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日経平均は年初来高値更新 円安など好感し軒並み高【2017年6月20日】

2017年6月20日東証相場概況

日経平均は一段高で3日続伸。2日に記録した取引時間中の年初来高値20,239.81円を更新した。NYダウの大幅続伸と111円台半ばに向いた円安を好感して高寄りスタート。朝方の買い物一巡後はもみ合う展開となった。懸念された安倍内閣の支持率低下は相場に対して影響は限定的だったほか、外部要因も落ち着いていることから幅広い銘柄に買いが流入、売買代金上位銘柄も軒並み高となった。

ソフトバンク(9984)と任天堂(7974)が売買代金トップを競う形でともに上昇。ファイナンス明けのルネサスエレクトロニクス(6723)は安寄りした後に持ち直して大商い。村田製作所(6981)や東京エレクトロン(8035)など優良株が高い。反面、外資系証券が投資判断を引き下げた長谷工(1808)、前日に株価1万円乗せを達成したヤーマン(6630)が下げた。

このほか、2部では20日の株主総会で今月末に「東証1部復帰を申請」と伝えられた2部のシャープ(6753)が急騰した。ジャスダック平均は3日続伸、マザーズ指数は6日ぶりに反落。ジャスダックではアエリア(3758)、シンバイオ製薬(4582)、アズジェント(4288)が人気化。マザーズでは先駆したリミックスポイント(3825)とアンジェス(4563)が一服。

この日ジャスダック・スタンダードに新規上場したディーエムソリューションズ(6549)は公開価格2500円に対して買い気配を5750円まで切り上げたが商いが成立せず、初値は明日に持ち越しとなった。

注目銘柄動向

日本エンタープライズ(4829)

東証1部
309円+28円

日本エンタープライズ(4829)が後場に入り急騰し一時350円で年初来高値更新。築地市場の移転問題を巡り、小池東京都知事は「豊洲に一時移転した上で、5年後をめどに築地を再整備し市場機能を戻す方針を固めた」と昼のニュースで各メディアが一斉に報道。これを受けて日本エンタープライズの子会社「いなせり」が、東京魚市場卸協同組合と電子商取引サービス『いなせり』の共同運営を行っていることが材料とされた。『いなせり』は、築地市場内に店を構える数百の仲卸業者から直接、鮮魚・水産物の仕入れができる電子商取引サービスで、築地ブランドが将来的にも存続することが好感された形。

田淵電機(6624)

東証1部
379円+80円

アズジェント(4288)

ジャスダック
3005円+180円

セキュリティーソフト輸入販売を主力とするアズジェント(4288)が3日続伸し年初来高値更新。同社が日本で唯一の卸売り・販売代理店として販売を行っている自動・自立型セキュリティー製品「Carwall」の開発元のイスラエル社のソリューションが、フランス官民団体の自動運転車に採用されることが蹴ってしたことを好感。自動車業界において初のサイバー攻撃防御機能をもった商業向け完全自動運転車が生産されることになる。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 20,230.41 +162.66
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,617.25 +11.18
マザーズ(ポイント) 1,167.30 -5.83
ジャスダック平均(円) 3,253.73 +8.16

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 田淵電機 6624 379 +80 6266.9
2 オルトプラス 3672 1,724 +290 7,244.2
3 デクセリアルズ 4980 1,127 +129 2,792.9
4 大光 3160 1,947 +211 136.5
5 イワキ 8095 415 +44 1,529.0

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 タカタ 7312 324 -80 98.5
2 ヤーマン 6630 9,590 -950 448.5
3 トーセ 4728 1,990 -183 440.4
4 サイボウズ 4776 528 -31 288.6
5 燦ホールディングス 9628 2,050 -108 13.9

東証1部売買代金トップ5(売買代金:単位1000円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 ソフトバンクグループ 9984 101,215
2 任天堂 7974 100,898
3 ルネサスエレクトロニクス 6723 64,972
4 三菱UFJFG 8306 39,017
5 トヨタ自動車 7203 31,129

おわりに:ルネサスエレクトロニクスは出世株となるか

ルネサスエレクトロニクス(6723)が売買代金ランキングの第3位に躍り出た。約4億株の株式売り出しの受渡期日をこの日に迎え、売り出し価格825円に対する利益確定売りが朝方は先行した。しかし、この売りが一巡すると株価は切り返した。発行済み株式数の約4分の1が市場に流通し、浮動株比率が上昇。これに伴って機関投資がベンチマークとするMSCIや日経平均など指数組み入れに期待する思惑買いが高まった。もともとルネサスエレクトロニクスは日本電産(6594)が買収候補とするなど自動車自動運転などで主要部品を扱える有力企業とも見られていた。ファイナンス明けの一時的な出来高の盛り上がりにとどまるかどうかが今後注目される。

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