
ロシア株に投資するには?エネルギー資源関連に高いポテンシャル
日本のニュースでもロシアの話題はよく出ますが、政治やスポーツについての内容ばかりです。ロシア株式のニュースが詳しく報道されているのを見ることはほとんどありませんが、投資するメリットはあるのでしょうか?
今回は、ロシアの経済や株式市場はどのような仕組みになっているのか、ロシア株式へ投資するポイントを見ていきましょう。
この記事のもくじ
欧米諸国との対立が再燃するロシア経済
ロシア経済は、政治の影響を強く受けています。2014年のウクライナ騒乱と続くクリミア侵攻をきっかけに、欧米諸国からロシア企業・政府高官の資産凍結、輸出入の制限などの経済制裁により、ロシア経済は大打撃を受けました。
ロシアの株式指数である「RTS指数」は、2014年には前年比で約40%も下落しています。現在では制裁緩和の動きもありますが、ロシアは政治動向によって経済が大きく左右されるということが証明されました。
ロシア経済にダメージを与える原油価格の低迷
経済制裁もロシアに打撃を与えましたが、もう一つ大きなダメージとなっているのが原油価格の低迷です。原油・エネルギー関連はロシアの輸出品目の実に70%を占めており、原油価格の低迷がロシア経済の足を引っ張っているのです。
制裁緩和もしくは終了によりプラスに転じるという見方もありますが、現時点では資源価格の値上がりを背景にした大幅成長を期待するのは難しいでしょう。
ロシア株式市場の状況は?
ロシア株式はモスクワ証券取引所とサンクトペテルブルク証券取引所で取引されています。先述したRTS指数は、モスクワ証券取引所で取引されている代表的な50銘柄の株価を指数化したものです。
RTS指数は証券会社のチャートなどで見ることができます。また、モスクワ証券取引所では株式だけでなく債券・デリバティブ・通貨の取引も行われており、ロシアを代表する取引所として知られています。
ロシア株式の特徴とは?
ロシア株式の中では、やはり原油・エネルギーも含まれる資源関連株が注目されます。ロシアの資源輸出は厳しい状況ですが、少しでも良い材料が出れば、大きく値が動く可能性があります。
ロシア企業の名前や事業内容が日本で具体的に紹介されることはほとんど無く、投資したい銘柄を選ぶのは困難ですが、新聞・雑誌や証券会社サイトなどで探すことができます。
ロシア株式を取引するときに注意する点は?
ロシア株式を日本から注文する場合は1日1回の受付となります。株価に影響する重要な情報が出ても、現地の取引時間に合わせた注文はできないことに注意しましょう。
ロシア株式を買える証券会社は?
ロシア株式を取り扱っている証券会社は限られており、国内の主要ネット証券ではSBI証券が約32銘柄を取り扱っています。手数料はSBI証券が約定代金の1.2%(最低手数料500ロシアルーブル※900円ほど)となっています。
まとめ
経済も停滞気味のロシアですが、広大な土地・豊かなエネルギー資源を保有しており、ポテンシャルが非常に高い国です。今後、制裁緩和や資源価格の値上がりがあれば、現在の停滞から一転して経済成長・株価上昇が期待できる国と言えます。
ロシア株式が割安になっているこの時期をチャンスと捉えれば、投資を考えてみるのは間違いではありません。まずは、ロシア株式の情報を収集するところからはじめてみてはいかがでしょうか。
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