初心者でも株の買い方がわかる!株の教科書.com

何が違う?現物取引と信用取引の違い

何が違う?現物取引と信用取引の違い

横山研太郎
横山研太郎
記事の難易度:★★☆☆☆

現物取引と比べて高いリターンが狙えることから個人投資家から人気の信用取引ですが、ハイリターンはハイリスクの裏返しでもあります。投資の世界は自己責任。投資の結果は全て自分で受け止めなければなりません。

今回は、現物取引と信用取引の違いと、信用取引のリスクについて見てみましょう。

現物取引と信用取引の違い

現物取引と信用取引の最大の違いは、「投資のための資金や株式を借りるか」という点です。

自己資金の範囲内で取引する現物取引に対して、信用取引では自分の信用を担保に資金や株式を借りることでレバレッジをかけた取引ができるという違いがあります。

信用取引では各種手数料が発生する

信用取引には、資金を借りてある銘柄を購入して、売却した時点で借りた資金を返済する「信用買い」と、株式を借りてその株式を売却し、同じ銘柄を購入した時点で株式を返済する「信用売り」があります。

資金や株式を借りて取引をする信用取引では、資金を借りれば金利が、株式を借りれば「貸株料」という形でコストが上乗せされます。

自己資金よりも大きい金額の取引ができる

信用取引では取引金額に対して最低でも30%以上の委託保証金が求められます。見方を変えれば、自己資金の3倍強までのレバレッジをかけた取引ができるのです。

このように資金効率の良い信用取引は、使いこなせれば同じ資金でもより高いリターンの追求や、自己資金では手が届かない大型株・値がさ株の買い付けなど、取引の幅を大きく広げることにもつながります。

下げ局面でも利益を狙う取引ができる

現物取引では、「買って、値上がりしたものを売る」ときにしか利益を出せませんが、信用取引では空売りにより下落局面でも利益を出すことができるのです。

信用取引を正しく利用できれば、値上がり局面だけではなく値下がり局面でも利益を出すチャンスが得られます。

取引がハイリスク・ハイリターンになりがち

信用取引の魅力であるレバレッジをかけた取引は、原資産の値動きを増幅するため、事前の想定と外れた動きをすると大きな損失を被るリスクがあります。

レバレッジをかけた取引は資金効率が良い取引になる反面、その分ハイリスク・ハイリターンな取引になることに注意が必要です。

「追証(おいしょう)」のリスクがある

信用取引では委託保証金が必要ですが、委託保証金率が一定割合を下回ると、追加の委託保証金(追証)が求められます。この追証を用意できなければ、強制決済されて取引が終了してしまいます。

追証を防ぐには、資金に余裕を持たせた取引が欠かせません。

まとめ

信用取引は資金効率の良い取引が期待できる反面、ハイリスク・ハイリターンな取引になるというデメリットがあります。

ルールや仕組みをしっかりと理解した上で、リスクを取りすぎない取引をすることを心がけることが、取引を続けるための秘訣です。

総合評価
(0)

証券会社を選んで口座を作ろう!

免責事項

株の教科書.com(以下、当サイト)で提供している文章、画像、動画等のコンテンツ(以下、コンテンツ)は、作成時点で得られた情報を元に作成しております。その内容について作成時および未来において正確性、安全性は保証しておりません。

当サイトは投資に関する知識、技術情報の提供を目的としており、特定の銘柄、投資対象、投資行動、運用手法を奨励するものではありません。お客様ご自身の投資に関わる一切の行動につきましては、ご自身の責任の下でご判断ください。投資、資産運用によって発生した損益はお客様ご自身に帰属するものとし、当サイト掲載の情報に基いて発生した損害について一切の責任を負うものではありません。