
株価の流れに乗る?逆らう?順張りと逆張りを覚えよう
株式の買い方・売り方には、トレンドに沿った取引をする順張り(じゅんばり)とトレンドに逆らった取引をする逆張り(ぎゃくばり)があります。
この2つは正反対の投資手法ですが、どちらかが正解ということではありません。投資スタイルによってどちらが向いているかは変わります。今回は、順張りと逆張りの考えかたと、それぞれのメリット・デメリットについて見てみましょう。
この記事のもくじ
トレンドに沿った取引をする「順張り」
順張りとは、株価の上昇・下落には勢いがあり、その勢いを確認してから流れに乗って投資しようという考え方に基づいて、株価の反応を確認しながら投資することで、できるだけ利益を上げるという投資手法です。
具体的には、株価の値上がり局面では買い、値下がり局面では売るという、トレンドにしたがった取引となります。
順張りのメリット・デメリット
順張りは、上昇局面では含み損になっている人が少ないので、投げ売りが少なく崩れにくいため、株価が素直に上がりやすいのがメリットでしょう。反面、タイミングを見計らって安く買うことが難しく、後から流れに乗るので利益率が小さくなるというデメリットがあります。
また、上昇局面が終わるタイミングで参加すると、高値づかみのリスクがあります。
相場の流れに逆らって取引する「逆張り」
逆張りは、株価が一時的に行き過ぎてまた元に戻ろうとする、という性質を利用する考え方です。株価の流れに逆らい、値下がり局面で買い、値上がり局面で売る投資手法です。
一般に、外国人投資家は順張りで、日本の個人投資家は逆張りの傾向があると言われていますが、必ずしも逆張りをするべきではありません。自身の戦略にあわせた手法を使ってみましょう。
逆張りのメリット・デメリット
逆張りのメリットは、タイミングをうまく見測ることができれば高い利益率が上げられることです。また、流れと逆を行くため取引相手が多く、取引が成立しやすいことを活かして、より安く買って、より高く売ることもできます。
デメリットとしては、相場の転換点を読むのが難しいことがあげられます。エントリーしたタイミングからさらに投げ売りが続いてもっと下落したり、不祥事により株価が下落したので買ったところ影響が予想以上に大きくさらに株価が下落した、ということも少なくありません。
順張り・逆張りをするときのポイント
長期で見ると値上がりが続いている銘柄でも、短期では小さな上下を繰り返しています。
順張りでは、ある程度値上がりしたタイミングで購入するため、小さな上下では利益は大きくなりにくく、長い視点での上昇を捉えるのが基本です。これに対して逆張りでは、移動平均線などの指標を使い、上がりすぎ・下げすぎの銘柄を見つけて売買するのが一般的です。
テクニカル手法にとらわれすぎないことも重要
順張りと逆張りは、どちらも株価の値動きに注目したテクニカル分析的なアプローチに偏っています。株価は会社の将来を見据えて変動するものであり、その会社の現状を確認することを忘れてはいけません。
順張りであれ逆張りであれ、その価格となっている原因を考え、価格形成に影響するほかの投資家の行動を予測した取引がかかせません。
まとめ
実際の投資では、市況に応じて順張りと逆張りを使い分ける投資家もいます。どのような投資スタンスでも、株価の動きだけで判断するのは危険です。
投資方法で成功するのではなく、株価以外の状況も考えあわせて売買の判断をするから成功に近づくのだということを忘れないようにしましょう。
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