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低位株・ボロ株とは?そのメリットとデメリット

低位株・ボロ株とは?そのメリットとデメリット

たじりひろこ
たじりひろこ
記事の難易度:★★★☆☆

株式投資で大きく儲けた逸話では、低位株やボロ株に集中投資して儲けたという話が珍しくありません。

「低位株」や「ボロ株」とはどのようなものであり、取引でメリット・デメリットがあるのでしょうか。今回は、低位株・ボロ株に投資するメリットとデメリットをご紹介します。

低位株・ボロ株ってどのような株のこと?

低位株・ボロ株には、きちんとした定義があるわけではありません。よく言われているのが、低位株は1株あたり300円から500円程度の銘柄で、ボロ株は1株あたり100円以下の銘柄が大まかな目安と言われています。

低位株・ボロ株は、他の上場銘柄と比べると株価が非常に低く、好業績や成長期待に反して株価が安値水準にとどまっている「割安株(バリュー株)」と異なる理由で株価が低迷していることが珍しくありません。低位株・ボロ株への投資を検討するなら、なぜ株価が低迷しているのかを知る必要があります。

低位株・ボロ株にとどまる理由は千差万別

銀行株は上場数そのものが多いため、投資対象が分散するので株価が低水準にとどまる傾向が強く、目新しい材料が出にくいことから低位株になりやすい傾向があります。銀行株以外に目を向けると、海運や繊維、鉄鋼分野も業種としては安定しているものの、業績が大きく成長するのは難しいと思われているため、低位株が多い傾向があります。

では、ボロ株についてはどうでしょうか。こちらは業績悪化の影響を受けて株価が下がっているところほとんど。仮に投資をするのであれば、これまでの業績や現在の財務内容、今後の見通しを見てから投資するのが賢明です。

大きな単位で売買できる低位株・ボロ株

低位株やボロ株に投資する最大のメリットは、少額の投資資金でも大きな単元を保有できることに尽きます。

資金効率の良い取引に魅力を感じて、低位株・ボロ株を専門にしている投資家もいるくらいです。そこまで大きな単位を持たずに、分散投資でリスク回避を狙って、1単元から10単元程度で低位株・ボロ株ばかりをたくさん持つ投資家もいます。

短期売買に利用される低位株・ボロ株

低位株・ボロ株を好んで売買する投資家の大部分が、短期売買を好む人たちです。ボロ株は、業績に関係なく株価が動く仕手株の対象になることが珍しくありません。

投資対象として低位株・ボロ株はあまりおすすめできませんが、市場が開いている間ずっと株価のチェックができる人やマネーゲームに参加してみたいのであれば、低位株・ボロ株を探すのがもっとも手っ取り早

低位株・ボロ株の売買のデメリットはある?

値動きの大きさから短期間で大きな利益を狙える低位株・ボロ株ですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。低位株・ボロ株は業績不良が原因で価格が低迷していることがほとんどであり、短期売買を狙って大量保有していても売り時期が見つからないというリスクがあります。

特にボロ株は上場廃止や経営破たんで無価値になることも想定しておかなければなりません。株価だけではなく、会社の動向にも注意を払っておきましょう。

また、低位株・ボロ株は仕手筋のターゲットになりやすい傾向があります。明らかに業績と連動しない値動きがはじまったら、仕手筋の関与を疑いましょう。

大損しないためにできること

低位株・ボロ株の投資を考えるならば、なるべく経営が安定している会社を探す必要があります。会社四季報やヤフーファイナンス等を使い、最新の情報を得るようにしてください。

低位株・ボロ株に限らず、株式市場ではいつどのような変化が起こるか分かりません。変化があれば、すぐに売却できるように体制を整えておきましょう。

まとめ

低位株・ボロ株は、低価格で推移しているので少ない資金でもまとまった単元数に投資できて短期売買でも利益を狙えるのが魅力です。しかし、同時にマネーゲームに巻き込まれるリスクもはらんでいます。投資する時は、このリスクも確認した上で行うようにしましょう。

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