
投資をする前の必要条件「ポジションサイジング」を知ろう
株式投資をしているとよく見聞きする言葉はいくつかありますが、その一つに「ポジションサイジング」があります。投資家は取引をするときには、無意識にポジションサイジングを意識した取引となっていることがほとんどです。
今回は、失敗する前に知っておきたい、ポジションサイジングの考え方と投資への活かしかたを見てみましょう。
この記事のもくじ
ポジションサイジングとは何か?
ポジションサイジングとは、そのまま日本語に訳せば「取引量」であり、投資資金に占める実際に投資する資金の割合です。
投資をするときに取引量を意識することがそこまで重要なのかと不思議に思う人も多いでしょう。逆に言えば、「どれだけの量を取引するのが一番いいか」まで考えている投資家は少数派であり、それが原因でなかなか利益を上げられない投資家が多いのです。
リスク管理に役立つポジションサイジング
投資の世界で生き残るためには、冷静な判断が欠かせません。含み損に慌てて損切りをしたら直後に値上がりしたり、ある銘柄の利益確定をして値動きがよさそうな銘柄に乗り換えたら以前の銘柄が大きく上昇したことは珍しくありません。
取引での失敗は「冷静な判断ができていれば、避けることができた」かもしれません。冷静な判断ができなくなった背景には、冷静さを失わせる取引があるのです。
最大損失額を想定しながら取引をする
冷静な判断ができるようにするには、損失が発生した悪いシナリオを想定することができているかが重要です。投資資金のどこまで損失、含み損がその程度で済むような取引をするべきです。
ポジションサイジングを意識しないと全額を投資しがちですが、含み損が許容できる金額を超えると途端に冷静な判断ができなくなります。含み損の許容範囲を身長に見極めながら、投資する金額を決めるようにしましょう。
買い方を工夫すれば利益を大きくできる
さらに、買い方を工夫することでポジションサイジングをコントロールしながら利益を追求することもできます。その代表的な方法が、一度に全部を買うのではなく、分割して購入する「打診買い」と呼ばれる方法です。少額を購入して実際に値上がりを確認されれば、追加購入で目標金額まで買い増していきます。
想定通りの銘柄にはまとまった金額を、想定外の銘柄は少ない金額で投資することになり、「損小利大」という投資の理想実現できます。
できるだけ確実に利益を獲得する
利益を確保するときも分割して売却することで、冷静な判断を下すことが期待できます。ある程度値上がりした時点で一部を売却すれば、その後値下がりしても一定の利益を確保できます。
その後も値上がりが続けば、一部を売却しない方が利益は大きくなりますが、大切なのは「より確実に利益を手にすること」です。「これだけの利益は確保した」と頭の片隅にあれば、その後の動きにも冷静に対応することが期待できます。
ポジションサイジングは日々の改善が大切
ポジションサイジングを実践するうえで忘れてはならないのが、日々の改善です。ポジションサイジングの考え方を実践していても、冷静さを失ってトレードすることもあるでしょうし、取引の考え方が間違っていたと気づくこともあるでしょう。
日々の取引で小さな改善を積み重ねて、より精度が高く、より確実に利益を狙える投資手法の確立を目指しましょう。
まとめ
ある取引方法で利益が出ていても、その投資方法が未来もずっと有効な保証はありません。ポジションサイジングは堅実な投資に不可欠な考え方です。
外部要因が悪いときでも確実に利益が得られるように、適時売買ルールを見直すだけではなく、その時の相場に合った取引ができるように、ポジションサイジングを重視して冷静な判断ができることが大切なのです。
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