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ETF銘柄を選ぶときのポイント

ETF銘柄を選ぶときのポイント

株の知識レベル:

ETF銘柄は、選び方によっては同じスタンスで投資していても損益が大きく変わる場合があります。
同じインデックスを対象とするETFでも、運用にかかるコストや取引されている金額などで、銘柄によって価格が少しずつズレてしまっているためです。

投資スタンスは正しいのに利益があまり伸びないことがないよう、ETF銘柄を選ぶときのポイントをしっかりと理解しておきましょう。

最初に確認したい取引量

最初に確認したい取引量

ETFを選ぶときに最初に確認したいのが、市場でどのくらい活発に取引されているかを表す取引量です。
取引量を確認するときには、「売買代金」と「出来高」をチェックしてください。

売買代金が少ないということは、取引が活発でないことを意味しており、必然的に出来高も少なくなります。
流動性が低いETFでは、思ったような価格で取引できず、チャンスを逃してしまったり、損益が悪くなったりするリスクがあります。

ETF銘柄を選ぶときのポイント
株の知識レベル:ETF銘柄は、選び方によっては同じスタンスで投資していても損益が大きく変わる場合があります。同じインデックスを対象とするETFでも、運用にかかるコ...

純資産残高よりも取引量の確認を

「純資産残高が大きいものを選ぶべきだ」という意見もあります。さまざまな意見があるものの基本的には、「純資産残高よりも取引量の方が重要」とされています。
いくら純資産残高が多くても、思った価格で取引できなければ意味がないからです。

例えば、価格が2万円のETFは出来高が多ければ2万円で買えますが、出来高が極端に少なければ売り注文が入っておらず、2万円を出しても買えないという可能性もあります。

こういったことを避けるためにも、日経平均や金といった同じテーマを扱っているETFの中でも、売買代金や出来高といった取引量を表す数値が大きいものを選びましょう。
取引量は市場のトレンドなどにより日々変化しているので、ある1日だけで判断するのではなく、チャートを眺めて、普段からそれなりの取引量があるということを確認しておきましょう。

信託報酬は少ないほうが良い

信託報酬は少ないほうが良い

十分な取引量があるETFがいくつかある場合、次に確認すべきなのが「信託報酬」です。

ETFは株のように売買できるとはいえ、投資信託の一種であり、運用管理に必要なコストとして信託報酬が日々差し引かれます。ETFの信託報酬は一般の投資信託と比べて割安ですが、中長期的に投資をするのであれば無視できない大きな差となります。

仮に異なるETFに100万円ずつ投資したときに信託報酬が0.1%違っていたとすると、価格の変動によって多少上下するものの1年で1,000円程度は運用成績が変わります。
3年保有していれば、3,000円です。

同じ指数との連動を目指すなど似た投資方針のETFであれば、信託報酬が低い方を選びましょう。

海外ETFの場合は為替手数料も要確認

ETFには海外に上場しているETFに投資できる「海外ETF」があります。
海外の証券取引市場に上場しているETFを含む株式を取引するためには、日本円を外貨に両替する必要がありますが、そのときに売買手数料とは別に為替手数料も発生します。

為替手数料は、各証券会社が決めています。売買手数料と為替手数料、それに信託報酬を合計して、どれくらいのコストがかかるのかを事前に計算し、それでも利益が見込めるかどうかをはじめに考えておきましょう。

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ETFは指数とのずれにも注目

ETFは指数とのずれにも注目

ETFは、日経平均などの特定の指数に連動するように設計されていますが、「日経平均」という銘柄を買っているわけではありません。
実際には、日経平均に採用されている銘柄を購入して(全銘柄とは限りません)、「日経平均株価とほぼ同じように動くように調整している」のです。

そのため、運用担当者の腕次第で、基準となる指数よりも大きく上がったり、下がったりすることがあります。
この指数との差を「乖離(かいり)率」、「トラッキングエラー」などと呼び、ETFを選ぶときの重要な判断材料の一つです。

乖離率が大きいときはどう判断するべきか

乖離率が「+10%」という場合は、基準とする指数よりも10%相当分だけリターンが大きくなりますが、これは「上手に運用して大きなリターンを出すETF」ということにはなりません。
本来、基準となる指数があるETFは、その指数に連動するように運用されているはずです。指数と連動するように乖離率をゼロに近づけようとすれば、その後のリターンは悪くなるかもしれません。

逆に、乖離率が「-10%」であれば、「いずれ乖離率がゼロになるだろうから割安だ」と考えていいのかというとそうでもありません。
結局のところ、どんな事情があるのかはわからないものの、指数と連動させることができていないのです。

「指数と連動させることができない指数連動型ETF」は、どんな値動きをするかが全く予想できないETFだと言うこともできるでしょう。
できるだけ、乖離率が小さいETFを選ぶべきです。

まとめ

ETFを選ぶときには、まず取引量を確認し、似たETFの中では信託報酬や乖離率をチェックして選択しましょう。
これらの条件を満たしていないETFでは、ギャンブル性が高まってしまっていると言うこともできるかもしれません。

自分自身の思った通りの投資成績が出せない可能性もあるので注意しましょう。

大阪でファイナンシャルプランナーとして活動。
資産運用に関する記事やビジネス関連の記事を多数執筆。
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