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日経平均、TOPIXは3日ぶりに反落 見送りムード【2017年5月23日】

2017年5月23日東証相場概況

23日の東京市場は大引けにかけてやや売りが優勢となり日経平均、東証株価指数(TOPIX)とも3日ぶりの反落となった。手掛かり材料難から東証1部の売買代金は辛うじて2兆円を超えたものの、出来高は15億株止まり。

ハイテク株の上昇を背景に昨日の米国市場は3日続伸となったものの、ドル円がやや円高方向で推移していることに加え、英国での爆発事件、米国での予算教書の公表などから見送りムードが強まった。東証1部の値上がり銘柄数は978、値下がり銘柄数904。

なお、中小型株物色の流れは継続で、2部指数とマザーズ指数は3日続伸。マザーズ指数は3月高値1,086を伺う動きが続いている。

業種別指数では水産農林、その他金融、食料品、精密機器などが上位に。反面、石油石炭、空運、保険などが安い。

個別銘柄では日本たばこ産業(JT、2914)が2日続伸で年初来高値を更新、加熱式たばこ専門店を6月末に都内に出店することが伝わっている。ポケモンがスマホアプリの配信を決定したこともあり任天堂(7974)が堅調で、売買代金は東証1部でトップ。パンダ関連として東天紅(8181)も高く、RIZAPグループの夢展望(3185)はここ6日間で株価は3倍に買われた。

注目銘柄動向

JMACS(5817)

東証2部
1,180円 +95円

電線中堅のJMACS(5817)が急騰。5月1日高値1,327円奪回を伺い始めた。野村証券のレーティングと目標株価引き上げをきっかけにフジクラ(5803)が急騰し、同じく業績好調の古河電工(5801)などに人気が飛火。その延長線上で同社株にも買いが流入し始めた。前2月期に経常利益は5,400万円へ黒字化、今期は5.5倍の3億円予想と変化率は抜群であることが魅力となっている。

鹿島(1812)

東証1部
835円 +3円

鹿島(1812)が1月5日の年初来高値838円を一時更新した。大成建設(1801)が2016年7月高値929円を19日に更新し、この日は大林組(1802)とともに昨年来高値更新となっていることに刺激を受けている。19日に三菱UFJ証券は投資判断「オーバーウエイト」継続で、目標株価を910円から980円に引き上げている。鹿島は前3月期経常利益が44%増益だったが、今2018年3月期は26%経常減益の1,200億円予想としていることがネックに働いていたが、大手ゼネコンの中では相対的な出遅れ感がある。

リミックスポイント(3825)

マザーズ
395円 +80円

リミックスポイント(3825)が80円高の395円とストップ高に跳ね上げ6連騰。1月の年初来高値377円を更新し、マザーズの出来高、売買代金でトップに立った。子会社ビットポイントジャパンが22日、国内・国際線を就航する日本初のLCC「Peach Aviation」(ピーチ・アビエーション)と組み、仮想通貨「ビットコイン」を活用した直接決済サービスを今年末までに導入すると発表したことが材料。ピーチと組んだ宣伝効果は抜群で、低位の株価を刺激した形。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,613.28 -65.00
東証株価指数(TOPIX)(ポイント) 1,565.22 -2.43
マザーズ(ポイント) 1,077.88 +4.17
ジャスダック平均(円) 3,127.87 +2.32

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 アイビーシー 3920 1,125 +87 641.1
2 フジクラ 5803 948 +70 8,018.1
3 イーグル工業 6486 1,858 +135 443.0
4 オカダアイヨン 6294 1,370 +98 217.3
5 東天紅 8181 198 +13 2,592.0

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 ルネサンス 2378 1,906 -124 230.5
2 新日本電工 5563 349 -22 3,992.3
3 VOYAGE GROUP 3688 2,370 -148 814.7
4 RS Technologies 3445 8,980 -530 189.9
5 ディー・エヌ・エー 2432 2,547.0 -147.0 5,689.5

東証1部売買代金トップ5(売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 53,486
2 三菱UFJFG 8306 37,443
3 ソフトバンクグループ 9984 31,265
4 日本たばこ産業 2914 27,430
5 トヨタ自動車 7203 25,262

おわりに:AI関連株にソフトバンクFの思惑

前日に東証1部出来高は4月17日以来の14億株台に沈み、この日も前場出来高は前場7億5,600万株止まりと薄商い。日経平均や東証株価指数(TOPIX)など指数のボラティリティも低下している。限られたアクティブな資金の一部は中小型の材料株に向かっている。

特に手掛かりとされたのが20日にあった10兆円規模の巨大ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の発足宣言。ソフトバンク孫社長が特に注目するのが人工知能(AI)技術で、関連株に買いが広がった。出来高を前日から倍増以上として3日続伸のJIG-SAW(3914)のほか、株価3ケタで、マザーズのFRONTEO(2158)、データセクション(3905)、シグマクシス(6088)、ジャスダックの日本サード・パーティ(2488)が物色された。

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