
インドネシア株に投資するには?伸び続けるASEAN最大の経済国
バリ島などの観光地やナシ・ゴレンといった料理が有名な、世界最大のイスラム国家であるインドネシア。近年、日本企業の進出も増えてきています。急激に発展しているインドネシアは、株式投資の面でも期待と注目を集めている地域の一つです。
今回は、インドネシア株へ投資するときのポイントを見ていきましょう。
この記事のもくじ
右肩上がりの経済成長を続けるインドネシア
インドネシアの人口は2.55億人と世界第4位の人口規模を占め、産年齢人口(15歳~65歳)比率が非常に高い「人口ボーナス期」は2044年まで続くと言われていて、インドネシア経済も右肩上がりに成長中です。
実質国内総生産(GDP)は、2000年から2016年の16年で、2倍以上に拡大しています。日本の経済成長率と比べると、信じられないほどの成長率です。
インドネシア市場の特徴とは?
インドネシアの株式取引は、首都・ジャカルタにある「インドネシア証券取引所」で行われています。インドネシア証券取引所の上場企業数は500社を超え、インドネシアの株価指数「インドネシア総合(^JKSE)」を確認してみると10年間で約3倍に伸びています。
2008年のリーマンショックとその後の世界金融危機の影響の大きさを考えると、10年間ほとんど株価が伸び続けていることは称賛に値します。
インドネシア株ではどんな銘柄に投資する?
肝心の銘柄ですが、日本では知名度がない企業が多いことは確かです。しかし、注目すべき業界はいくつかあります。インドネシアでは石油・石炭・パーム油などの各種天然資源が経済成長を支えています。そのため、資源関連銘柄は投資先の一つとして注目です。
都市部では主要国に並ぶ都会的な印象を与えるインドネシアですが、地方ではまだまだ整備されていない部分が多くあります。インフラ関連、特に水道・電機関連や工事関連の銘柄をチェックしておきましょう。
インドネシア株投資で注意すべきポイント
インドネシア株に投資にするときの注意点は、投資情報が極めて少ないことです。海外株はただでさえ情報が少ないのが欠点ですが、インドネシアを含む東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国はそもそも公開される投資情報が極めて限られています。投資情報だけではなく、新商品・新サービスのニュースも日本ではなかなか報道されません。
また、海外株への投資成績を左右する為替レートもほとんど取り上げられないのがネックです。インドネシアの通貨「ルピア」と日本円の為替レートが注目されることは極めて少なく、為替損益が出ているか分かりにくいことも欠点です。
インドネシア株に投資する方法
インドネシア株の情報を手に入れるには、証券会社を最大限に利用しましょう。インドネシア株を扱う証券会社では、顧客向けに投資情報を公開しているところもあります。
この情報は重要度に応じて有料・無料と分かれるので、取引口座の開設前にどの程度の情報が手に入るのか、各証券会社で確認しておきましょう。自分の欲しい情報を提供してくれる証券会社で取引するようにしましょう。
インドネシア株を購入できる証券会社は?
他の外国株と同じくインドネシア株に投資できる証券会社は限られており、国内の主要ネット証券ではSBI証券が約31銘柄、楽天証券が約72銘柄を取り扱っています。
手数料はSBI証券が約定代金の1%(最低手数料238,000インドネシアルピア※1,800円ほど)、楽天証券が約定代金の1%(最低手数料500円)となっています。
まとめ
外国株の中でも、今後の経済成長が期待できるインドネシア。どの銘柄がいいのか、かなり詳しく調べないと分からないところが弱点ですが、今のうちにこの好景気の波に乗っておくのも悪くはないのではないでしょうか。
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