
投資初心者こそ知っておきたい!チャートとローソク足の基本の考え方
チャートとテクニカル指標を参考に株価を予測するテクニカル分析で重要になるのが、チャートとローソク足をどう解釈するかです。
ローソク足単体でもさまざまな形状があり、その意味もそれぞれ異なり、ローソク足の一連の動きであるチャートにも重要な意味があります。今回は、チャートとローソク足の基礎知識をおさらいしてみましょう。
この記事のもくじ
単体でも重要な意味があるローソク足
ローソク足はチャートを構成するテクニカル指標であり、ローソク足単体でも値動きの重要な情報を読みとることができます。
真ん中の四角い部分は本体や胴体、その上下に伸びる線は上ヒゲ・下ヒゲと呼ばれ、それぞれ取引時間中の高値と安値を表します。
本体にも重要な意味があり赤塗りの本体は始値より終値が高かったことを示唆する陽線、青塗りの本体は始値より終値が安かったことを示唆する陰線となります。
本体やヒゲの長短から現状のトレンドを読み解く
値動きが大きければローソク足の本体も大きくなり、その銘柄が市場参加者から注目されていることを意味します。反対に本体が小さいローソク足は商いも少なく、その銘柄が注目されていない証拠です。このように、ローソク足の本体だけでもさまざまな情報を読み取れるのです。
同様にヒゲにも重要なヒントが隠されています。例えば、上ヒゲが長く伸びていれば高値圏から売り浴びせられている証拠であり、天井圏であることを示しています。反対に下ヒゲが伸びていれば買い圧力が強く、今後の反発の可能性を示唆するケースが多いのです。
チャートで確認してシグナルの信頼度を高める
ローソク足を単体で確認すれば日々の投資家心理を確認できますが、ローソク足で分かるのはあくまで単日のトレンドや値動きであり、ある程度の期間のトレンドをつかむには、ローソク足と合わせてチャートも確認することが重要です。
ローソク足の一連の動きであるチャートを用いることで、そのトレンドの信頼性や確度も格段に高まります。
テクニカル分析ではローソク足の出現位置にも注目
ローソク足は出現位置が非常に重要であり、長い上ヒゲを付したローソク足が値上がり局面と値下がり局面で出るときでは、その持つ意味合いも異なります。
チャートの高値圏で出現したときには下落トレンドの入り口を示唆するケースが多く、そのローソク足が陽線で終わるか陰線で終わるかは非常に重要な意味合いを持ちます。仮に、陰線で引けたとすればかなり売り圧力が強い証拠。陽線を引っ張った場合に比べて、より強い下落シグナルを意味します。
ローソク足の見分けるだけでも精度は向上する
ゴールデンクロスやデッドクロスなどのメジャーなテクニカル指標は、メジャーなだけダマしが多いことも事実です。ダマしに引っかからないためには、テクニカル指標と合わせてローソク足も見ることが重要になります。
“相場は気持ちで動く”という投資格言もあるように、ローソク足の形状を知って投資家心理を読み解けるようになるだけでも、投資の確度は格段に向上するのです。
初心者は本体とヒゲの長さに注目する
例えば、寄引同時線は投資家が気迷っている状態の表れです。寄引同時線とはその名の通り、上にも下にも行かない状況で寄り値と引値が一緒で取引を終えることですから、方向感に乏しい状態です。
前日の値動きの範囲内で当日の値動きが収まるはらみ線も、同様に当日の値動きが少なく、それほど強いシグナルを表しません。このように、ローソク足やヒゲの長さはトレンドをつかむポイントにもなるのです。
まとめ
チャートとローソク足の基本的な考え方を押さえるだけも、テクニカル指標を利用した分析の信頼度は格段に向上します。
ローソク足とヒゲの基本的な考え方を押さえることがポイントです。投資家心理を読み解いて、タイムリーな投資判断ができるように心がけましょう。
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