
株式投資は複利で殖やす!仕組みを理解して資産を増やそう
効率よく資産を殖やすことを目的とする株式投資ですが、そのために欠かせない考え方が複利です。具体的に複利はどのような役割を果たすのでしょうか。
今回は、複利効果をがどのようなものかを見ることで、株式投資での複利効果の重要性を見ていきたいと思います。
この記事のもくじ
複利と単利の基本的な意味
複利とは、元金(がんきん)に対して生じた利子を次期の元金に組み込む「複利法」で計算される利子を指します。複利では元金だけでなく利子にも利子が発生するので、単利と比較すると資産が雪だるま式に増加するのが特徴です。
複利の考え方は、物理学者のアルバート・アインシュタインが「人類最大の発見」と大絶賛したと伝えられています。
著名投資家も活用する複利の仕組み
「オハマの賢人」として知られる著名投資家のウォーレン・バフェット氏も複利を最大限活用している投資家の一人です。
バフェットに限らず、投資の世界で成功している人たちは、複利の絶大な効果を理解した上で最大限活用しているのです。
複利と単利で計算したときの利回りの比較
元本100万円を年利回り10%で運用したと仮定すると、単利計算と複利計算では次のような差がでてきます。
年数 | 1年 | 2年 | 5年 | 10年 | 20年 |
---|---|---|---|---|---|
単利 | 110万 | 120万 | 150万 | 200万 | 300万 |
複利 | 110万 | 121万 | 161万 | 260万 | 673万 |
差額 | 0 | 1万 | 11万 | 60万 | 373万 |
運用当初は大きな開きはありませんが、年数が経つほど複利は急速に増え方が大きくなっているのがわかりますね。
複利効果を生かすには早くはじめるのが肝心
複利効果を最大限生かすには、どれだけ時間を味方につけるかにかかっています。早い時期から資産運用をはじめることで、最終的なリターンに大きな違いが現れます。
短期間で大きく殖やすにはその分リスクを取る必要がありますが、時間を長くとれば複利効果と合わせて大きくリスクを取らずに資産を殖やすことが期待できます。
非課税制度・課税の繰り延べの活用も検討する
株式取引でも利益が出れば課税されますが、課税のタイミングは売却して利益確定をしたときです。利益確定のタイミングを遅らせることは課税時期の繰り延べにつながり、課税負担を抑える効果も期待できます。
また、個人型確定拠出年金(iDeCo)や少額投資非課税制度(NISA)など、個人投資家でも利用できる非課税制度も充実しているので、これらの制度を活用することも検討しましょう。
複利効果にリスクはない?
資産を増やそうとする人は高リスクを取りがちですが、複利を考えると「再投資分もリスクにさらしている」という事実を忘れてはなりません。
一度獲得した配当を再投資することは、得られたはずの利益もリスクにさらしていることでもあるのです。投資は資産をリスクにさらしてリターンを狙うことでもあるため、自分のリスク許容度を意識した運用が必要です。
まとめ
運用期間が長いほど期待できる効果も大きくなるので、複利効果を最大限発揮させるためには、長期投資が肝心です。
ただし、複利の効果は利益だけではなく損失にも作用するため、リスク許容度を意識して運用することを心がけてください。
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