
CFD取引のデメリット
現物取引と比べると複雑な仕組みの取引である差金決済取引(CFD)は、投資初心者が気軽にはじめられる取引ではありませんが、取引の幅を広げるだけではなくリスクヘッジにもつながります。
しかし、いくつのデメリットに気を付けないと思わぬ損失の原因にもつながりかねません。今回は、CFDのデメリットとその回避方法がどのようなものかを見てみましょう。
この記事のもくじ
大きな損失を抱えるリスク
CFDの最大の魅力は、レバレッジをかけた取引を取り入れることで、証拠金の数倍から数十倍の投資ができることです。少ない投資資金で大きな利益が狙えるのは魅力的ですが、予測が外れると大きな損失を抱えるリスクとの背中合わせでもあります。
CFDで大きな損失を避けるためには、「銘柄に集中投資をしない」ことや「証拠金を大きく上回る金額の投資は避ける」といった基本的な対策が重要になります。
忘れてはいけない為替リスク
CFDは国内外の株式や株価指数、商品を対象とする銘柄が多数提供されています。外国株関連の銘柄に投資する投資家も珍しくありませんが、その時には為替リスクに注意しましょう。
外貨建ての銘柄の取引は、為替レートによっては取引によって生じる利益を上回る損失をこうむるリスクがあります。個別の銘柄の値動きだけでなく、為替レートにも注意が必要です。
証券会社によって取扱銘柄が違う
CFDをはじめるには証券会社でCFD口座を開くことになりますが、その前にチェックしておきたいことがあります。それは、口座開設したい証券会社で取引した銘柄の取引があるかということです。
現物株はどの証券会社でも同じ金額・同じ条件で投資できますが、証券会社によってCFDの取扱銘柄が違いがあります。口座開設する前に、どの証券会社がどのような銘柄を扱っているか、各証券会社のWEBサイトで確認すること必要があります。
銘柄選びも重要なポイント
現物株のリスクヘッジにも利用できるCFDですが、その豊富さから銘柄選択に迷いがち。海外資産への投資ははじめてという人は、銘柄ごとの値動きの特徴や違いを理解して、自分のリスク許容範囲内で取引する銘柄を決めることが欠かせません。
ロスカットのタイミングにも注意
ロスカットとは、証拠金が足りなくなった時点で強制的に反対売買をして取引を終了させて、更なる損失を防ぐための仕組みです。CFDでは証拠金不足によるロスカットの対象とならないように注意が必要です。
ロスカットの水準は証券会社によって違うので、取引前に確認しておく必要があります。また、ロスカット前に証拠金の追加入金(追証)を求めるサービスの有無など、細かい部分も異なるので、細部まで確認することが必要です。
証拠金に余裕を持って取引をする
証拠金の限度いっぱいまで投資すると、わずかな値動きでもロスカットの対象になるリスクが大きくなります。証拠金には余裕を持って取引をすることが欠かせません。
また、追加入金ができるならできるだけ追加入金をすることで、より余裕を持って取引をすることができます。
まとめ
現物取引と組み合わせることでリスクヘッジに活躍するCFDですが、メリットだけではなく大きなデメリットもある取引方法です。メリット・デメリットを理解した上で、損失を抑えることを意識して取り入れることで、取引に幅を広げることが期待できます。
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