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キムラタン(8107)に代表される低位株・ボロ株投資のリスク

キムラタン(8107)に代表される低位株・ボロ株投資のリスク

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徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★☆☆

株価が非常に安く日々の値動きも大きいことから、何かと注目を集める機会が多いのが、低位株やボロ株です。その値動きの大きさから注目する個人投資家も少なくありませんが、低位株・ボロ株投資には思わぬ落とし穴が潜んでいます。

今回は、低位株・ボロ株の代表的な銘柄であるキムラタン(8107)を例にして、低位株投資するリスクを見てみましょう。

目先の利益を追う取引が資産を目減りさせる

子供服やベビー用品に強みを持つキムラタン(8107)は、個別銘柄では珍しく1万円程度で取引できる銘柄であり、1円の値動きでも10%を超える値動きとなるため、個人投資家が短期の利ざや狙いで積極的に取引をする低位株の代表銘柄といえます。

直近の決算を見ると、業績こそ安定しているものの、企業業績やファンダメンタルズを度外視した値動きが続いています。値動きに根拠がないことから、キムラタンに代表される低位株・ボロ株への投資は、未経験者がイメージする株式投資そのものといえるのです。

キムラタンの取引参加者は山っ気の強い個人投資家

キムラタンの値動きには特に原因はなく、時価総額や出来高を見てもヘッジファンドや機関投資家が参入するほような規模ではありません。

キムラタンの取引参加者は、山っ気の強い個人投資家がメインと考えられるのです。

売買できないこともある?約定の仕組みを知る

株式取引では、その株を売りたい人と買いたい人の価格が一致することで取引が成立します。例えば、キムラタンの株を6円で10万株買いたい人が居たとします。このようなケースでは、6円で10万株売りたい人が居ないと売買は成立しません。

売り買いが一致することを「板の一致」と言いますが、キムラタンでは取引の不均衡により「板の一致」ならぬ「板の不一致」が起こりやすいので、取引が成立しないリスクが無視できないのです。

利益確定ができなければ意味がない

キムラタンでは取引が成立しないリスクは無視できるものではありません。1円の値動きでも10%以上の利ざやが期待できますが、損益は確定しないと意味がありません。

キムラタンに投資する投資初心者には、このことを知らない人を多く見受けます。最低限の板の知識は持ってマーケットにエントリーすることが重要です。

低位株・ボロ株の取引は余剰資金で取り組む

値動きが大きいだけではなく、売買できない可能性が無視できない程度にある。直近三年の売り上げ推移では売上高は大幅減少、一株当たり当期純利益(EPS)も2015年以降はマイナスが続くなど、企業としてのキムラタンは厳しい展開が続いています。

それでもキムラタンを取引したいと考えるのであれば、余剰資金での投資が基本となります。

キムラタンへの投資はハイリスク・ローリターン

キムラタンへの投資は、語弊を恐れずに言えば整理ポスト・管理ポスト銘柄への投資と同じであり、リスク・リターンもそれに近いものとなります。

キムラタンへの投資はハイリスク・ローリターンであり、投資初心者がエントリーしても利益を上げることは非常に難しい銘柄であるという認識は持つべきです。

まとめ

株式投資をはじめる大きな理由は利益獲得であり、短期で大きな利益を期待できる銘柄に人気が集まる傾向があるのは無理のないことです。

しかし、キムラタンのような低位株・ボロ株は値動きの大きさの裏にさまざまなリスクがあり、積極的な取引ははばかられる銘柄と言えます。仮に取引をするのであれば、十分なリスク管理と資金管理をした上で、余裕を持った取引が欠かせません。

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