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投資初心者でもできる?空売りとは

投資初心者でもできる?空売りとは

横山研太郎
横山研太郎
記事の難易度:★★★☆☆

株価の値下がり局面でも利益を出せる代表的な投資手法が「空売り」です。うまく使いこなせれば空売りは利益を得る機会を増やせる反面、大きなリスクを抱えてる投資手法でもあります。多額の損失をこうむるリスクもあります。

今回は、空売りの仕組みや取引方法、取引の注意点を見てみましょう。

株式を借りて売り、買い戻して返済する「空売り」

空売りとは、株式を借りて売り、買い戻して返済するという取引手法です。「買ってから売る」現物注文と違い、「売ってから買い戻す」ので、「高く売って安く買う」ことで利益を出すことができます。

値下がりしている時でも利益を出せるため、現物株取引では見送る場面でも、空売りをすることで利益を得るチャンスがあるのです。

空売りには信用取引口座が必要

株式を借りて取引をするため、空売りには信用取引の口座開設が必要です。信用取引口座の口座開設には、現物取引の口座開設よりも厳しい審査を通過する必要になります。

証券会社によって信用取引口座の開設基準は異なりますが、おおむね半年から1年程度の取引経験を求めるのが一般的であるようです。

空売りの損失は無限大に大きくなる可能性がある

空売りをするときの最大の注意点は、株式を借りて売り建てる取引であることから、理論上は損失が無限大になるリスクがあるということです。

投資格言にも「買いは家まで、売りは命まで」とあるように、空売りで失敗するとときとして命とりにもなるのです。

空売りでは余裕を持った取引が欠かせない

リスクの大きい空売りですが、投資家保護の仕組みとして追加証拠金(追証)や強制決済(ロスカット)といった投資家保護の仕組みが用意されているので、投資家本人の損失は限定されます。

しかし、相場の動向によっては投資家保護の仕組みが間に合わないこともあるので、空売りでは余裕をもって取引することが欠かせません。

空売り銘柄の取引状況によって金利も変わる

空売りをするときのもう一つの注意点は、空売り銘柄の取引状況に応じて金利(貸株料)が変わる可能性があることです。

空売りでは投資家が証券会社から株式を借りて取引をしますが、ある銘柄を空売りをしたいと考える投資家が増えると、証券会社が持つ貸し出し分の株式が不足してしまいます。その場合は機関投資家などから株式を借りて貸し出しますが、この時に発生する品貸料は、空売りをする投資家が日々支払わなければなりません。

空売り銘柄によっては思わぬ高コストの原因にもなる

1株あたりいくらの逆日歩がかかるかは事後に公表されるため、市場での空売りの状況によっては思わぬコストがかさむこともあります。最近では個人投資家の間で株主優待のただ取りと節税を目的とするクロス取引が人気を集めていますが、逆日歩でかえって損をしたというケースは珍しくないようです。

まとめ

空売りは、投資で利益を得るチャンスを大きく広げる手段となるため、空売りができるように信用取引口座を開設しておくのは悪いことではありません。ただし、安定した取引のためには現物取引とは異なる取引ルールを理解する必要があります。

知らないうちにハイリスクな取引をしていたということがないよう、空売りをするときにはしっかりと自己管理しておきましょう。

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