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アク抜けとは?悪材料出尽くしての相場陽転

アク抜けとは?悪材料出尽くしての相場陽転

株の教科書.com編集部
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株式市場では古来、独特な用語や株言葉、相場格言が多数存在しています。相場の先人達が残した株言葉や格言は意味が深く、今の相場でも生きています。

今回は、そんな株言葉や相場格言の中から、相場の転機で使われる「アク抜け」を紹介します。

相場出直りのきっかけ「悪材料出尽くし」と「アク抜け」

調整が長期化すると、市場に弱気がなって、まるで出口無しといった雰囲気すら出てきます。そうなると、普段ならば大幅高が期待できる好材料でも容易には反応しない、「好材料無視」の状態に陥ります。投資マインドが極端に衰退すると、どうしても悪い方へと考えてしまうものなのです。

株式市場の調整が長期化して、完全な手詰まり状態に追い打ちを掛けるように、悪材料が出ることは珍しくありません。こうなれば相場は一時的にさらに下がりますが、これが悪材料出尽くしとなれば、それまでの低迷がまるでウソのように好転します。これを「アク抜け」といいます。

わずかなきっかけで大きく動く株式相場

アク抜けは、市場関係者から取材した談話などで「ここでの下押しで、かえってアク抜けするのでは…」といった表現で使用頻度の高い言葉です。

ちょっとやそっとでは抜け切れなかった悪性の調整局面から、世が世なら一段安に売られかねないマイナス材料が契機となり、まるで目からウロコが落ちるようにアク抜けすることが珍しくないことが、株式投資は心理ゲームと言われるゆえんかもしれません。

悪材料がきっかけで反転することがある

しかし、逆にこれが悪材料だとどうなるでしょうか。例えば海外から「ニューヨーク株式市場が一段安」のニュースが飛び込んでくるとどうなるでしょうか。調整局面ではだれもが立ち直りに向けてのきっかけを欲しがっているもの。こんなときは、一度下値をのぞいたことが結果的に幸いするということは珍しくありません。

悪材料が押し目買いにつながる

悪材料が出ることで、マイナス材料に対して意外と底堅い動きをみせるケースは珍しくありません。そうなれば「これで、悪目は出尽くし。もう下はないだろう」といった読みが押し目買いの機運を誘い、結果的にそこでめでたく「アク抜け」となるわけです。

相場格言「三割高下に向かえ」

株式投資の基本は安値で買って高値で売ることですが、これを実現することは簡単ではありません。値上がりしているときにはさらに値上がりしそうな気がしますし、逆に値下がりしているときには買い場はもっと先と考えてしまいがち。

しかし、万人強気が大天井で総弱気だった局面が結果的に大底だったというのは、珍しくない話です。そんな持ちすぎ・待ちすぎを戒めるのが「三割高下に向かえ」という相場格言です。

持ちすぎ・待ちすぎを戒める「三割高下に向かえ」

このような相場環境に対する心構えを説いたのが、持ちすぎ・待ちすぎを戒め、いかに熱気を帯びた相場でも三割上がったら売り、逆に周囲が弱気一色でも三割下がったら買い向かえと説く「三割高下に向かえ」です。

さまざまな相場格言がありますが、それらの中でも三割高下に向かえは、機械的な売買による損益確定の有用性を説く相場格言と言えます。

まとめ

相場のアク抜けは正しく、三割高下に向かえと同じく、転機での投資行動を説いたものです。最近は「業績の下方修正発表でアク抜けした株価は反発…」というように使われています。

安定して取引を続けるためにも、資金と気分に余裕を持たせた取引は欠かせないということでしょう。

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