
マレーシア株に投資するには?安定の経済成長率と観光関連に強み
近年、マレーシアについては日本から移住するシニア層の増加、という話題がよく出てきます。都会的なクアラルンプール、ペナンやランカウイといった観光地や、多民族国家といったさまざまなイメージがあります。
今回は、マレーシア株式の特徴と、投資するときに気をつけたいポイントを見てみましょう。
この記事のもくじ
東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国でも成長が続くマレーシア
マレーシアは東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の中でも経済成長が著しい国です。一人当たりの名目GDPはシンガポールとブルネイに次ぐ第3位、経済成長率も4~5%台で推移しており、多少の上下はありますが安定的に成長していると言っていいでしょう。
マレーシアの株式市場の特徴
マレーシアの上場株式は「マレーシア証券取引所」で売買されています。上場企業はアセアン諸国の中でももっとも多い約900社を数え、メインマーケットには800社、新興市場(ACE市場)には100社ほどが分かれて上場しています。
上場銘柄がインフラ関連銘柄に偏り気味なアセアン諸国と違い、マレーシアの上場株式はサービス業・製造業・インフラ関連などバランスよく上場しています。上場銘柄の構成から、マレーシアが他の新興国よりも経済発展に力を入れていることがわかります。
マレーシア株のおすすめ銘柄とは?
経済も発展しているため、特定の分野以外は期待薄というような偏りがないことが長所です。中でもおすすめは観光関連です。日本政府観光局の外国人訪問数ランキングを見ると、マレーシアはなんと世界12位で日本(16位)よりも上位。巨大リゾート企業も上場しています。
また、マレーシアはインフラ網の整備が進んでいるので外資系企業が多く参入しています。どこに投資すべきか見当もつかない場合は、外資系企業の現地法人に注目しても良いでしょう。
マレーシア株に投資するリスク
マレーシアは成長期待から考えると有力な投資候補ですが、多民族国家であり民族間の経済格差もあります。不遇な状態にある民族の不満が募れば、問題が起こる可能性も否定できません。
また、円高が進むと株価がさほど変わらなくとも損をする可能性があります。マレーシア株に投資する際は、この政治リスクと為替リスクの2点に留意しておきましょう。
マレーシア株の情報はどう入手する?
日本からの移住希望者が多い国ですので、マレーシア全体の経済・景気に関するニュースは手に入れやすいでしょう。その反面、個別銘柄の情報は紙媒体では得にくいため、証券会社が提供する情報が頼りになります。
マレーシア株を買うならどの証券会社?
国内でマレーシア株の取り扱いをしている証券会社は非常に少なく、国内の証券会社ではメインマーケットの取り扱いに限られています。そのメインマーケットの取扱銘柄も限られており、売買できるのはわずか数十社です。
ネット証券ならSBI証券と楽天証券が大手44銘柄を取り扱っています。手数料はSBI証券が約定代金の1%(最低手数料76マレーシアリンギット = 2,000円ほど)、楽天証券が約定代金の1%(最低手数料500円)となっています。
まとめ
マレーシアは東南アジアでも発展が進んでいる国であるため、マレーシア株は今から投資をするメリットが大きい外国株式です。
投資リスクが比較的低い代わりに、具体的に銘柄を探すのが難しく為替リスク等の弱点もあります。証券会社の銘柄情報や、自分で収集した情報を充分に生かしてチャレンジしてみましょう。
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