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投資をする前にポジションサイジングについて知ろう

投資をする前にポジションサイジングについて知ろう

株の知識レベル:★★★★☆

「ポジションサイジング」という言葉を聞いたことはありますか? 株式投資の初心者には聞きなれない言葉だと思いますが、これは厳しい株式投資の世界で生き残っていくために必要な「心がけ」のようなものです。ポジションサイジングを知らない投資家でも、無意識的にポジションサイジングを意識した取引をしている人は少なくありません。今回は、初心者だからこそ失敗する前に知っておきたい、ポジションサイジングの考え方を解説します。

ポジションサイジングとは何か?

ポジションサイジングとは、そのまま日本語に直せば「取引する量」と言い換えることができます。取引量を意識することがそこまで重要なのかと不思議に思う人も多いでしょう。逆に言えば、実際に、「どれだけの量を取引するのが一番いいか」をしっかりと考えている投資家はほとんどおらず、それが原因でなかなか利益をあげることができていない人が多いのです。

ポジションサイジングをする効果

ポジションサイジングを意識することがなぜ大事なのでしょうか。投資の世界では、常に冷静な判断ができることが欠かせません。含み損を抱えて、頭が真っ白になって損切をしたら、直後に株価が上昇しはじめた。他に値動きがよさそうな銘柄があったので利益確定して乗り換えたら、前の銘柄が大きく上昇した。こういった経験は誰にでもあるでしょう。これは「冷静な判断ができていれば、避けることができた」かもしれないのです。冷静な判断が狂った背景には、冷静さを失わせてしまう取引があるのです。

最大損失額を想定してから取引をする

冷静な判断ができるようにするには、損失が発生した悪いシナリオを想定することができているかが重要です。投資資金の10%くらいなら損をしてもいいと思っているのであれば、含み損がその程度で済むような取引をするべきです。
100万円の投資資金があり、5万円程度なら減ってしまってもいいと感じているとします。そして、ある銘柄を買う時に、20~30%程度の上昇が見込めそうだけれど、10%程度の損失が発生するかもしれないのであれば、いくら分購入すればいいでしょうか。ポジションサイジングを意識していなければ、なんとなくもうかりそうと考えて100万円分購入してしまうかもしれません。しかし、8%値下がりしてしまえば、含み損は8万円です。これでは、許容できない含み損を抱えて冷静な判断ができず、これから上昇しそうかどうかを考えられないままに売却してしまいます。
10%程度の値下がりを想定できていたのであれば、含み損が5万円までに収まるよう、購入する金額は40万円程度に抑えようと考えます。これなら一時的に値下がりしても焦ることはありませんし、想定外のシナリオで10%以上の値下がりでも、許容できる損失で済ませることができます。

買い方も工夫することで利益を大きくすることができる

買い方をさらに工夫することもできます。その代表的な方法が、購入しようとしている金額の全部を一度に買うのではなく、分割して購入する「打診買い」と呼ばれる方法です。全額を一度に購入した場合、思惑が外れた場合には損失が大きくなります。その代わりに、はじめは少しだけ購入し、実際に上昇していくことが確認されれば、追加で購入して段階的に購入しようとしている金額まで買い増していきます。
当初の想定通りの銘柄は大きな金額で、想定が外れた銘柄は少ない金額で投資することになり、「利益は大きく、損失は少なく」という投資をすることができます。

できるだけ確実に大きな利益を獲得する

できるだけ確実に大きな利益を獲得する

逆に、利益を確保するときも分割して売却することで、冷静な判断につなげることができます。ある程度値上がりした時点で、保有株の一部を利益確定するために売却します。そうすれば、その後値下がりしても、ある程度の利益を確保することができます。
その後も値上がりが続けば、一部を売却しない方が利益は大きくなりますが、大切なのは「より確実に利益を手にすること」です。一部を売却して、「これだけの利益は確保した」と頭の片隅にあれば、その後の動きにも冷静に対応することが期待できます。

ポジションサイジングに大切なのは、日々の改善

こういったポジションサイジングの考え方を実践するうえで、最後に忘れてはならないのが、日々の改善です。ポジションサイジングの考え方を実践していても、冷静さを失ってトレードすることもあるでしょうし、取引の考え方が間違っていたと気づくこともあるでしょう。
そういったことがあったときに、それまでの取引の基準を改めることが必要です。小さな改善を積み重ねて、より精度が高く、より確実に利益を得ることができる投資手法が確立されていくことでしょう。

まとめ

このように、ポジションサイジングはより堅実な投資をおこなうために不可欠な考え方です。偶然、今は利益が出ていたとしても、その投資方法が未来もずっと有効な保証はありません。相場環境などでうまくいかないこともあります。そんなときでも、少しでも確実に利益が得られるように、売買ルールを改良することでその時の相場に遭ったトレードができるように、ポジションサイジングを重視して冷静な判断ができることが大切なのです。

大阪でファイナンシャルプランナーとして活動。
資産運用に関する記事やビジネス関連の記事を多数執筆。
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