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リスクヘッジとして考える上場投資信託(ETF)投資

リスクヘッジとして考える上場投資信託(ETF)投資

横山研太郎
横山研太郎
記事の難易度:★★★☆☆

投資は常にリスクと隣り合わせであり、リスクをいかに回避・コントロールするかで投資の成果は大きく変わってきます。機関投資家はリスクの手段として、上場投資信託(ETF)を活用していますが、この運用は個人投資家にも応用できます。

今回は、ETFを使ったリスクヘッジの手段について見てみましょう。

ETFは単独でリスクヘッジできる金融商品

リスクヘッジに効果的な上場投資信託(ETF)

ETFはさまざまな債券や株式をパッケージ化した投資信託を、株式のように取引できる上場投資信託(ETF)は、一つの商品で分散投資ができるため、それだけリスクを減らすことができていると言えます。

個別株式で2つの会社に投資しているとき、片方が倒産してしまうと、投資資金はほぼ半分になりますが、日経平均に連動するETFであれば、1社が倒産してもほとんど影響はありません。つまり、日経平均と似た値動きをする会社に株に投資するなら、日経平均に連動するETFを購入するほうがリスクヘッジができると言えるでしょう。

今の投資のリスクヘッジするためのETFの投資方法とは

今、投資している会社があるときには、倒産や悪いニュースで株価が下がるリスクを抱えることになりますが、その会社の株価が下がるときに上昇すると考えられる金融商品に投資をしていれば損失を抑えることができます。仮にある会社の株が100円下がっても、別の会社の株式が80円上昇すれば、トータルの損失は20円に抑えることができます。

個別企業の株だけでは、このようなリスクヘッジを実現するのは難しいのですが、ETFを活用すれば比較的簡単にリスクヘッジができます。

株価が下がると利益が出るETFでリスクヘッジをする

対象指数とは逆の動きをするインバース型ETF

ある会社の株を保有しているときに、値下がりに備えて投資できるのがインバース型ETFです。代表的なインバース型ETFである日経平均インバース上場投信(証券コード1571)は、日経平均とは逆の動きをするように設計されたETFであり、日経平均が1%値下がりすると、このETFの価格は約1ポイント上昇します。この特徴を活用すれば、保有する会社の株価が下落するのに備えることができます。

金価格に連動するETFでもリスクヘッジができる

「有事の金」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?古代から富の象徴とされている金は、国がその価値を保証している「おかね」と異なり、金そのものに価値があると考えられています。

世界の政治・経済情勢が不安定になると、一般的に「おかね(=通貨)」を売って「ゴールド(金)」が買われる傾向にあり、金価格が上昇します。世界経済の先行きが不安視されるときには、金価格に連動するETFである純金上場信託(証券コード1540)などを購入することで、リスクヘッジが期待できます。

どのようにETFでリスクヘッジをするのか

インバース型ETFを活用した取引のリスクヘッジ

それでは最後に、具体的なリスクヘッジの手順を説明しましょう。

  • A社株を20万円分保有しているとします。A社株は日経平均との連動性が高いため、日経平均が低下することが予想されるときに日経平均インバース上場投信を20万円分購入しました
  • その後、想定していた通り、A社株と日経平均は10%下落しました。A社株は18万円まで価値が下がって2万円の含み損が発生しますが日経平均インバース上場投信は22万円まで価値が上がって2万円の含み益が発生します。トータルでは「プラスマイナスゼロ」です
  • 株価はこれから回復するだろうと考え、日経平均インバース上場投信を売却しました。リスクヘッジをしていなければ2万円の含み損でしたが、損失はゼロに抑えることができました

極めて単純化していますが、大まかにはこのような手順で取引をすることで、うまくいけば損失を回避することができるのです。

リスクヘッジをするメリットと注意点

上記のような方法でリスクヘッジをすることができるのですが、リスクヘッジのメリットとして「株を保有し続けられること」があげられます。リスクを回避するために売却してしまうと、株主としての権利が失われてしまいます。しかし、配当や株主優待を考えると手放したくないというときには、このリスクヘッジ方法が有効です。

反対にリスクヘッジをするデメリットとしては「損失が発生するのを抑える」ためにするものであり、「利益が発生しても、それを抑える」効果もあるのです。リスクヘッジしたものの実際には株価が上昇してしまったときには、せっかくの利益がリスクヘッジのために投資した金融商品の損失で打ち消されてしまいます。

上がるか下がるかを予想して投資しているため、こればかりは仕方ありませんが、予想に反した展開になると利益を失うということも忘れないようにしましょう。

まとめ

ETFを使えば、現物株投資だけでは難しいリスクヘッジも比較的簡単にできますが、リスクヘッジには「損失だけでなく、利益についても限定的になる」という点があることを忘れてはいけません。「損失を回避する」ではなく、「先行きが読めない状態を回避する」と考えて、リスクヘッジを活用しましょう。

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