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日経平均2万円乗せで大引け ソフトバンクが急伸【2017年6月9日】

2017年6月9日東証相場概況

コミー前FBI長官の議会証言に目新しいものはなかったことからNYダウが小幅続伸となり、為替も円安に向かったことから、日経平均は反発スタート。この日はメジャーSQで主力大型株の商いがインデックス売買から膨らむ中で、午前10時頃の先物急伸をきっかけに日経平均は一時急伸した。なお、この日のSQ値は19997.63円。ソフトバンク(9984)とファストリテイリング(9983)の上昇が目立ち、この両銘柄の上昇が日経平均上昇の原動力となった。このほか、任天堂(7974)が3日ぶりに反発。買い戻しが強まった東芝(6502)が急伸し取引時間ベースで1月17日、終値ベースで1月11日以来の300円台を回復。メガバンク、トヨタ(7203)、TDK(6762)も高い。古河電工(5901)は同値引けを1回挟んで8連騰。

一方、海外子会社での会計問題が浮上した富士フイルム(4901)が売られ、花王(4452)、武田(4502)、パナソニック(6752)、コナミ(9766)が下げた。東証株価指数(TOPIX)も上昇したがJPX日経400指数は5日続落。

ジャスダック平均とマザーズ指数はしっかり。マザーズではモブキャスト(3664)とリミックスポイント(3825)が引き続き高人気、ジャスダックではアエリア(3758)と4日連続ストップ高のリバーエレテック(6666)の上昇が目立つ。

注目銘柄動向

ソフトバンク(9984)

東証1部
9476円+655円

ソフトバンク(9984)が急騰し東証1部の売買代金トップ。前日の米国市場で出資先のアリババ株が急騰、みずほ証券が投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を9250円から11000円に引き上げたことを朝方は好感。さらに、前場中盤に、米グーグルの親会社アルファベットからロボット開発のベンチャー企業「ボストン・ダイナミクス」と「シャフト」の全株式を取得するとの追加材料が加わり一段高となった。ボストン・ダイナミクス社は4本足走行、シャフト社は二本足走行のロボットを開発で知られる。2013年12月27高値9320円を更新し、一時700円高の9521円まで上昇。SQに伴うインデックス売買に加えて、材料出現による実需買いも加わり、売買代金は2000億円近くに膨らんだ。

アエリア(3758)

ジャスダック
6130円+200円

アエリア(3758)は5連騰で一時ストップ高の6930円まで上昇。ジャスダックで売買代金は断トツとなった。イケメン俳優育成ゲーム「A3!」アプリについて350万ダウロードを突破したと9日の午後に発表したことが刺激材料。1月27日に配信開始となったゲームで、ダウンロード数の記録更新にともなって株価が刺激を受ける展開となっている。

オルトプラス(3672)

東証1部
1617円+300円

オルトプラス(3672)がストップ高に買われて東証1部上昇率ランキングでトーセ(4728)に次いで、第2位。同社とKADOKAWA、アスキー・メディアワークス、scopesが8日に配信を開始したスマートフォンゲーム「結城友奈は勇者である・花結いのきらめき」(略称:ゆゆゆい)が、AppStoreの無料ゲームランキングで2位となり、好スタートを切ったことが手掛かりに。スクウェア・エニックス(3165)のスマートフォン向けデジタルカードゲーム「ドラゴンクエストライバルズ」を開発したトーセ(4728)がストップ高買い気配となるなどゲーム関連株が次々と人気化している。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 20,013.26 +104.00
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,591.66 +1.25
マザーズ(ポイント) 1,132.15 +14.39
ジャスダック平均(円) 3,227.86 +3.19

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 トーセ 4728 1,403 +300 66.7
2 エス・サイエンス 5721 63 +13 20,687.2
3 オルトプラス 3672 1,617 +300 4,236.9
4 スバル興産 9632 585 +83 799.0
5 新日本無線 6911 684 +62 1,227.0

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 シーイーシー 9692 2,120 -310 790.3
2 ジョイフル本田 3191 3,465 -285 1,043.1
3 ヨシムラ・フード 2884 2,708 -176 125.6
4 ネクシィーズグループ 4346 1,660 -98 137.6
5 スターティア 3393 620 -35 685.2

東証1部売買代金トップ5(売買代金:単位1000円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 ソフトバンクグループ 9984 228,466
2 任天堂 7974 102,665
3 三菱UFJFG 8306 81,047
4 東芝 6502 60,271
5 トヨタ自動車 7203 44,644

おわりに:ソフトバンクとファーストリテイリングで日経平均支える

米国のコミー前FBI長官の議会証言、名首相率いる保守党が過半数割れと報道の英国総選挙と懸念材料はあるものの想定以上に相場は強いようで、肩透かしを食ったような展開となった。この日の日経平均の上げ幅104円は、ソフトバンク(9984)とファーストリテイリング(9983)の上昇による寄与度を合算したものとほぼ一致している。一方、小幅安と同値で終わったパナソニック(6752)やソニー(6758)は今年4月からの上昇波動は崩れておらず、むしろ移動平均との乖離(かいり)修正を待っている形。循環物色はうまく働いているようだ。なお、この日の急伸でソフトバンク(9984)の時価総額が10兆円乗せて終わるとともに三菱UFJFG(8306)の時価総額を上回った。

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