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日経平均5日ぶり反発 金融、バイオが上値追い【2017年6月16日】

2017年6月16日東証相場概況

日経平均は5日ぶりに急反発。為替が1ドル111円台への円安に向かったことを好感し、全般買いが優勢となった。昼休み時間にあった日銀による金融政策決定会合では、金融政策の現状維持が決定した。市場の予想通りだったものの、日経平均先物が買い戻しを交えて一段高となったことから、日経平均は一時2万円の大台を回復した。メガバンクが高く、銀行、証券、保険が上昇。主力株ではソフトバンク(9984)、小野薬品工業(4528)、セイコーエプソン(6724)も高い。ファーストリテイリング(9983)、KDDI(9433)もしっかり。個別では、ゴールドマンサックスがレーティングを引き上げ、中国で新ブランド投入が伝えられた資生堂(4911)、SMBC日興が投資判断と目標株価を引き上げた日本電気硝子(5214)の上げが目立つ。民事再生法の申請が伝えられたタカタ(7312)は売買停止となるなか、エアバッグの代替え生産の思惑が働いた芦森工業(3526)が急騰した。

一方、前日逆行高の任天堂(7974)とソニー(6758)は一服。米投資会社ペインの保有株売却発表のすかいらーく(3197)が売られた。

ジャスダック平均は小反発、マザーズ指数は4日続伸。マザーズではアンジェス(7563)、ジーエヌアイ(2160)などバイオベンチャー銘柄の物色人気が高まっている。また、前日の新規上場で初値持ち越しとなっていたビーブレイクシステムズ(3986)は公開価格の4.6倍にあたる7700円の初値でデビュー、その後8250円まで買い進まれる場面があった。

注目銘柄動向

日本電気硝子(5214)

東証1部
792+40円

日本電気硝子(5214)が急騰し株価上昇率ランキング上位に登場、年初来高値も更新した。SMBC日興証券が15日付で投資評価を「2」から「1」、目標株価を615円から950円に引き上げたことが手掛かり。ガラスファイバー事業を業績拡大のドライバーとする構造へ転換していることを評価。また、PPG欧米ガラスファイバー事業の取得に伴うシェア拡大が、業績に貢献することも評価点としている。

ダブル・スコープ(6619)

東証1部
1752円+70円

ダブル・スコープ(6619)が続伸し出来高を大きく膨らませている。この日発売された会社四季報・夏号で、今12月期営業利益を30億円と、会社予想の24億円を大きく上回っていることが材料。来12月期営業利益はさらに拡大の50億円と見込んでいる。ソニーエナジーや韓国LG向けに、リチウムイオン二次電池用セパレーターが拡大する模様だ。

生化学工業(4548)

東証1部
1846円+15円

生化学工業(4548)が後場に入り急動意。午後1時に、変形性膝関節症を適応症とする関節機能改善剤「SI-613」の米国における第2相臨床試験を開始したと発表したことが材料。SI-613は、独自の薬剤結合技術を用いてヒアルロン酸と非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を化学結合したもので、医薬品として開発中。関節機能改善効果に加えて、薬剤の有効成分が徐々に放出されるよう調節したNSAIDの鎮痛・抗炎症作用を併せ持ち、変形性関節症に見られる強い痛みや炎症を速やかかつ持続的に改善することが期待されている。注射剤として関節腔内(こうない)に直接投与することから、NSAIDの経口剤や貼付剤投与と比較して副作用が軽減されるという。国内では、今年2月から変形性関節症を対象とした第3相臨床試験を実施している。バイオ株の物色人気が広まり始めたことも追い風として働いた。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,943.26 +111.44
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,596.04 +7.95
マザーズ(ポイント) 1,147.96 +8.31
ジャスダック平均(円) 3,220.50 +0.67

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 芦森工業 3526 269 +65 47,443.0
2 パソナグループ 2168 1,153 +117 1,031.7
3 オハラ 5218 1,340 +130 1,350.4
4 レナウン 3606 152 +14 19,366.4
5 新川 6274 769 +65 743.6

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 アイ・エス・ビー 9702 1,586 -122 378.0
2 フォーカスシステムズ 4662 946 -60 623.7
3 中央発條 5992 339 -20 37.0
4 シーティーエス 4345 1,204 -61 131.9
5 エンシュウ 6213 121 -6 24,856.0

東証1部売買代金トップ5(売買代金:単位1000円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 144,256
2 ソフトバンクグループ 9984 70,713
3 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 49,328
4 トヨタ自動車 7203 34,072
5 東芝 6502 23,556

おわりに:個別株物色に盛り上がりの気配

日経平均は6月に入って2日317円高、9日104円高、そして16日は111円高と週末金曜日高が継続している。マザーズ市場を中心にバイオ関連株の物色人気が広がり、会社四季報の発売をきっかけに個別材料株も動意。また証券会社のレーティング、投資判断で株価が敏感に動き始めている。日経平均は2万円を挟んでの往来相場となり、NYダウのボラティリティも低下しているが、個別株は相場的に動きを強めてきた。様々な材料に株価が敏感に反応し始めており、目先は面白い展開になりそうだ。

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