
中国株に投資するには?大きなリターンを見込める魅力の市場
国内総生産(GDP)で世界第2位の地位を占める中国は、国内外から有望な投資先として注目を集めはじめています。その経済成長は一時期よりも落ち着いたとは言え、外国株式への投資を検討するなら、外せない国の一つと言えます。
今回は、中国株に投資するときのポイントについて見てみましょう。
この記事のもくじ
中国株投資の魅力
中国株の魅力は、なんといっても値動きが大きいことにつきます。値動きの大きさは値下がりリスクにもつながりますが、一回の取引で大きくもうけたい人にとっては非常に魅力ある株式市場と言えます。
値動きを確実に追うことができ、思い立ったらすぐに注文を出せる環境にあるのならば、中国市場は狙い目と言えます。日本市場の値動きが鈍いときの代替市場として、中国市場に注力するのも効果的です。
三市場に分かれる中国市場
中国の証券取引所は、規模の大きい順に上海証券取引所と香港証券取引所、深セン証券取引所の三市場で構成されていて、国内投資家向けに設定されたA株と、外国人投資家向けに設定されたB株に分かれています。現在ではこの使い分けは事実上撤廃されていて、中国人民元建てで取引するのがA株、米ドル・香港ドルで取引するのがB株とされています。
取引所の時価総額ランキングを見ると、もっとも大きな上海証券取引所は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)とNASDAQ、日本証券取引所グループ(東京・大阪証券取引所)に次ぐ第4位を占めています。
中国株の注目銘柄は?
成長期待の大きい中国株の中でも、特に注目を集めているのがインフラ・環境関連銘柄です。都市部はともかく地方でのインフラ整備は今後の課題という地域が多く、環境面では大気汚染が問題視されているので、これらの問題に着目した企業が成長期待が大きいといえるでしょう。
日本でもなじみある銘柄はアメリカ上場のこともある
海外旅行をする人ならば、「エア・チャイナ」や「キャセイパシフィック」といった航空会社をよく知っていることでしょう。身近なところでは、白物家電の「ハイアール」や、パソコンの「レノボグループ」の親会社も中国企業であり、中国市場に上場しています。
ただし、日本でもよく聞く企業が全て中国市場に上場しているとは限りません。例えば、IT大手の「百度(バイドゥ)」はNASDAQ、同じくIT大手の「アリババ」はニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しています。投資したい企業がどの株式市場に上場しているのかは、取引前にしっかりと確認しましょう。
中国株を購入できる証券会社は?
他の外国株と同じく中国株に投資できる証券会社は限られていますが、成長期待の大きい中国株に力を入れている証券会社が多く、詳細な中国株式情報を掲載している証券会社も少なくありません。要ネット証券ではSBI証券が約1,388銘柄、楽天証券が約910銘柄、マネックス証券が約2,058銘柄を取り扱っています。
手数料はSBI証券が約定代金の0.26%(最低手数料47香港ドル※630円ほど、上限手数料470香港ドル = 6,300円ほど)、楽天証券が10万円までは500円・10万円超100万円未満は約定代金の0.5%・100万円以上は5,000円、マネックス証券が約定代金の0.25%(最低手数料45香港ドル = 600円ほど、上限手数料450香港ドル = 6,000円ほど)となっています。
中国株への投資で注意すべきポイント
中国株には投資リスクにもつながる値動きが大きいという特徴があるので、取引中はこまめに株価をチェックして売買する必要があります。
しかし、取引も活発で参加者の多いアメリカ市場などとは異なり、金額こそ大きいものの参加者が限られている中国市場の情報収集は難しく、さらに発信される情報の正しさも疑われるなど、より注意深い投資行動が必要になります。
まとめ
日本に住んでいると中国に関するニュースを見聞きしない日はありませんが、中国株投資となると途端に情報が乏しくなります。
それでも、中国株投資は将来有望であり、必要なときにいつでも中国株に投資できるように、常に情報収集を怠らないようにしましょう。
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