
借金をしてまで投資をしてはいけない決定的な理由
投資経験を問わず強く言われることの一つに「借金をしてまで投資をするべきではない」というものがあります。広く知られているこの格言ですが、その理由まで理解している人はあまり多くありません。
借金を元手とする投資がダメな理由を理解することは、投資を成功に導く理由を知ることにもつながります。今回は、借金をしてまで投資をするべきではない理由を見てみましょう。
この記事のもくじ
再確認!借金はどんな意味のあるお金?
借金とは、文字通り「借りたお金」であり、最終的には返済する必要があるお金です。また、借りたお金である限り、多かれ少なかれ金利負担も発生します。
なくなっても構わないと割り切ることができる余剰資金と異なり、期日までにお金を用意する必要があるのが借金です。
期日を前提にした取引しかできなくなる
借金には返済期日があるため、期日までに手元に現金を用意する必要があり、期日に返済するお金を用意するという前提で取引をしなければなりません。1カ月後に返済期日が迫っているならば、それだけ取引の選択肢が狭くなります。
短期的な視点になると、ギャンブル性が強まることで願望にもとづいた投資行動に走りがちになり、投資よりも投機に近づくことになり、成績を引き下げることにつながります。
必ず利益を出す取引をしなければならない
借金の返済では元金だけではなく、貸し手の利益である利息も支払わなければなりません。投資のための借金に限れば、返済義務は「貸し手のために投資で利益を上げる義務」と言い換えることもできます。
つまり、借金をして投資をすることは、自分の利益のだけではなく他人の利益も出さなければならないので、それだけ不利になるのです。
冷静な投資判断ができなくなる
株価はさまざまな情報に基づく多数の投資家の判断や行動が反映された市場の動きとして株価は形成されます。市場がどう動くかを基準にしなければ、正しい投資判断はできません。
借金があるために、勝ち続けなければならないと意識するようになると、投資判断が「自己基準」となり、冷静な投資判断ができなくなります。自分の借金を返済することに気を取られて、自己基準を最優先した投資でうまくいくことはないでしょう。
信用取引は借金をして投資をしていることを忘れない
ここまで、借金をして投資をするべきではない理由について見てきましたが、借金をして投資をする仕組みもあります。信用取引で空売りをするときには証券会社から株を借りる必要があるため、借金をしているのと同じです。
お金や株を借りなければ投資ができなければ、資金管理をする力が必要です。信用取引であれば、保証金として差し入れている三倍強の取引が可能です。
金融派生商品(デリバティブ)も借金と同じこと
外国為替証拠金取引(FX)や指数先物取引などの金融派生商品(デリバティブ)では、信用取引よりもはるかに大きいレバレッジをかけて取引ができるので、ハイリスク・ハイリターンな取引となります。
金融派生商品(デリバティブ)は取引に必要な資金を借りて取引していることを意識して、現物取引や信用取引よりも徹底したリスク管理・資金管理が欠かせません。
まとめ
見方を変えれば自己資金にレバレッジを利かせることができる借金ですが、自己資金だけではなくリスクにもレバレッジが聞きます。投資をするときにはあくまで余剰資金の範囲で、安全に投資をするように心がけましょう。
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