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個人型確定拠出年金のメリット・デメリットはどこにある?

個人型確定拠出年金のメリット・デメリットはどこにある?

株の知識レベル:

2016年にiDeCoが導入されたことにより、日本でも注目が高まりつつある個人型確定拠出年金。
将来の年金リスクを考えれば、私的につくる“個人年金ファンド”の考え方は必要不可欠です。すでに、勤め先で確定拠出年金を利用している方もいらっしゃるかもしれません。

ここからは個人型確定拠出年金のメリットとデメリットを確認して行きましょう。

iDeCoは個人型の確定拠出年金。私的年金作りにおすすめ

iDeCoは個人型の確定拠出年金。私的年金作りにおすすめ

iDeCoとは個人型の確定拠出年金の総称です。確定拠出年金とは、その名の通り、毎月の積立金額(拠出額)が確定している年金です。

毎月一定額を拠出し、金融商品を積み立てる個人のための私的年金であり、その特徴は、投資先を自分で決定できること。
将来自身が目標とするリターンを実現するためのポートフォリオを、自分自身で決定します。

つまり、自分の読みが当たれば、投資額よりもはるかに多いリターンを得られる可能性もあるのです。投資対象となるファンドのラインアップも拡充傾向。

大きなリターンを獲得したい場合には、新興国の株式に投資するファンドを選んでもいいかもしれません。

年金リスクにさらされる若者世代や、自営業者に特におすすめ

将来年金の未受け取りリスクに晒(さら)される若者世代や、年金制度でカバーされない自営業者等は積極的にiDeCoを活用すべきだと言えるでしょう。

iDeCoとは、私的年金。ポートフォリオの構成はもちろんのこと、月々の拠出額も自身で変更可能です。
2017年の1月以降、20歳以上60歳未満の成人であれば、原則として誰でも加入できるようになりました。

この制度を積極的に使わない手はないでしょう。

個人型確定拠出年金のメリットは税制面にある

個人型確定拠出年金のメリットは税制面にある

上述したような、自由度の高い商品性もiDeCoの大きなメリットの一つと言えるでしょう。

しかし、iDeCoにおけるメリットはその限りではありません。最大のメリットはその税制面にあると言えるでしょう。
iDeCoとはいわば投資信託の積立投資。つまり、ドルコスト平均法による積立投資と同様の効果が期待できるのです。

よって、長期での投資により投資リスクが軽減します。利益が出る可能性が高まるのです。
iDeCoにはあらかじめ払い戻しのタイミングに制限がありますから、その利益額も大きくなるケースが想定されます。

iDeCoでは利益にも利息にも税金がかかりません。これが最大のメリットと言えるのです。

確定拠出年金には税制でどんなメリットがあるの?
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所得税まで免除されるのはiDeCoだけ!手数料の安さもメリット

み立てには保険や定期預金などが存在します。これらの商品と比べても、iDeCoにおける税制面での優遇措置は群を抜きます。
なかでも、所得税まで免除されるのはiDeCoだけです。

また、手数料の安さもiDeCoにおけるメリットの一つと言えるでしょう。運用時の費用である信託報酬は、いわゆる窓販投信に比べても安いことが一般的。
口座管理料も毎月掛かる費用ですが、それほど大きい額ではありません。

しかし、これらの手数料は証券会社ごとに異なります。月々のコストが小さいからと言って、甘く見ていると中長期では大きな差が開いてしまいます。
iDeCoへの加入時は必ず確認するようにしましょう。

個人型確定拠出年金のデメリットは資金の流動性にある

個人型確定拠出年金のデメリットは資金の流動性にある

結論から言うと、iDeCoにおける最大のデメリットは資金の流動性にあります。一度契約してしまうと、原則、60歳になるまで引き出せません。預けたお金は60歳までの間、いわば“死に金”になってしまうのです。

蛇足ですが、これは企業型確定拠出年金も同様です。
例えば、自営業者が業績悪化に伴い、確定拠出年金を引き出したい局面が出てきたとします。このようなケースでも引き出しは不可能です。

大規模な天災や、自身の生死に関わるような例外的局面を除き、資金の引き出しはできません。
この資金の流動性の悪さが個人型確定拠出年金における最大のデメリットと言えるでしょう。

投資額の設定は慎重に。投資額の変更は年に1度しか出ない

iDeCo利用時の積立金額は慎重に設定する必要があります。
投資額を自身で自由に選べる点はメリットですが、年に1度しか投資額を変更できない点には注意が必要です。
それぞれのライフイベントを正確に把握し、余裕を持った運用が必要になります。子供の留学や、結婚資金。あるいは、車両の購入等もあるかもしれません。

あらかじめ無理のない範囲での設定を行うことがポイントと言えるでしょう。

まとめ

未曽有の低金利時代に少子高齢化。個々人で、将来の年金対策を行うことは必要不可欠です。
しかし、上述したように、個人型拠出年金を利用する際には、注意すべき点がたくさんあることも事実です。

メリットも多数存在しますが、資金の流動性がない等のデメリットも存在します。制度のポイントを把握し、無理のない資金作りを心がけましょう。

札幌で働く元証券マンのファイナンシャルプランナー。専門分野は株や投資信託を用いた中長期での資産形成。
趣味はスポーツ全般で小、中、高と野球部に所属。また、米国への留学経験があり、海外スタートアップ事情にも精通。
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