
30代からはじめる資産形成。お金の貯め方・増やし方を考えよう
社会人として経験を積んで仕事でも責任がある立場になり、結婚や子育てなども含めた人生設計を真剣に考えはじめるタイミングです。人生設計の一環として、毎月の収入以外にも資産運用が視野に入ってきます。
今回は、30代からはじめる資産運用の考えかたや、資産形成のポイントを見てみましょう。
この記事のもくじ
まずは預貯金口座の把握からはじめる
資産運用を考える前に、まずは自分がどれだけの資産を持っているかの確認からはじめましょう。
少額でもあちこちの金融機関の口座に残高があるなら、口座を解約して集約を進めましょう。このタイミングで休眠口座も整理するのもおすすめです。
それぞれの金融機関の利率を再確認する
休眠口座の整理と合わせて、預貯金の利率を再確認しましょう。何となく近くの銀行や郵便局の口座を使っているなら、利率の高い金融機関への預け替えを検討しましょう。
一般にネット銀行が利率が高く設定される傾向があるため、口座開設済みなら分散していた預金をまとめて預け替えることが、資産形成の第一歩となります。
個人型確定拠出年金(iDeCo)で資産形成
自分の資産状況を把握したら、本格的な運用方法の検討に入ります。まず検討したいのが、個人型確定拠出年金(iDeCo)です。iDeCoは自分の意志で加入する「私的年金」であり、厚生年金や国民年金といった公的年金の補助として、毎月一定額を自分で決めた商品に投資するものです。
iDeCoは投資信託で運用しますが、金融機関によって取り扱い商品に差があるので、どの投資信託に投資できるかを十分に比較・検討した上でiDeCo口座を開設するようにしましょう。
税制優遇を重視するなら少額投資非課税制度(NISA)
税制優遇が魅力的な投資制度は、iDeCo以外にも少額投資非課税制度(NISA)や、NISAを積立投資向けに見直した「つみたてNISA」も見逃せません。
NISA口座は、年間120万円・最長5年間で総額600万円(つみたてNISAは年間40万円・最長20年間で総額800万円)までが非課税となり、口座開設に資格は必要ありません。また、解約にも制限がないので、必要なときに必要な金額を解約して利用できるのはiDeCoにはないメリットです。
まとまった資金ができたら個別銘柄にチャレンジ!
短期投資は短期での値上がり益、長期投資は値上がりと配当を重視した投資に向いています。短期投資では株式市場をこまめにチェックして売買する必要がありますので、投資に労力を割けるかを考えましょう。
長期投資売却益(キャピタルゲイン)だけではなく、株主優待や配当金をはじめとするインカムゲインを得ることもできます。
株式投資するならリスクも考える
値上がりや配当による利益を期待する株式投資ですが、市況によっては損失をこうむるリスクもあります。投資は余裕資金でするようにしてください。株主優待や配当金は永続するものではなく、企業の業績によっては減額やなくなる可能性があります。
また、配当金や株主優待だけに注目して右肩下がりの銘柄に投資すると、長期では大きく損をする可能性もあります。成長期待の大きい銘柄を見逃さないように、企業業績や財務諸表、チャートを読み解く知識も欠かせません。
まとめ
現在の定年は60歳から65歳ですが、少子高齢化の進展に伴って70歳まで延長されるともいわれています。安定した老後を迎えるためにも、若いうちから資産形成を意識しておきましょう。
最初は家計の見直しからはじめて、積立投資から個別銘柄への投資と段階を踏むことで、肌感覚で株式投資の魅力と恐ろしさを知ることが期待できます。
証券会社を選んで口座を作ろう!
- 証券会社の人気ランキング!実際にユーザーが利用した14社のクチコミと評価アンケート調査を実施して集計した、ユーザークチコミによる証券会社の人気ランキング! 各証券会社の証…
- 証券会社を基本サービスで比較してみよう!各証券会社が行っている基本サービス一覧。信用取引はもちろんのこと、投資に際して海外株式、NISA口座の有無などを確認する…
- 一番安いネット証券は?株取引の手数料を比較しよう!初めて口座開設をする際は、どこを見て選べば良いのかわからない、証券会社ごとの違いがわからない、という方も…
- IPOに適した証券会社は?IPO取扱数や抽選方法で比較各証券会社のIPOの取扱いに関する比較です。これから株式市場に上場する新規公開株は、高い確率で初値を上回…