
学生が株式投資をすることのメリット・デメリット
ネット証券の普及と少額からでも取引できる仕組みの専業主婦やサラリーマンだけではなく、学生から投資経験を積むことも珍しくはなくなりました。金融教育が進んでいない日本では、お金の知識を付ける自助努力は必要不可欠。
学生が株式投資をするメリットとデメリットがどのようなものがあるかを見てみましょう。
この記事のもくじ
マーケットをリアルに体感できる
経済学の発展により、金融や市場の動きについてかなりの部分で説明がつくようになりましたが、それでも説明がつかない値動きをすることも珍しくありません。
例えば、企業の決算発表が良ければ株価が必ず上昇するとは限りません。決算内容がどれだけ良くても、市場の期待に届かなかければ売り浴びせられることもあります。身を持ってマーケットを体感することは、なによりも勉強になるでしょう。
ニュースをチェックする習慣がつく
マーケットの変動には必ず理由があります。実際に投資をすることで、単純な株価の動きのみならず、世界経済の動向を知ることができるようになります。
自分のお金を投資をすることで、必然的にマーケットの動向にも目を光らせるようになります。ニュースを見る習慣ができたり、経済の動向に敏感になることは、株式投資をする大きなメリットと言えるでしょう。
投資経験は就職活動の武器になる
学生が投資をするときには、自身が就職を考えている企業の株式を保有すれば、その企業の動向を追いかけることになります。これにより、就職活動時の企業分析の手間も少なくなるかもしれません。
いずれにせよ、学生における株式投資には多方面から就職活動に有利に働くことが期待できます。
金融機関の就職に有利になる?
社会人になってからのスタートラインは同じではなく、スタートラインでどれだけライバルに差をつけられるかが勝負です。
金融機関への就職を考えているなら、営業として入社することがほとんど。営業の現場では「投資を経験している営業マン」と「そうでない営業マン」の間には無視できない差が生まれるのです。
投資資金の準備と損失のリスクがデメリット
学生にとって、数十万円単位の資金を用意することは至難の業でしょう。なかには、100万円を超える金額を出さないと買うこともできない銘柄も存在します。値がさ株の買い付けにはまとまった資金が必要ですし、損失リスクも高くなります。
投資額が大きくなるほどその損失リスクが膨らむことや、手持ち資金が減るリスクがあることも、学生にとっては無視できないデメリットでしょう。
ゴールデンタイムに取引できないリスクもある
東京証券取引所(東証)の取引時間帯は、11時半から12時半までの休憩をはさんで午前9時から午後3時までです。学生投資家であれば、時間割によっては日中の授業が重なるので、株式市場のゴールデンタイムに株価をチェックすることができません。
希望する価格で取引する注文方法には、指値注文や逆指値注文などがありますが、事前の注文内容によっては取引が成立しない可能性があります。この点も学生投資家のデメリットと言えるでしょう。
まとめ
理論を学ぶことと身銭を切って投資するのでは、得られる経験の量は全く異なります。学生が実際に投資をはじめるのは簡単ではありませんが、実際に投資することはさまざまなメリットが期待できます。
得られるリスクとリターンのバランスを考えながら、無理のない範囲で株式投資と向き合ってはいかがでしょうか。
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