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仕手株に手を出すな!は本当の話?

仕手株に手を出すな!は本当の話?

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★☆☆

マーケットの動向とは無関係に仕手筋の思惑で大きく上下する仕手株は、ハイリスク・ハイリターンであるだけではなく極めて足が早い銘柄であり、投資初心者が手を出すべきではないといわれてます。

では、仕手株には実際にどのようなリスクがあるのでしょうか。今回は、投資初心者が仕手株に手を出すべきではない理由を見てみましょう。

仕手株の主役は仕手筋

大前提として押さえておきたいのが、仕手株は仕手筋の思惑に左右される銘柄であることです。

仕手株の取引では仕手筋の思惑に乗って取引をしないと利益を上げられないので、仕手筋を見つけていち早くその思惑を掴むことが何よりも重要です。仕手株の取引では、一般的な取引のセオリーは役立たないことを理解して取引する必要があります。

仕手筋にセオリーはない

仕手筋はある銘柄をコツコツと買い集めるのと並行して値段を釣り上げ、あるタイミングで一斉に売りを仕掛けることで大きな利益を狙います。仕手株の取引では仕手筋の資金力の範囲内で操作できる銘柄が集中的に狙われるので、低位株・ボロ株がターゲットとなることがほとんど。

仕手株では、投資のセオリーではなく仕手筋の思惑が優先することを理解して取引することが大切です。

投資初心者は仕手株に手を出すべきではない

実際の市場では、仕手筋の仕掛けにより企業業績やマーケットとは無関係な急な値動きも珍しくありません。投資初心者が仕手株のように値動きが極めて荒い銘柄に手を出すことは、リスクばかりが大きくリターンは極めて小さいことを理解しましょう。

定位株・ボロ株は仕手株のリスクが大きい

仕手筋は売り・買いの両面で利益獲得を狙うので、信用取引が可能な銘柄を好んで取引します。特に、中小型株の信用銘柄には仕手筋の資金が流入している可能性が大きいため、売り残・買い残を見て仕手筋の思惑に乗らないことが重要です。

仕手筋は安値圏で低位株・ボロ株を丹念に買い集めて、まとまった売りを仕掛けるので、業績が低迷している銘柄も仕手筋の投機対象になりやすい傾向にあります。

仕手株に挑戦するならテクニカル分析を極める

ここまで見てきたさまざまな点を踏まえると、投資経験によらず仕手株には手を出すべきではありません。それでも仕手株投資を考えるならば、テクニカル分析を極めることが欠かせません。

仕手筋は買い付けと並行してチャートから投資家心理を予測して売り浴びせるので、個人投資家も仕手筋の投資家心理を読み解くながら取引する必要があるのです。

損切りラインを徹底して守ることが重要

仕手株への投資では、利益確定・損切りラインを事前に明確に決めておくことが重要です。仕手株は上値下値がともに速いので、利益確定・損切りをすばやくしないと仕手筋の餌食となります。

損失を限定するためにも、仕手株の取引に挑むなら底値の認識を捨て去らなければなりません。

まとめ

仕手株は仕手筋の売買動向によって株価が変動するのでセオリーが通用しないことから、投資初心者はもちろん投資経験者でも仕手株に手を出さないことがセオリーです。

それでも仕手株取引に臨むなら、利益確定と損切りのラインは徹底して守ることが重要です。また、資金の性質についても意識することが重要です。仕手株はハイリスク・ハイリターンの取引です。必ず余剰資金で仕手株投資をするようにしましょう。

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