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主幹事証券会社とは何なのか?IPO株投資で気になる言葉

主幹事証券会社とは何なのか?IPO株投資で気になる言葉

横山研太郎
横山研太郎
記事の難易度:★★★☆☆

IPO(新規公開株)への投資は、大きな利益を得られる可能性が比較的高いことから人気があります。ただ、通常の売買とは異なる仕組みのため、耳慣れない言葉もたくさん出てきます。そのひとつが「主幹事」でしょう。

主幹事証券会社とは、会社が上場する際の幹事証券会社の代表です。IPO株を効率よく手に入れるために、絶対におさえておくようにしましょう。

幹事証券会社とは?

幹事証券会社とは、ある会社が新規に上場しようとする場合に、その準備や審査対応、アドバイス等をおこなう証券会社です。上場が承認されると、売り出す株式の引き受け(販売のために取得すること)や公募価格の仮条件を決定するなど、IPOで重要な存在です。

幹事証券会社が複数ある場合、そのうちの1社が代表として「主幹事証券会社」になり、それ以外が「幹事証券会社」となります。

幹事証券会社以外で、IPO株の売り出しを引き受ける証券会社は「引受証券会社」と言います。引受証券会社は幹事証券会社と一緒になってIPO株を引き受け、より幅広い投資家に対して売り出すことができるようになります。

幹事になることができる証券会社は限られている

幹事証券会社は、IPOにあたって投資家のリスクに関わるさまざまな業務を行うため、どんな証券会社でもなれるわけではありません。

金融商品取引法のなかで、主幹事証券会社になるには30億円以上の資本金、引受証券会社になるには5億円以上の資本金が必要と定められています(※施行令第15条の7)。そのため、実際の幹事証券会社は大手の証券会社に集中しています。

IPO投資では主幹事から申し込むのがセオリー

主幹事証券会社は、IPOにあたって責任が最も重い証券会社です。その分、引き受ける株式数がとても多くなっているのが特徴です。

2017年3月に上場した、ラーメン店一風堂を運営する「力の源ホールディングス」を例に見てみまると、公募株式数は100万株のうちSMBC日興証券など7社が1万~7万株の範囲で引き受けたのに対して、主幹事を務めた野村證券は82万株を引き受けました。

一般投資家の皆さんにとって、幹事証券の引受株式数がどう関係するのか疑問に思われていますか?実は、人気が集中しやすいIPO株は好きな数だけ購入できるわけではなく、ほとんどの場合に抽選方式となります。IPO株を手に入れるためには当選確率を上げることが必要になってくるのです。

少ない株数を持っているところよりも多数の株を持っているところのほうが当たりやすい、つまり、IPO当選する確率が最も高くなりやすいのは主幹事証券会社から公募に申し込んだときだと考えられます。

IPO株投資では、主幹事を務める証券会社から抽選を申し込むのがセオリーだということを覚えておきましょう。

主幹事を務めることが多い証券会社5社

主幹事を担当することが多い証券会社には、野村證券・大和証券・みずほ証券・SMBC日興証券・SBI証券の5社が挙げられます。ここ数年、この5社で9割程度のシェアを持っているので、IPO投資をする場合はこの5社の証券口座を検討することになるでしょう。

ただし、IPOで売り出される株をどのように配分するかは各社で異なります。すべての株が、平等に抽選で配分されるわけではなく、対面型を中心とする証券会社では大半が「お得意さま」へ個別配分されていることもあるようです。

その点、個人投資家に有利なのはSBI証券です。明確に何%と公表されてはいませんが、売り出す株式の半分程度がネットでの抽選申込みに割り当てられているのです。さらに、当選確率をアップすることができるサービスもあるため、IPO当選には欠かせない証券会社です。

同時期に同程度の評価ができるIPO株が複数ある場合、SBI証券が主幹事を務めている方を選んでSBI証券で抽選申し込みする方が、当選確率が上がる可能性があります。

複数口座から申し込む場合は余力と相談

IPO当選確率を上げる際、複数の証券口座から申し込むというテクニックもあります。しかし、購入に30万円必要なIPO株を5社から申し込むためには、150万円分の余力が必要になります。購入資金分の余力が無ければ、ほとんどの証券会社では抽選対象から外されてしまうので注意しましょう。

複数の証券会社で申し込みたいけど資金が足りないという場合には、主幹事の証券会社での申し込みを優先する方が良いでしょう。

主幹事によって上場する会社の規模に差があることも

主幹事証券会社にる銘柄の選び方はそこまで大きな差はありません。「○○証券会社が主幹事だから公募割れ(初値が公募価格を下回ること)しやすい」ということはないでしょう。

過去のIPOでは、投資家より証券会社や既存株主の利益が追求されたのでは?と疑われたケースもありますが、それは証券会社というよりも担当者による問題だと考えられます。

ただし、最大手の野村證券は規模が大きい会社の上場案件を引き受けるケースが多く見られます。規模が大きいと、その分だけ売り出し株数も大きくなり、初値が何倍にもなるようなケースは格段に少なくなります。

まとめ

主幹事証券会社は、IPO株の割り当てを最も多く持つ証券会社です。主幹事からIPO株の購入申し込みをすることで、IPOの当選確率を少しでも上げることができるのです。主幹事を務める証券会社はあまり多くないため、主幹事となる証券会社の証券口座は開設しておくことをおすすめします。

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