
タイ株に投資するには?穏やかに伸びる成長国家
バンコクやプーケットといった観光地やタイ料理など、タイという国に親しみを持っている日本人は多いでしょう。タイには親日家が非常に多く、来日旅行者数も増加しています。
今回は、タイ株式へ投資するときのポイントを見ていきましょう。
この記事のもくじ
タイ株式市場の特徴とは?
タイの証券取引所は「タイ証券取引所」のみです。主要企業は「SET市場」、新興企業は「mai市場」で取引され、株式は「ローカル株」と「フォーリン株」、「NVDR」の三種類に分けられます。それぞれの特徴は以下の通りです。
日本人を含む海外投資家はフォーリン株かNVDRに投資することになりますが、流動性が低いと売りたい時に売れない可能性があるので、投資対象としてはNVDRがおすすめです。
タイの経済事情はどうなっている?
タイ経済は堅調に推移していて、実質国内総生産(GDP)も毎年3%程度の安定成長が続いています。タイは「アジアのデトロイト」と言われるほど自動車の生産に力を入れています。経済発展が進んでさらに購入層が広がればより大きな成長が期待できますが、二輪車・自動車の国内売上はここ数年低迷しています。現時点では大きな売り上げ増は難しいでしょう。
このほかに有望な産業としては、好調な観光分野は魅力です。すでにタイのGDPの約10%を観光関連が占めるまでに成長していて、主要産業の一つとなっています。
タイ株式で注目するべき銘柄は?
タイ経済は堅調な反面、爆発的な成長は難しいでしょう。投資先を決めるときには、値動きの大きい銘柄よりも安定した銘柄を選びましょう。比較的値動きの安定したインフラ関連・輸送関連銘柄は投資対象として要注目です。
そして、輸出関連銘柄も忘れてはなりません。タイは周辺諸国へ農産物や自動車・コンピューター関連を輸出しています。一部の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国とは経済連携協定(EPA)や自由貿易協定(FTA)を結んで貿易にも力を入れているので、輸出関連分野に目を付けるのもおすすめです。
リスクを回避するためどうすればいい?
タイ株式に限らず、株式投資をするときにはリスクも考えなければいけません。まず、正確な情報を得られる情報源を確保しましょう。証券会社では口座開設した人に情報を提供していますので、必ず目を通してから投資をするようにしましょう。
政治リスクに対応するには、世界情勢に敏感になることが重要です。新聞等のニュースも必ずチェックするようにしましょう。
タイ株式に投資する時の注意点
他の東南アジア諸国と同じく、タイ株式の注意点は政治・経済情報が得にくいところです。タイでは過去に軍事クーデター・大規模デモが起きているので、中短期で投資を考えるならば、政治リスクには特に注意する必要があります。
そして、タイではたびたび被害甚大な災害も起こっています。災害が起こるたびに株価に影響が出る可能性もあることを覚えておきましょう。
タイ株式を購入できる証券会社はある?
他の外国株式と同じく、タイ株式に投資できる証券会社は限られています。国内の主要ネット証券では、SBI証券が約66銘柄を取り扱っています。手数料はSBI証券が約定代金の1%(最低手数料761タイバーツ※2,500円ほど)となっています。
タイの現地証券会社で口座開設して取引するという手段もありますが、言語の問題やタイの銀行口座が必要になるなど、一般的ではありません。タイに住んでいる人や言語に相当自信がある人以外は避けた方がいいでしょう。
まとめ
タイの投資事情について確認してきましたが、タイは爆発的に伸びている国ではなく穏やかに成長している国と言えます。タイ株は大きな利益を得るというより、確実なところに投資をしたい人に向いた外国株でしょう。さまざまな情報を吟味して投資を検討してみてください。
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