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意外と知らない?差金決済取引(CFD)と他の投資方法との違い

意外と知らない?差金決済取引(CFD)と他の投資方法との違い

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徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★☆☆

最近は手持ち資金が乏しい人でも使いやすい、少額投資の手段は充実しています。中でも注目したいのが、レバレッジを効かせた取引で少額でも世界の金融商品に投資できる差金決済取引(CFD)です。

今回は、投資初心者にはあまりなじみのない投資商品であるCFDの基礎知識と、その他の投資方法との相違点がどのようなものかを見てみましょう。

少額で世界中のさまざまな金融商品に投資できるCFD

差金決済取引(CFD)とは、国内外の個別株や主要な株価指数、株価指数先物、債券先物等の価格を参照して、取引開始時と終了時の価格差により決済するデリバティブ取引の一種です。

取引の仕組みは外国為替証拠金取引(FX)と同じですが、投資対象がより幅広くなり、証券会社によって取扱銘柄数にも違いがあります。

手数料無料で昼夜問わず取引できる

国内の主要な証券取引所である東京証券取引所(東証)の営業時間は午前9時から午後3時であり、現物株式の取引時間もこの時間に限られますが、CFDはいつでも取引できるのが魅力です。

また、差金決済取引なので、売買ごとの手数料がかからないのも魅力。手数料負担を抑えながら少額から好きなタイミングで取引できるのは、CFDならではのメリットと言えるでしょう。

相場の下落局面でも空売りで利益獲得を狙える

現物株式は値上がり場面で収益を狙いますが、売りからでも取引に入れるCFDでは、下落局面でも利益を狙う取引が実現できます。

上昇局面のみならず、下落局面でも利益を狙えることで、投資の幅を広げられるのもCFDの強みと言えるでしょう。

値動きの激しい資産の投資には適さない

レバレッジをかけた取引が中心となるCFDは、原資産の値動きが増幅されるので、値動きの激しい資産を対象とする銘柄への投資はリスクが大きくなるというデメリットがあります。

また、証券会社によって取り扱い銘柄にも違いがあり、証券会社によっては現物株式よりも選択肢が限られるのも気を付けたいポイントと言えるでしょう。

CFDは短期投資前提の金融商品

レバレッジを活用するCFDはリスクが大きくなりがちであり、長期投資なら現物投資を基本とするのが無難です。CFDを活用した長期投資は、オーバーナイト金利をはじめとする余計なコストが発生することもあります。

長期投資では無用なリスクを避けるためにも、CFDでの長期投資は避けるようにしましょう。

株主優待はないが配当は得られる

株主優待や配当といったインカムを重視した取引をしている方が気になるのはCFDでもこうした株主の権利が受けられるのかという点でしょう。結論から言えば、CFDは株主の権利のうち、配当の受け取りのみ受けられます。

また、少額でレバレッジを掛けた取引である以上、現物株式と比べて投資資金が小さくなり、株主の権利は小さくなります。この点もCFDのデメリットと言えるでしょう。一方で、配当相当額は獲得することができます。

まとめ

株式取引と似た部分も多いCFDですが、細かく見ていくとさまざまな違いがあります。

利益一辺倒で臨むと思わぬ落とし穴にはまることもあるため、CFDではリスクとリターンのバランスを意識して投資判断をすることを心がけてください。

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