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銘柄選び:資産株のメリット・デメリット

銘柄選び:資産株のメリット・デメリット

株の知識レベル:

資産株とは、長期保有に適している株のことで、長期的に安定した利益を得られる可能性が高いと考えられるものです。値上がりによるキャピタルゲインと配当によって得られるインカムゲインが期待できる資産株では、低いリスクで安定した利益が期待できます。資産株にと言える銘柄はそう多くはありませんが、資産株を持っていると、長期的な資産形成効果が見込めるでしょう。

資産株とはどういった株なのか

資産株は「長期保有に適している株」ですが、具体的には、「業績が安定」し、「財務内容が良好」で、「配当も期待できる」株と言うことができます。このような株は、値動きも安定しており、緩やかな右肩上がりのチャートを形成しやすいという特徴があります。時には、市場動向などの影響を受けて株価が下落することもあるでしょうが、長い目で見れば、安心して保有していられる銘柄です。

利益が少ない株は資産株にはならない

財務内容が良好で配当も定期的にしている会社であっても、利益率が低い会社の株は資産株とは言えません。業態にもよりますが、人件費などの固定費が多くかかる事業は、売り上げが5%程度減少しただけで、利益率が2~3ポイント悪化することも少なくありません。ということは、少しの業績悪化で赤字転落し、それが長期化すれば、自己資本比率が低下して財務内容が悪化していきます。赤字では、配当金を支払うのも難しくなるでしょう。こういった会社を除外するためには、営業利益率の推移や営業キャッシュフローが良好かどうかを確認しましょう。

地味な業界の中に資産株が隠れている

地味な業界の中に資産株が隠れている

資産株と呼ばれる会社は、比較的、地味な業界に多く見られます。急成長している業界では、勝ち組・負け組がはっきりして業績の浮き沈みが激しく、資産株とはなりえません。人気株のように、いきなり株価が乱高下する銘柄も、不安定な値動きをするため資産株とは言えません。また、時価総額が大きい銘柄は、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といったインデックス指標に連動した動きになりやすく、株価が上がりにくいので資産株とは言えないことがほとんど。「派手ではない業界」の「仕手化しない中型株」の中に資産株が隠れていると考えられます。その中で、生活に密着した業界で大きなシェアを持っている会社や、部品などを企業向けに販売していて圧倒的な技術力を持っている会社などが、資産株の候補となるでしょう。

資産株は株主還元を重視している会社が多い

安定した配当が期待できることも重要なポイントです。「配当がなくても資産株と言える」と考える人もいるかもしれませんが、無配の会社は資産株から除外すべきです。配当がないのには、二つの理由が考えられます。一つは「配当できるほどの利益を稼げていない」場合です。これでは、少し業績が悪化すれば赤字になってしまうかもしれませんから、資産株とは言えません。

もう一つは「配当するよりも、成長に向けての投資に資金を使いたい」場合です。成長に向けて投資を行うとしても、その投資が必ず成功するわけではありません。その成否によって、将来の利益が大きく上下してしまう可能性があるので、「安定した業績が見込めないかもしれない」という意味で資産株とは言えないのです。

資産株に投資することで得られるメリット

資産株に投資することで得られるメリット

繰り返しになりますが、資産株を保有していると、長期にわたって安定したキャピタルゲインとインカムゲインが期待できます。仮に、毎年、キャピタルゲインとインカムゲインで8%の利益を得られたとすると、(配当金を再投資すれば)9年で資産が2倍になります。資産株を保有することは、将来の資産形成には最適です。

また、投資資金の一部を資産株に回すことで安定収益が期待できるため、ポートフォリオ(保有している金融資産)の安全性を高め、投資資金が一気に失われる可能性も抑えることができます。

資産株投資で注意しておきたいポイント

安定した利益が得られる資産株ですが、永続的に資産株であり続けられるとは限りません。「放っておけば、勝手に資産が増える」とほったらかしにすることは危険です。技術革新や市場環境の変化により、収益力が徐々に低下したりすることも考えられます。そのため、定期的に業績や株価をチェックするようにしましょう。資産株は短期間で株価が急上昇することがないため、退屈に感じてしまうかもしれません。そのため、資産株を手放して、値動きの激しい銘柄に乗り換えたくなることもあるでしょう。資産運用で大切なのは、投資によるスリルではなく、着実に資産を増やすことだと意識しましょう。

まとめ

資産株はそう簡単に見つけられるものではありませんし、保有している間も忍耐力が必要です。しかし、長期的な資産形成に大きく貢献してくれる存在です。資産株と上手に付き合っていくことができれば、長い間、投資家として成功し続けることができるでしょう。

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