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株式投資でセミリタイアはできる?シミュレーションで見る資産運用の工夫

株式投資でセミリタイアはできる?シミュレーションで見る資産運用の工夫

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横山研太郎
横山研太郎
記事の難易度:★★☆☆☆

株式投資の目標として、セミリタイアを念頭に置いている人は少なくありません。資産運用によるセミリタイアは相当数の前例があるものの、その実現にはポイントを抑えた運用が欠かせません。

では、セミリタイアを念頭に置いた資産運用のポイントはどこにあるのでしょうか。

セミリタイア後に必要な生活費を考える

早期リタイア(セミリタイア)とは、定年前に早期退職して積みあげた資産で老後生活を送ることであり、セミリタイアまでにまとまった資産を築く必要があります。セミリタイア期間にもよるものの、必要な資産は1億円を優に超えていて、貯金でこれだけの資産を築くのは、不可能とは言わないでも極めてハードルが高いことは否定できません。

現実的には、ある程度まとまった資産を築いたタイミングでセミリタイアして、資産運用を続けながら生活するというスタイルが主流となっているようです。

運用しながら生活するための資産を試算する

では、セミリタイアするために必要なまとまった資産はどれほどなのかを試算してみましょう。

  • セミリタイア後の期間:40年
  • 生活費:400万円(ただし、20年後からは年金収入が200万円とする)
  • 資産運用の利回り:3%

上記の例では7,600万円の資産が必要になりますが、この想定では40年後に資産がほぼゼロになる計算です。これよりも長生きするかもしれないし、運用利回りが3%を下回ったり、予定外の出費が重なるといった不安もあります。

老後のお金の心配を少しでも減らすためには、セミリタイア時点での資産を少しでも積みあげておくのは大前提。そのほかにはどのような対策があるのでしょうか。

セミリタイア後は堅実運用を目指す

セミリタイア後は堅実運用が求められますが、比較的値動きが安定している資産として期待できるのが、不動産投資です。人気の地域で投資用物件を購入できれば、それなりの利回りでの安定運用が期待できます。ただし、金利負担や修繕費、空室などのリスクや、現金化が難しいというデメリットがあります。

実物不動産への投資するリスクが大きすぎると感じるなら、投資家から集めた資金で不動産に投資して、収益を投資家に還元する「不動産投資信託(REIT)」も有力な候補です。

高配当株でキャピタルゲインを狙う

もう一つの運用先として考えられるのが、安定した配当収益(インカムゲイン)を狙う高配当投資です。慎重に銘柄選びをすれば、3%を超えるリターンが得られるケースもあるでしょう。

資産株は銘柄によっては3%を超える利回りが期待できますが、株式である以上景気動向の影響を受けやすく、企業の業績悪化による損失リスクも無視できません。どのような銘柄に投資すればいいのかだけでなく、リスクを分散させるために複数の銘柄に投資するなどの対策を検討しましょう。

セミリタイアを続けるために考えるべきこと

セミリタイア後の資産運用はリターンよりも堅実な運用を念頭に置きますが、資産運用に100%はありません。そこで重視したいのが、生活コストを下げて支出を抑えることです。

先ほどのシミュレーションでは40年後に資産がほぼゼロになりましたが、生活費を年間5%(20万円)ほど削減できれば、40年後の資産残高は1,500万円となります。複利効果は資産形成だけではなく、資産の取り崩しでも大きな効果を発揮するのです。

セミリタイア後に何をするかも考えたい

ここまでのシミュレーションでわかる通り、何も考えずに好きなことをしていてもセミリタイアすることはできません。セミリタイアまでにまとまった資産を築いて、セミリタイア後はリスクを抑えて運用を続ける必要があります。もちろん、時短や時間給で働き続けるのも一つの手段です。

いずれにせよ、社会との接点を持ち続けることは刺激になりますし、充実したセミリタイア生活の源になるでしょう。

まとめ

憧れのセミリタイアを実現しても、その後の生活を安定したものにするには資産運用・生活の両面で、かなりの努力が必要になりそうです。「これくらいあればセミリタイアできるだろう」という甘い見通しではなく、トラブルが起きても大丈夫と余裕を持てる資産を用意することが大切です。

実際にセミリタイア後に資金不足しても取り返しがつきませんので、セミリタイアをするなら準備段階で慎重にシミュレーションをしてから挑みましょう。

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