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日経平均3日ぶり反落 2万円再び「おあずけ」【2017年5月12日】

2017年5月12日東証相場概況

日経平均は前引けにかけて一段安となり、見送り商状となった。NYダウの3日続落を受けて3日ぶりに反落で始まった日経平均は、前引けに掛けて為替の円高傾向を嫌気して一段安。2万円の大台を目前に上値の重さが意識されるなか、週末のカレンダー事情から買いが見送られ値を消した。先物安からくるインデックス売りが広がり、ソフトバンク(9984)、ファーストリテイリング(9983)、トヨタ(7203)、任天堂(7974)と売買代金上位の主力株は軒並み安。スズキ(7269)、三菱地所(8802) の下げも目立つ。メガバンクもさえない。住友鉱山(5713) 、東レ(3402)、日本郵船(9101)が年初来安値を更新している。一方、決算発表を好感した日産(7201)と楽天(4755)、自社株買いの丸井グループ(8252)の上げが目立つ。JT(2914),東京電力(9501)も高い。親会社が株式公開買い付け(TOB)の大林道路(1896)、1-3月期黒字転換のKLab(3656)が逆行高に向いた。

日経平均が終日マイナスゾーンで推移したことを受けて、ジャスダック平均、マザーズ指数ともに続落した。マザーズではアセンテック(3565)が売買代金トップの賑(にぎ)わいで3日続伸、上場来高値を更新中。ミクシィ(2121)、カヤック(3904)のゲーム関連株の一角も買われた。

注目銘柄動向

楽天(4755)

東証1部
1237円+76円

楽天(4755)が買い気配で始まり大幅高。1月10日の年初来高値1240円を更新した。11日に発表した今12月期第1四半期(1-3月)営業利益が前期比73.2%増の404億円、四半期利益は同2.1倍の250億6000万円と急拡大したことが好感された。「楽天カード」会員の増加に伴う金融事業の好調に加え、前期に買収した爽快ドラッグも利益貢献した。

丸井グループ(8252)

東証1部
1651円+146円

丸井グループ(8252)が一時199円高の1704円と急騰し1月の年初来高値1797円に接近した。12日に決算発表し前期の3.6%減収、5.5%営業増益に続き、今3月期は3.6%増収、12%営業増益と2ケタ増益に勢いづくことが手掛かり。さらに、配当は4年増配の年間37円、自社株を除く発行済み株式数の5.24%にあたる1200万株、150億円上限で自社株買いを実施することも同時発表。買い付け期間は5月12日から来年3月31日まで。丸井グループのほか宇部興産(4208),DTS(9682)、フージャーズ(3284)、KDDI(9433)など自社株買い発表銘柄が逆行高したのが目立つ。

東京電力ホールディングス(9501)

東証1部
474円+10円

東京電力ホールディングス(9501)が出来高を膨らませて大幅続伸した。原子力損害賠償・廃炉等支援機構とともに11日、新再建計画を政府に申請した。今後10年以内に送配電や原子力事業で他電力との再編・統合を目指し、福島第1原発事故の賠償に充当することを明記した。原子力事業でのパートナー探しは難航が予想される他、廃炉費用・保証金捻出のための収益確保も不透明だが、ひとまずの買い戻しを誘うきっかけとなった。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,883.90 -77.65
TOPIX(ポイント) 1,580.71 -6.15
マザーズ(ポイント) 1,060.43 -8.72
ジャスダック平均(円) 3,073.94 -7.84

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 IDEC 6652 1,572 +254 490.8
2 大林道路 1896 939 +145 2,858.0
3 東京機械製作所 6335 80 +12 19,371.0
4 富士機械製造 6134 1,698 +251 2,395.0
5 エムアップ 3661 1,015 +150 2,595.8

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 デジタルガレージ 4819 2,101 -402 1,820.4
2 東邦亜鉛 5707 442 -71 8,907.0
3 キムラタン 8107 7 -1 49,267.0
4 ヨコオ 6800 1,280 -179 541.4
5 TOWA 6315 1,766 -228 2,680.5

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 ソフトバンクグループ 9984 69,294
2 トヨタ自動車 7203 43,352
3 任天堂 7974 37,965
4 ファーストリテイリング 9983 37,192
5 楽天 4755 31,458

おわりに:楽天と丸井の共通点

12日の株式市場で逆行高を演じた丸井グループ(8252)と楽天(4755)はともに225種採用銘柄。ともに、昨年来は物色圏外にあり人気薄だった。しかし、今回発表した決算が好感され、相場的な出遅れ間、新鮮さも手伝って「要マークの銘柄」(市場筋)とされてきそうだ。両社の共通点は金融事業。丸井はエポスカード、楽天は楽天カード事業をそれぞれ展開。ソニー(6758)もソニーフィナンシャルを中心に金融は好調だ。株式マーケットでは「ビットコイン」にまつわる話が色々と底流している。残り1カ月の程度の国会会期末を控えて通期法案のチェックが必要な時期と鳴ってきた。

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