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日経平均5日ぶり反発 マザーズは10連騰【2017年6月1日】

2017年6月1日東証相場概況

日経平均は5日ぶりに反発して終日堅調に推移した。朝方寄り付き前に財務省により発表された2017年1-3月期の法人企業統計で設備投資額が全産業で前年同期比4.5%増となり、2期連続で増加したことが買い安心感につながった。国内の年金系資金など機関投資家の買いも観測された。ただ、19800円台後半になると伸び悩みが顕著に表われる形となった。中期経営計画を発表した東京エレクトロン(8035)、自社株買いを発表したキヤノン(7751)、大手証券がレーティングを引き上げたLINE(3938)の上昇が目立つ。人気女性アイドルグループ関連の追加材料が出たエムアップ(3661)が寄り付後に買い上げられて急騰。トヨタ(7203)、パナソニック(6752)、メガバンクも次第高。相場的に先駆していた任天堂(7974)、ソニー(6758)、ソフトバンク(9984)は一服だが下げは浅い。

ジャスダック平均は4日続伸、マザーズ指数は10連騰。マザーズではビットコイン関連のインフォテリア(3853)とリミックスポイント(3825)が市場人気を二分する勢い。ジャスダックではゲームのベクター(2656)が売買代金トップに立ち、昨年10月以来の株価4ケタに突っかけた。

注目銘柄動向

東京エレクトロン(8035)

東証1部
16375円+685円

東京エレクトロン(8035)が一段高に買われて売買代金上位に。1週間ぶりに年初来高値も更新するとともに16000円台半ばの株価水準は2000年5月以来という高値圏。6月31日に新中期経営計画の策定を発表し、2020年3月期に営業利益3120億円と前2017年3月期実績1556億円からの倍増を目指すことが新たな買い材料となった。また、前日は機関投資家がベンチマークとして使用するMSCIインデックスの銘柄入れ替えが実施されたが、需給的な波乱要素がなくなったことで国内外の機関投資家の買い出動も指摘されている。

フォーカスシステムズ(4662)

東証1部
725円+100円

情報セキュリティー関連と公共向けシステム開発に強みを持つフォーカスシステムズ(4662)が寄り付き直後にストップ高に買われた。2月27日の年初来高値634円を大きく更新した。そうしたなか、「日本マイクロソフトが年内に大規模なクラウドサービスを日本で開始し、警察機関も重要情報を処理できる新サービスも用意と1日付の日経新聞が報じたことが手掛かりとなった。フォーカスシステムズはサイバー攻撃対策で官公庁向けにシステム導入実績を持つことから、連想が働いたようだ。

アルメディオ(7859)

東証2部
329円+80円

アルメディオ(7859)が3日連続のストップ高。5月29日に発表した不動産総合比較サイト「イエカレ」の事業譲り受けによる収益向上期待が引き続き材料として働いている。買収した事業は2017年1月期で売上高4億6400万円、経常利益1億5300万円を稼ぎ出しており、前3月期経常利益実績が3300万円の同社にとっては、収益がドラスチックに好転する可能性を持つ。今回の事業譲り受けを受けて今3月期業績のうち売上高のみを増額修正したが、利益予想は据え置いている。29日終値149円からの人気化で株価低位の値ごろ感が魅力として働いている。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,860.03 +209.46
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,586.14 +17.77
マザーズ(ポイント) 1,114.49 +9.68
ジャスダック平均(円) 3,193.63 +25.09

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 enish 3667 1,460 +300 1,409.3
2 エムアップ 3850 3,150 +700 5,074.0
3 フォーカスシステムズ 4662 725 +100 1,129.1
4 日本コロムビア 6791 766 +65 463.3
5 GMOクラウド 3788 4,545 +375 666.6

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(1000株)
1 キムラタン 8107 6 -1 38,654.0
2 パーク24 4666 2,918 -172 3,429.4
3 マーベラス 7844 1,173 -66 1,246.9
4 エイチワン 5989 1,258 -63 253.9
5 エフオン 9514 1,066 -47 95.7

東証1部売買代金トップ5(売買代金:単位1000円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 70,411
2 三菱UFJFG 8306 48,078
3 ソフトバンクグループ 9984 44,628
4 東京エレクトロン 8035 40,994
5 キヤノン 7751 35,151

おわりに:ビットコインに続くクレジットカード

前日に連続ストップ高記録が途絶えて失速仕掛けたリミックスポイント(3825)が150円高の890円と再びストップ高。同じくマザーズのインフォテリア(3853)とともに「ビットコイン」関連株人気をリードとしている。さらに、「クレジットカード決済」関連という金融関連の物色テーマが新規に参戦。金融庁と経済産業省は、クレジットカードなどでお金を払うキャッシュレス決済比率を10年間で40%に引き上げると報道された。訪日外国人が多く集まる都市の宿泊施設や商店街、観光地で決済端末を完全配置できるようにするため設置への支援の枠組みを新設するという。金融を融合したフィンテックを活用して利便性を高め、消費喚起にもつなげるという。先にクレジットカードのIC型化を義務づける改正割賦販売法が成立するなど、官邸と近いとされる経済産業省関連のニュースは次々と出て来る。この関連では決済を手掛けるビリングシステム(3623)が急騰したが、 クレジット処理端末機の高シェアはパナソニック(6752)、オムロン(6645)、東芝テック(6588)、NEC(6701)が持ち、実際の利益はこちらに流れる可能性が高い。

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