
投資初心者こそしっかり考えたい株式投資のリスク
株式投資をはじめることをためらう理由として、「リスクを取りたくない」という部分は大きなウェイトを占めています。投資のリスク回避には、事前に予測できるリスクを理解して、正しく恐れることが必要です。
今回は、株式投資で想定されるリスクの種類と内容、その対処方法を見てみましょう。
この記事のもくじ
シンプルだからこそ奥深い株式投資
株式投資の難しさは「銘柄選び」と「売買のタイミング」の2点にあり、この2つを追求しはじめると、情報収集と分析の果てしない沼に飲み込まれてしまいます。
これを避けるには、銘柄選びや売買のタイミングを計らなくてもよい長期分散投資が有力な選択肢となります。
無駄な取引コストは極力減らす
銘柄選びや売買のタイミング以外に盲点となるのが、取引手数料です。1回の取引では数十円から数百円程度とごく少額な取引手数料ですが、取引回数が重なると無視できない金額になります。
手数料もコストであるという認識を持って、手数料プランや取引回数の見直しなどに踏み込んでもよいかもしれません。
値上がりのタイミングを逃す「機会損失」のリスク
投資初心者が心配するのが値下がりリスクですが、値下がりリスクよりも無視できないのが、急騰銘柄を取引する手元資金や取引機会を逃す機会損失のリスクです。取引をしない・できないことがリスクにもなるのです。
機会損失のリスクを避けるためには、注文を省力化・自動化する指値注文・逆指値注文の活用や、常に手元に余裕資金を用意しておくことが有効です。
リスクヘッジに役立つ?信用取引
株式市場は景気後退などに起因する値下がり局面もありますが、そんなときでも利益を狙えるのが信用取引です。使いこなせればリスクヘッジに役立つ信用取引ですが、手元資金以上の金額も取引できるため、大きなリスクが潜んでいます。
「買いは家まで、売りは命まで」という投資格言があるように、信用取引は現物取引以上のリスクがあることを念頭に、リスクの範囲内での取引が必要です。
不正取引は違法行為で逮捕されるリスク
金銭的な損失だけなら取りかえすこともできますが、金銭だけではなく社会的信用も失って法的に罰せられるリスクがあるのが不正取引であり、その代表格と言えるのが、インサイダー取引です。
インサイダー取引では、株価に重要な影響を与える「重要事実」を知る立場にある会社関係者や情報受領者が、重要事実が公表される前に株券などの特定有価証券を取引することです。
ネット全盛の時代だから注意したい「風説の流布」
かつて不正取引といえば大部分がインサイダー取引でしたが、近年のSNSの発達と普及により注目を集めているのが、株価を意図的に変動させる目的のため、虚偽の情報を流す風説の流布です。
風説の流布に該当するかの判断は極めて微妙であり、個別銘柄に関する積極的な情報発信はまず疑ってかかる姿勢が必要です。もちろん、自分が風説の流布を流さないように、発信する内容には細心の注意が必要です。
まとめ
一口にリスクといっても金銭面のリスクから法的なリスクまで、その内容はさまざま。株式投資をはじめるには、どこにリスクがあるかを理解して、正しく対処する必要があります。
手数料などのコストを抑えることを意識しながら、過剰なリスクをとりすぎないように注意が必要です。また、取引がインサイダー取引にならないか、取引内容を公にすることが風説の流布にあたらないかなどにも注意が必要です。
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