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日経平均小反発、TOPIX続落 日本電気硝子が高い【2017年7月14日】

2017年7月14日東証相場概況

日経平均は小幅続伸。3日続伸となったNYダウと円安傾向を好感して買い物が一巡した後は前日終値付近までの調整を見たもののプラス圏を維持した。3連休を控えていることから、後場に入ると一段と様子見気分を強めたものの、大型株に対するインデックス買いが断続的に流入し指数を支えた。

トヨタ(7203)とソフトバンク(9984)が3日ぶりに切り返しメガバンクも反発。ファナック(6954)、ソニー(6758)、日立(6501)、ホンダ(7267)など優良株に幅広く買いが入り上昇した。個別ではダブル・スコープ(6619)、古河電池(6937)といったリチウムイオン・バッテリー関連株が物色された。また、後場に入り、新日鉄住金(5401)、旭化成(3407)、東レ(3402)、住友化学(4006)といった出遅れ大型株が買われて上昇したことが特徴。

反面、13日に第3四半期決算を発表したファーストリテイリング(9983)の評価が割れて株価は一段安。前日急伸の日本電気硝子(5214)、東京エレクトロン(8035)が反落したほか、キーエンス(6861)も軟調。東芝(6502)も引き続き売られた。任天堂(7974)は小反落、Klab(3656)が9日ぶりに騰勢一服となった。前日、全市場で13銘柄あったストップ高もこの日は東証2部のTONE(5967)など2銘柄にとどまった。

マザーズ指数は3日続落、ジャスダック平均は8日ぶり反落。ジャスダックではラクオリア製薬(4579)が買い直されて、ハーモニックドライブ(6324)が連騰。低位株人気は一服となった。IPO3日目のソウルドアウト(6553)は、大引けにかけて買い進まれてストップ高。マザーズの売買代金トップとなった。

注目銘柄動向

ダブル・スコープ(6619)

東証1部
2170円+161円

リチウムイオン電池のセパレーターメーカーであるダブル・スコープ(6619)が取引時間中にジリジリと買い上げられて続伸。出来高は前日の3倍超に膨らみ、6月28日の年初来高値2093円を更新した。独自材料の浮上は確認されていないが、リチウムイオン電池関連として目先資金を集めている。6月にインドが2030年までにガソリン車の販売を禁止方針と伝えられたのに続いて今月6日にはフランスが2040年までにガソリン車の販売を停止と表明したことから電気自動車シフトが意識され、そのエンジン・バッテリーとしてリチウムイオン電池に関心が浮上。戸田工業(4100)、関東電化工業(4047)、ステラケミファ(4109)といった関連銘柄が一斉に動意付き始めた。

UTグループ(2146)

ジャスダック
2028円+54円

製造業請負・派遣のUTグループ(2146)が8連騰で、上場来初の2000円台に乗せた。13日大引け後に、子会社が製品ライフサイクル管理ソフト(PLM)を提供するシーメンスPLMソフトウエアとパートナー契約を締結したことを発表。契約によって、製造業界の第4次産業革命に向けIoT(モノのインターネット)やPLMソリューションの導入支援などを推進していく>ことが材料視された。もともと半導体業界、ソニーグループ向けに強く好業績が期待される銘柄。8月第2週とみられる今3月期第1四半期決算発表を前に好決算を見越した先回り買いが入っている

SFPホールディングス(3198)

マザーズ
3065円+430円

24時間営業の海鮮居酒屋「磯丸水産」を主力とするSFPホールディングス(3198)が一段高に買われて年初来高値を更新。高寄り後も高値圏で推移した。13日大引け後に発表した今2月期第1四半期(3-5月)業績は経常利益が前年同期23.1%増と好調。さらに、自社株を除く発行済み株式数の1.02%にあたる30万株、買付金額6億円を上限とする自社株買いを発表したことを好感した。買い付け期間は7月14日から10月12日で、今回買い付けの自社株すべてと現在保有の自社株30株を10月13日付で消却すると同時発表した。親会社のクリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)も1月10日の年初来高値1060円を更新し東証1部上昇率上位に買われた。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 20,118.86 +19.05
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1.625.48 +6.37
マザーズ(ポイント) 1,172.84 -4.78
ジャスダック平均(円) 3,295.49 -1.43

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 エー・ディー・ワークス 3250 50 +8 24,602.1
2 安永 7271 1529 +176 1,087.3
3 三栄建築設計 3228 1947 +173 254.4
4 ダブル・スコープ 6619 2170 +161 3,047.3
5 S FOODS 2292 4320 +285 302.1

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 タカタ 7512 82 -23 42,434.9
2 エス・サイエンス 5721 152 -27 18,523.4
3 エンシュウ 6218 150 -20 20,519.0
4 RS Technologies 3445 4320 -415 196.5
5 イワキ 8095 434 -30 712.0

東証1部売買代金トップ5

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 56,329
2 ファーストリテイリング 9983 54,625
3 トヨタ自動車 7203 40,725
4 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 29,984
5 ソフトバンクグループ 9984 26,188

おわりに:ファーストリテイリングの評価二分

具体的なニュースが出たわけでもないが、ダブル・スコープ(6619)などリチウムイオン電池関連株が急浮上した。3連休控えとあってエス・サイエンス(5721)などの需給思惑株は、さすがに目先の手じまい売りが先行したが、新手のテーマ物色が週末に台頭することは珍しい。

売買代金上位は、久々に任天堂(7974)が取引時間中にトップの座をファーストリテイリング(9984)に譲る場面があった。ファーストリテイリングは今8月期第3四半期営業利益が前期比23.9%増だったものの、外資系JPモルガン証券が投資判断を「Neutral(中立)」に引き下げ、目標株価を40,000円から38,000円に引き下げたことから一段安。投資判断は継続したものの、ゴールドマン・サックス証券も目標株価を引き下げた。対して、SMBC日興証券は目標株価を38,000円に引き上げ、野村証券はレーティング「BUY(買い)」と目標株価42,500円を継続と外資と国内で評価が対立したが、株価の動きは外資に軍配が上がった。ただ、ファーストリテイリングのユニクロ、GUともに足元の猛暑効果は確実に取り込んでいるはずで、押し目買いの活発化から売買代金は膨らんだ。

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