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今年初の4連騰 ハイテク株に買い先行【2017年4月26日】

2017年4月26日東証相場概況

日経平均は今年初となる4連騰。4月に入り初めて19200円台に進んだ。税制改革案への期待が高まっているNYダウが連日の200ドル以上の上昇、為替も111円台の円安、北朝鮮人民軍創軍85周年の25日を通過と外部環境が大きく好転したことが追い風となった。半導体などハイテク株には海外投資家の買いも流入した。米空気圧縮機メーカーを買収の日立(6501)、発表が遅れていた決算内容が評価された昭和電工(4004)が上昇。監査法人の変更検討が報じられた東芝(6502)は上場維持の期待が高まり買い戻しに弾みがついた。パナソニック(6752)、キヤノン(7751)、東京エレクトロン(8035)が年初来高値を更新。買いが広範囲に広がり、ほぼ全面高商状となるなか、任天堂(7974),日本電産(6594)、NTT(9432)など通信株が安い。ゴールデンウイーク入りを控えて追撃買いに勢いがなく、全般は高値もちあいの様相。

日経平均の上昇を受けてマザーズ指数、ジャスダック平均も続伸。25日にマザーズに新規上場し初値持ち越しとなっていたアセンテック(3565)は、買い気配でスタート後、公開価格2000円に対して約3倍となる5950円の初値を前場につけた。その後も6950円のストップ高まで買い進まれた。アセンテックは仮想デスクトップインフラを中心としたITソリュューションの販売、コンサルティングを主業務としている。

注目銘柄動向

キヤノン電子(7739)

東証1部
2,042+249円

キヤノン電子(7739)が急騰し東証1部上昇率2位。昨年1月以来の2000円台回復。今12月期第1四半期(1-3月)営業利益は前年同期比59%増の30億3000万円、経常利益は同2倍の29億2700万円という好決算。据え置かれた通期営業利益65億円(前期比19.5%減)に対する進捗率は47%に達しており、増額修正期待が高まった。レーザープリンター、複合機向けレーザースキャナーユニットが好調、ハッカーによる標的型攻撃から企業の情報資産を守るセキュリティソフトでは新規商談が増加したという。親会社のキヤノン(7751)、兄弟会社のキヤノンマーケティングジャパン(8060)も年初来高値を揃って更新した。

IHI(7013)

東証1部
379円+25円

重工業大手のIHI(7013)が急伸し4日続伸。25日大引け後に発表した増額修正が手掛かり材料。集計中の前2017年3月期営業利益は460億円(前の期比2倍強)と従来計画の380億円から大幅に引き上げた。シールドや車両過給機、航空機エンジンなどで採算が改善し、販管費削減も寄与したとしている。また、海洋構造物事業からの撤退、愛知工場の機能停止なども発表している。2017年3月期は無配だが、5月9日に予定する決算発表で復配に踏み切れるかどうかが注目される。旧社名は石川島播磨重工。

日本マクドナルドホールディングス(2702)

ジャスダック
3425円+20円

日本マクドナルドホールディングス(2702)は26日寄り付き前の午前8時に「親会社の米マクドナルドが保有する日本マクドナルドの株式売却は行わないことが決定された」と発表した。米マクドナルドは昨年1月に株式の一部売却計画を明らかにしていた。日本マクドナルドの業績が回復したことから当面の売却が見送られたというメディアの論調がある一方、売却額が難航して買い手側と折り合いがつかなかったとの見方もある。株価は15円高の3420円と反発して始まったものの、その後は一時、前日終値水準まで調整した。3月までの既存店売上高は一昨年12月から16カ月連続で前年同月実績を上回って好調が続いているものの、米国親会社の売却は一時的なものと市場では見ているようだ。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 19,289.43 +210.10
TOPIX(ポイント) 1,537.41 +18.20
マザーズ(ポイント) 1,021.00 +16.73
ジャスダック平均(円) 2,964.91 +26.97

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 三洋貿易 3176 2,071 +257 252.1
2 キヤノン電子 7739 2,042 +249 928.8
3 日立国際電気 6756 2,675 +259 7,491.6
4 昭和電工 4004 2,069 +164 7,491.6
5 世紀東急工業 1898 584 +44 910.7

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 石川製作所 6208 1,181 -95 568.8
2 SRGタカミヤ 2445 534 -37 209.8
3 ランド 8918 17 -1 4,062.7
4 フジ・コーポレーション 7605 2,055 -119 180.8
5 アークス 9948 2,391 -127 397.8

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 三菱UFJFG 8306 55,214
2 任天堂 7974 51,394
3 ソフトバンクグループ 9984 43,082
4 トヨタ自動車 7203 40,776
5 東芝 6502 37,060

おわりに:好決算の日本電産が寄り付き天井

主力優良株の先陣を切って日本電産(6594)が25日大引け後に決算を発表した。国際会計基準「IFRS」採用の2017年3月期税引き前利益は前の期に比べ21.4%増の1422億円で着地、今2018年3月期も前期比11.1%増の1580億円予想を打ち出し、5期連続の最高益更新見込み。同時にドイツの家電用コンプレッサー企業の買収も発表した。株価は250円高の10590円スタートとなったものの、これが「寄り付き天井」。30分後にはマイナス圏に値を消した。決算内容は市場の想定内で粗プライズがなく、目先の好材料出尽くしと判断され買いが続かなかった形。今後の国際優良株による決算発表後の株価の動きで警戒感が出るとの懸念も台頭した。

3月本決算の主力国際優良株では、安川電機(6506)、日本電産が決算発表の先頭を担っていたが、安川電機は今期から本決算を12月期に変更した。今後は決算発表についての指標性を日本電産が担うことになる。

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