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外務員は見た!本当にあった証券会社の話

外務員は見た!本当にあった証券会社の話

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たじりひろこ
たじりひろこ
記事の難易度:★☆☆☆☆

私は以前、店舗型の証券会社で勤務していた経験があり、会社内外で様々な出来事に遭遇しました。

今回は、証券会社で私が経験したさまざまな出来事をかいつまんでご紹介。「証券会社ってどんなところ?」や「お客様とどのようなやり取りをしているの?」と気になる皆さまの参考になれば幸いです。

キャリーバッグで入金!持参した金額はなんと…

株式や投資信託等を購入する際、お客様は証券会社にプールしている「預り金」から購入代金を支払います。預り金がなければ銀行などの金融機関から振り込むことがほとんどですが、現金を店頭に持ってくるお客様もたまにいらっしゃいます。店頭に持参する額は持ってくるお客様も受け取る証券会社も負担にならない数10万円程度がほとんどです。

低金利の社債を貯蓄代わりに購入された、とあるお客様のこと。かなり大きな金額分を購入されたため、銀行から振り込みがあると思っていました。しかし、このお客様は旅行に使うようなキャリーバッグを引いてやってきたのです。

店頭で開けられたキャリーバッグの中には一万円札がびっしり。社員たちは慌てて個室の応接室にお通ししました。その後、手の空いている社員総出で現金を数えましたが、持参されたのは金額にしてなんと5,000万円ほど。どうして現金持参にしたのかお客様にお伺いしたところ、「きちんと振り込みができるか不安だった」とか。引き出された銀行側もさぞ驚いたことでしょう。

現金持参は危険がいっぱい!時間もかかります

お金がちゃんと振り込まれるか不安と感じる人もいるようですが、街中を現金を持って歩く方が不安ではないでしょうか。多額の現金は持参せずに銀行振り込みを使うことをおすすめします。

また、行員が数えるのにも時間がかかるので、待ち時間が長くなる原因にもなります。銀行振り込みを使えば待ち時間も少なく、手続きもスムーズに済ませることができるでしょう。

株券を持っておきたいという願いは叶うのか?

初めて株式投資をする、とあるお客様のこと。口座を開設して購入金額相当のお金も振り込みが完了。あとは買い取引の成立を待つばかりというタイミングで、お客様がある要望を出されました。それは「株券を自宅の金庫で保管したい」というものです。

以前、このお客様のご両親が株式投資をしていた時は、証券会社の社員が株券を家まで持ってきていたとのこと。2009年1月の株券の電子化により、株券が発行できないことをお話するとガッカリされていましたが、きちんと説明をすることで納得して取引を続けていただくことができました。

株券は電子化されているので持ち出せない

株券の電子化のメリットは何といっても紛失・盗難の防止です。また、社名変更や単元株の見直し、合併時の株券回収の手間も省けます。

以前の紙の株券が手元にあっても無効というわけではありませんが、すぐに売却することはできません。株券の発行会社により、株主名義の特別口座が証券会社や信託銀行で開設されているので、該当の証券会社や信託銀行に問い合わせて手続きを行う必要があります。

証券会社がなくなったら預けている資産はどうなる?

ずいぶん前のことですが、私が勤めていた証券会社が合併することになりました。規模が大きくなり経営も安定する合併だったのですが、会社がなくなると勘違いした問い合わせが殺到しました。

ほとんどの方々が「預けている株式や投資信託を引き出したい」とおっしゃいます。経営が厳しくて会社がなくなり、自分の株券や投資信託まで負債の返済に使われると思われたようです。

顧客の資産は分別管理されているのでご安心を!

証券会社では会社の資産とお客様の資産は「分別管理」が義務付けられているので、証券会社は預かった株式等を他で運用することは一切ありません。万が一、証券会社が倒産しても、お客様の株式や投資信託などはきちんと保全されます。

また、将来の投資に備えて証券会社に預けている預り金や、売却して得たお金についても同様です。これらのお金は「顧客分別金」として証券会社から信託銀行に預けられています。証券会社の経営に使われるわけではありませんのでご安心ください。

まとめ

証券会社で経験したことの一部をご紹介しました。証券会社社員とお客様がどのようなやり取りをしているか、少しでも伝わるでしょうか?

もしまだ証券会社で取引をしたことがないなら、一度近くの店舗を訪れてみたりネット証券会社のサイトで雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。

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