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日経平均はNY高好感し反発 メガバンク連日高に【2017年6月29日】

2017年6月29日東証相場概況

143ドル高と大幅反発を見たNYダウを好感して、日経平均も反発。主力株を中心に幅広く買いが入ったことで東証株価指数(TOPIX)は20日の年初来高値を更新した。ただ、朝高後は買いも少なく伸び悩みの展開となった。今週末に都議選投開票を控えての政局動向は株式市場に影響が限定的となっているが、全般は具体的な追撃買い材料に欠ける展開。任天堂(7974)が反発し、前日活況だったメガバンク3行もそろって上昇。トヨタ(7203)が買い戻され、ソフトバンク(9984)も堅調。主力株が総じて堅調な中、個別株物色が高まり、材料株のenish(3667)は5連騰をマーク。第1四半期決算が好調だったJ・フロントリテイリング(3086)が高く、対象的に第1四半期が減益決算となったニトリ(9843)が急落した。東芝(6502)は売られた。

東証2部でも個別株物色が高まり、業績急向上のカネヨウ(3209)が売買代金トップで急騰、遺伝子検査のDNAチップ研究所(2397)がストップ高。

日経平均の上昇を受けて、ジャスダック平均は反発、マザーズ指数は3日ぶり反発。ジャスダックではパスポート(7577)、ぱど(4833)、SDエンターテインメント(4650)とRIZAPグループ株が株価上昇率ランキングの上位を占めた。マザーズでは前日急落のサイバーステップ(3810)が切り返し、遺伝子検査のプレシジョン・システム・サイエンス(7707)が高い。

注目銘柄動向

シンフォニアテクノロジー(6507)

東証1部
445円+46円

半導体搬送機器や制御機器を手掛けるシンフォニアテクノロジー(6507)が急反発して年初来高値を更新。米系外資系証券のジェフリーズ証券が投資判断を新規に「買い」、目標株価を600円としたことが手掛かり。個別株物色の高まりの中、400円近辺にあった値ごろ感が地合いにマッチした。同社は今3月期に前期比45.6%営業増益を見込んでいる。

ラクーン(3031)

東証1部
685円+65円

衣料・雑貨のECサイトスーパーデリバリー」主力に決済代行事業も展開するラクーン(3031)が急伸。約2周間ぶりに年初来高値を更新した。BtoB後払い決済を提供するフィンテックサービス「Paid」は100円ショップのキャンドゥ(2698)が導入するなど事業拡大中。KDDI(9433)がネット決済の導入を決めたビリングシステム(3623)が急騰するなど、物色テーマがビットコインから現実材料を持ったフィンテック決済関連に移る動きを見せてきた。

ニトリホールディングス(9843)

東証1部
15070円-1090円

ニトリホールディングス(9843)が一時1160円安の15000円まで急落。その後の戻りも鈍い。16000円台割れは5月29日以来1カ月ぶり。28日大引け後に発表した今2月期第1四半期(3-5月)決算で、営業利益が前年同期比5.6%減益だったことを行けやして売られた。都市部での積極出店からコスト上昇が利益を抑えた。なお、会社側は通期計画を据え置き。小売り関連株の中核銘柄の一角とされているだけに小さなネガティブ材料でも反応しやすい。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 20,220.30 +89.89
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,624.07 +9.70
マザーズ(ポイント) 1,185.37 +18.86
ジャスダック平均(円) 3,252.36 +14.24

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 エス・サイエンス 5721 124 +27 42,933.7
2 大光 3160 1,435 +286 401.6
3 ジーンズメイト 7448 578 +80 2,792.1
4 土木管理総合試験所 6171 1,133 +150 615.4
5 シンフォニア 6507 445 +46 4,713.0

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 ニトリホールディングス 9843 15070 -1090 1,745.6
2 三陽商会 8011 1,819 -81 119.3
3 インベスターズクラウド 1435 5,360 -210 101.5
4 東芝 6502 277 -10.6 80,487.0
5 澁谷工業 6340 3360 -125 167.4

東証1部売買代金トップ5(売買代金:単位1000円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 154,450
2 三菱UFJFG 8306 77,377
3 三井住友FG 8316 45,659
4 みずほFG 8411 39,718
5 ソフトバンクグループ 9984 36,709

おわりに:需給思惑株が浮上、2部でカネヨウ「三冠」

主力大型株の話題はメガバンク3行のそろっての強調。一方、高まる個別株物色では具体的な説明材料が無い中で人気化する需給思惑株が散見され始めた。東証1部ではエス・サイエンス(5721)が代表格だが、東証2部では株価上昇率、出来高、売買代金でともにトップの「三冠」となったカネヨウ(3209)。一時50円高の159円ストップ高となった。寝具インテリアの同社は業績が急回復していることは確かだが、具体的な材料が直近で浮上したわけではない。大株主に宗教法人「宝天大同」が存在し思惑を呼び込みやすい銘柄ではあった。なお、カネヨウは売買単位1000株。東証2部では最低投資額が3万円以内の銘柄が約45銘柄、3万円以上5万円以下では43銘柄もある。官民ともに夏のボーナスが入金される時期に銘柄選択に慎重さ問われるタイミングとなっている。

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