
韓国株に投資するには?日本になじみの深い投資しやすい市場
日本と地理的にも非常に近く、観光・文化交流が盛んな韓国。その製品・サービスも日本に入ってくることが多いため、親しみがある方も多いでしょう。
日本となじみの深い韓国の市場にはどのような特徴があるのでしょうか?今回は、韓国株式へ投資する際のポイントを見ていきましょう。
この記事のもくじ
韓国の株式市場の特徴とは?
韓国の証券取引所は「韓国取引所(KRX)」一つであり、市場規模は時価総額ベースで中国・日本・インドに次いで第4位です。上場企業には財閥系企業が多く、上場企業一覧を見ると企業名に「現代」「サムスン」「LG」を含む企業に多く見られます。
韓国の国内総生産(GDP)の約6割を四大財閥(サムスン・LG・SK・現代)が占めているという話もあるほど、財閥が韓国経済に影響を及ぼしています。すなわち、財閥系企業の業績がそのまま韓国経済に反映するといっても過言ではないでしょう。
よく名前を聞くあのブランドも韓国企業
私たちの生活に深く根差している韓国企業はたくさんあります。半導体・家電で世界トップシェアを争うサムスン電子やLG電子、製菓のロッテなど、日本でもよく知られたブランドです。また、自動車大手の現代自動車や製鉄会社のポスコ、有名タレントを多数輩出する芸能事務所のSMエンターテインメントなども有名です。
これは日本と韓国の距離が近いというだけではなく、力を入れている分野が近いことも関係しています。日本企業の海外進出や輸出関連のニュースがあると、必ずと言っていいほど韓国企業の名前がライバルとして出てきます。
情報が入手しやすいことが韓国株の魅力
韓国株の最大の魅力は情報が入りやすいことでしょう。日本でもなじみのある企業が多く、報道でもよく韓国関連のニュースが出てきます。取引材料を探しやすいということは、非常に大きなメリットなのです。
また、日本と韓国は時差がなく、市場が開いている時間もほとんど同じです。米国株を例にすると取引時間は日本の真夜中のため、売買や株価チェックのために深夜まで起きていなければいけません。その点、無理のない時間で株取引ができる韓国市場はとても魅力的です。
韓国株に投資できる証券会社は限られている
他の外国株と同じく韓国株に投資できる証券会社は限られており、国内の主要ネット証券ではSBI証券が約58銘柄を取り扱っています。手数料はSBI証券が約定代金の0.9%(最低手数料9,000韓国ウォン)となっています。日本円換算で900円程度。
韓国株の銘柄情報は、新聞・インターネット・テレビからある程度は手に入れることができます。財務諸表や決算報告など詳細な情報は、証券会社のサービスを利用すれば取得できます。
韓国株への投資で気をつける点とは?
韓国株への投資で注意する点は為替です。韓国の通貨「ウォン」は、ドルとの連動制が強く、為替レートが安定しないこともあります。他の通貨と同じ様に為替差益・差損が出る可能性は認識しておきましょう。
隣国とはいえ対米ドルの情報ほど多くはありません。売買するときはもちろん、日頃から意識して為替ニュースを見ておくようにしましょう。
財閥系企業や輸出関連の動向にも注意
韓国は財閥偏重社会であり、財閥系企業一社が危機におちいると系列企業全てに影響するリスクは小さくありません。自分の投資している企業だけでなく、系列企業の値動きもあわせて見るようにしましょう。
また、韓国経済は輸出に依存しているため、相手国に何らかの問題が生じて輸出高が減れば、一気に景気が悪くなる可能性があります。輸出関連のニュースも確認するようにしておきましょう。
まとめ
韓国株は情報が入りやすく投資がしやすいものの、韓国独自のリスクも無視できません。これから外国株式への投資にチャレンジする方も、日本人にとって身近な海外である韓国を初めての海外株に選んでみてはいかがでしょうか。
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