
投資初心者は手を出すな!取引を避けるべき銘柄とは?
株式投資は銘柄選びからはじまりますが、東京証券取引所一部(東証一部)上場銘柄に限っても数千銘柄に及び、どのように選べばよいのかとまどうことと思います。投資初心者が避けるべき銘柄は確実に存在します。
今回は、株式投資で大きな失敗をしないよう、投資初心者には向かない銘柄の特徴を確認していきましょう。
この記事のもくじ
避けるべき銘柄:値動きの乏しい銘柄
投資初心者が避けるべき銘柄の筆頭は、値動きの乏しい銘柄です。一日の売買数が極端に少ないことも珍しくなく、売買タイミングを掴むのは簡単なことではありません。売り注文を出しても、取引が成立しない可能性もあるのです。安易に手を出さない方がいいでしょう。
それでも投資をするなら株主還元に注目
値動きの乏しい銘柄は投資対象としての魅力にも乏しいものの、「長期保有のつもりだから、値動きがなくてもいい」というケースもあります。あえて値動きの乏しい銘柄を買うときには、どこを見て判断するべきなのでしょうか。
注目したいのは、配当や株主優待といった株主還元の内容です。安定して配当を出していることや魅力的な株主優待があるなど、自分の投資目的に合ったものを選んでください。株主還元の内容は、「会社四季報」や各種マネー雑誌、株式情報サイトで確認できます。
避けるべき銘柄:「監理ポスト」銘柄
「監理ポスト」とは、その銘柄が上場廃止基準に当たるかどうかを確認するために入れられるところです。上場廃止基準には、株式公開買い付け(TOB)で経営権が移る可能性があるときや、有価証券報告書に虚偽記載があったときなどがあげられます。
問題が解決すれば監理ポストから外されますが、解決しなければそのまま上場廃止の対象となります。監理ポスト入りした銘柄は上場維持が疑われる銘柄であり、それだけ信用が落ちていると言えます。今後の株価上昇も難しいと考えられるので、手を出さない方がいいでしょう。
よりリスキーな「整理ポスト」銘柄
管理ポスト銘柄よりもリスキーな銘柄として、上場廃止が決定した銘柄が集められる「整理ポスト」銘柄があります。通常であれば整理ポスト銘柄は1カ月程度で上場廃止になりますが、その間も取引ができることから、整理ポスト銘柄はマネーゲーム感覚で売買されることが多く、株価が乱高下しやすい銘柄です。
整理ポスト銘柄は売買のタイミングを計るのが非常に難しいため、上場廃止までに売りそこねると投資分が全く回収できないリスクがあります。目先の利益が求めて大損をしないように、監理ポスト・整理ポスト銘柄の取引は避けるようにしましょう。
避けるべき銘柄:「仕手株」
仕手株とは、「仕手筋」と呼ばれるプロ投資家集団によって、値動きが操られている銘柄です。仕手株は業績や市場環境とは関係なく、仕手筋の任意のタイミングで株価が乱高下することとなります。仕手筋が仕掛けるタイミングは仕手筋本人にしかわからないため、取引タイミングによっては大損だけを被るリスクもあります。
どの銘柄が仕手株になるのかは明確な傾向はありませんが、時価総額が大きく操りにくい大型株が対象となることは珍しく、小型株や不人気株が目を付けられやすいようです。
チェックしておきたい「信用買い残」
資金を借りて取引をする信用取引は、仕手筋がよく活用する取引方法の一つであり、そのうち取引所が認めた銘柄が対象となる制度信用取引では、6カ月以内に必ず反対売買(決済取引)をする必要があります。証券取引所や証券会社のサイト、株式情報サイトで確認できる信用買い残は、信用取引での買い株数がどれだけ残っているかを示すものです。
信用買い株数が多いということは、それだけ売る必要のある株式が残っているという証拠でもあります。その時点で株価が上昇していたとしても、信用買い残が多い銘柄は値下がりリスクがあるので、注意してください。
まとめ
投資初心者が手を出すには大きなリスクのある株式を見ていきましたが、ここで取り上げているものの中には、ある程度投資に慣れた人にとっても、避けた方が無難な株式もあります。
投資対象となる銘柄を決める時は、「手元資金で買えそうな株価なのか」だけではなく、業績、今までの値動き、売買高なども確認するようにしましょう。
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