
ベトナム株に投資するには?産業成長を支える労働力に期待
ベトナムといえば、社会主義の国家、若い人が多い、といった点がよく知られています。しかし、ベトナムの経済や株式まで詳しく知っているという人はまだまだ少ないでしょう。実は、ベトナムはこれから経済の発展が期待できる国。
今回は、ベトナム株の魅力と、ベトナム株に投資するときのポイントを見ていきましょう。
ベトナムとはどのような国なのか?
ベトナム社会主義共和国(ベトナム)では、1986年のドイモイ(刷新)政策により市場経済の導入や国外への市場開放、私有財産の保有が認められたことで、著しい経済発展が続いています。
ベトナム国民の間にも「頑張れば豊かになる」という考えが浸透し、積極的に経済発展を目指すスタイルは中国に似ています。
ベトナムで期待できる産業は?
ベトナムの産業で特に好調なのは、繊維製品関連です。服のタグに「made in Vietnam」の文字を見かけませんか?繊維製品は、高い労働力と人件費の低さによって支えられているベトナムの主力輸出商品の一つです。
また、世界の有名電子部品メーカーがベトナムに大規模な製造拠点を作っているため、電子部品・携帯電話関連の輸出も増えてきています。
ベトナムの経済成長率は、2000年代に入って年5~7%台を維持しており現在は6%台です。この数字を見ると、さまざまな産業分野で期待できることがわかります。
証券市場も急速に発展している
成長率が高く産業も好調なベトナムですが、証券市場が開設されたのはごく最近です。ベトナム最大の証券取引所であるホーチミン証券取引所(HoSTC)の取引開始は2000年、新興市場のハノイ証券取引所(Hanoi STC)の取引開始は2005年と、株式取引が一般化したのはごく最近のことです。
しかし、上場企業はすでに約700社を数え、その数は急速に増加しているだけではなく、第一次産業から第三次産業まで幅広いセクターの企業が上場するなど、偏りがなく株式市場全体が拡大しています。
ホーチミン証券取引所の株価指数(VN指数)もまずまず順調であり、株価の推移から見ても投資するに値する市場であると言えます。
ベトナム経済の今後の展望は?
ベトナムは計画経済により官民が同じ方向に進み、政策決定から実行までが早いのは大きなメリットです。その反面、利益の出ない国営企業が多く存在するため、国営企業の改革が今後の大きな課題とされています。
また、都市への一極集中やインフラ整備が遅れていることも課題としてあげられています。今後のインフラ需要が予想されることはインフラ関連企業にチャンスであり、投資セクターとしては注目しても良いでしょう。
ベトナム株式に投資するには?
国内の証券会社でベトナム株の取り扱いをしている証券会社は限られていて、ネット証券ではSBI証券や岩井コスモ証券で取り扱いがあります。
SBI証券では約340銘柄、岩井コスモ証券ではホーチミンおよびハノイ上場の全銘柄の取り扱いがあり、手数料はSBI証券が約定代金の2%(最低手数料1,200,000ベトナムドン = 5,000円程度)、岩井コスモ証券が約定代金の2%(最低手数料5,000円)となっています。
まとめ
ベトナムは豊富な労働力をうまく活用して発展を続けています。また、政治主導で動くことができるのも強みです。
巨大外資企業が進出しているなど、ベトナム株は今後の成長期待が大きい外国株式といえるでしょう。
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