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長期保有に適した安定銘柄「資産株」の見つけ方

長期保有に適した安定銘柄「資産株」の見つけ方

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横山研太郎
横山研太郎
記事の難易度:★★★☆☆

長期的に安定した利益を期待できて、長期保有に適している銘柄を「資産株」と呼びます。値上がり益(キャピタルゲイン)配当益(インカムゲイン)の両方が期待できる資産株では、低リスクで安定した資産形成を期待できます。

こうした資産株はそれほど多くはありませんが、ある程度保有しておけば安定した資産形成が期待できます。今回は、資産株の魅力を見てみましょう。

資産株はどういった銘柄なのか

資産株とは「長期保有に適した特徴を備えた銘柄」であり、具体的には、「業績が安定」していて「財務内容が良好」で、「安定した配当も期待できる」銘柄です。

こうした条件に当てはまる銘柄は値動きも安定していて、緩やかな右肩上がりのチャートを形成しやすいという特徴があります。短期では市場動向などの影響を受けることもありますが、長い目で見ると安心して保有できるのが魅力です。

利益が少ない銘柄は資産株ではない

財務内容が良好で安定配当を出している銘柄でも、利益率が低水準では資産株とは言えません。人件費などの固定費がかかる事業は、数%の売り上げ減少が利益率の悪化に直結することも少なくありません。

利益率の低下が長引けば、自己資本比率の低下と財務内容の悪化を招いて、配当を出すのも難しくなるでしょう。投資対象からこうした銘柄を除外するには、営業利益率の推移や営業キャッシュフローが良好かどうかを確認することが効果的です。

目立たない業界にこそ資産株が隠れている

資産株と呼ばれる銘柄は、比較的目立たない業界に多く見られます。急成長している業界業績の浮き沈みが激しく、資産株とはなりえません。また、テーマ株も値動きが不安定なため資産株とはなりえません。時価総額が大きい銘柄は、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった株価指数と連動しやすく、やはり資産株とは言えない銘柄がほとんど。

資産株は「派手ではない業界」の「仕手化しない銘柄」に隠れていると考えられます。その中で、不況に強いディフェンシブ銘柄や、企業向け取引(BtoB)で圧倒的な技術力を持つ企業などが、資産株の候補と考えられます。

資産株は株主還元を重視している企業が多い

資産株として扱うには、安定した配当が期待できることも重要なポイントです。「配当がなくても資産株と言える」と考える人もいるかもしれませんが、無配の会社は資産株から除外すべきです。配当がないのには、二つの理由が考えられます。

一つは「配当できるほどの利益を稼げていない」場合です。これでは、少し業績が悪化すれば赤字転落の懸念があるので、資産株とは言えません。もう一つは「配当よりも成長投資に資金を使いたい」場合です。成長に向けて投資をしても、その投資が必ず成功するわけではありません。投資の成否は将来の利益を大きく上下するので、「安定した業績が見込めない」という意味で資産株とは言えないのです。

資産株に投資することで得られるメリット

資産株を保有していると、長期にわたって安定したキャピタルゲインとインカムゲインが期待できます。キャピタルゲインとインカムゲインを合わせて年8%の利益を得られると仮定すると、配当金再投資によりわずか9年で資産は2倍になります。資産株を保有することは、将来の資産形成には最適です。

また、投資資金の一部を資産株に回すことで、安定収益を期待できるだけではなく、ポートフォリオの安全性を高めて、投資資金を一気に失うリスクも抑えることができます。

資産株への投資で注意したいポイント

安定した利益が得られる資産株ですが、ある銘柄が永続的に資産株であるとは限りません。技術革新や市場環境の変化により、資産株の条件から外れることもあるため、業績や株価は定期的にチェックしましょう。

また、資産株は短期間で株価が急上昇することがないため、資産株を手放して値動きの激しい銘柄に乗り換えたくなることもあるでしょう。着実に資産を増やすことを念頭に、無理のない運用を心がけてください。

まとめ

資産株はそう簡単に見つかるものではなく、保有中も緩やかな値上がりでも持ち続ける忍耐力が必要です。しかし、長期的な資産形成に大きく貢献してくれる存在です。

資産株と上手に付き合えれば、投資家としての安定した成功が約束されたも同然です。個別株投資を考えているのであれば、一度は資産株を探してみるとよいでしょう。

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