銘柄ごとに慎重に決める必要があります。下落局面での売り方のルールは損失を拡大させないためにも重要であり、特に損切り(ロスカット)として注目されます。
決めたルールは守ること
大切なのは最初にルールを決めてたら、よほどのことがない限りそのルールを守ることです。特に、損失を出しているときは「値上がりするまで持っておきたい」という気持ちが働きやすくなります。
あらかじめ決めておいた損切りのルールに抵触したら、ルールに則って売却する覚悟が必要です。
リスク回避を考えるなら逆指値注文を活用する
売却するときの注文方法にも、成行注文と指値注文を選べます。すぐに売りたいときは成行注文、売却価格を指定したいときは指値注文を活用しましょう。
成行注文と指値注文以外に覚えておきたいのが、「○円以下になったら売る」逆指値注文という方法を覚えておきましょう。逆指値注文は急激に株価が下落したときに有効です。
損失限定に効果的な逆指値注文
逆指値注文を活用をすれば、株価が急落しても指定しておいた価格で売却されるので、一定以上の損失を出さずに済むのです。
急な下落が心配な人は、あらかじめ逆指値で設定しておくと良いでしょう。
株式を売るときの注意点
証券会社によって、売買金額に応じて一定の手数料が発生が発生します。手数料は証券会社や条件によっても違いがあるので、自分の取引スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。株の教科書.comでは証券会社毎の手数料比較ページを掲載していますので、参考にしてみてください。
売却益には各種税金がかかる
売却するときのもう一つの注意点が「税金」です。売却や配当受け取りのタイミングで所得税と住民税を合わせた20%(2037年までは復興特別所得税を上乗せした20.315%)の税金が発生します。株式を売却したときに自分の利益として手元に残るのは、売買委託手数料と税金を引いた額になります。
利益が出たと思っていたのにきちんと計算したら赤字にならないよう、株式を売るときには手数料と税金も考慮して売却ルールを決めることが重要です。
まとめ
株式投資では、売買をセットで考えることが投資成績の改善にも役立ちます。買ってから売却ルールを考えるのではなく、あらかじめルールを考えてから投資すると損失を減らすことにもつながります。
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