株の教科書.com

日経平均4日続落 円高進行を嫌気【2017年4月14日】

2017年4月14日東証相場概況

日経平均は4日続落。年初来安値こそ更新しなかったものの、105円高の寄付き値がこの日の高値でわずか10分満たずのうちにマイナスゾーンに入ると、その後は手控えムードが高まった。週末で米国も3連休と材料に欠ける中、一時108円台に入った円高と地政学リスクの高まりを嫌気する展開。ソフトバンク(9984)など通信株や、東京エレクトロン(8035)、東京電力(9501)などが安く年初来安値更新も420銘柄超と値下がり銘柄が優勢な展開。ただ、メガバンクは下げ幅を縮め、売買代金上位のファーストリテイリング(9983)とトヨタ(7203)がインデックス買いと買い戻しを伴って反発。任天堂(7974)も4日ぶりに反発と押し目買いの動きも出始めている。なお、東芝(6502)は一時、前日の終値水準まで切り返した。東芝が売却を計画している半導体事業に関し、米アップルが数千億円に上る大規模な出資を検討しているとNHKが報じたことに反応した。このほか、1次入札に応じた台湾の鴻海精密工業がソフトバンクに協力を要請したことも伝わった。

一方、石川製作所(6208)、日本アビオニクス(6946)といった防衛関連株は朝高スタートの後に急速に値を消した。思惑ベースで買われてきただけに、週末を控えての換金売りが強まった。個別では興和がTOBの丸栄(8245)、業績上方修正のVOYAGE(3688)が、キリン堂(3194)、ホクリョウ(1384)が高い。

日経平均の下げに伴ってジャスダック平均とマザーズ指数も後場に入り下げ幅を広げた。マザーズではサイバーステップ(3810)、ジャスダックではアエリア(3758)と直近の人気株が売られた。

注目銘柄動向

VOYAGE GROUP(3688)

東証1部
1872円 +161円

メディア向け広告配信プラットフォームの企画・運営を手掛けるVOYAGE GROUP(3688)は13日大引け後に、今2017年9月期業績予想を上方修正した。2016年10月に連結子会社化した動画広告プラットフォーム事業会社の業績がフル寄与したことなどを要因に、営業利益は12億円から18億円(前期比4.6%増)と大幅に引き上げ、減益予想から一転して増益となることに株価は反応した。意外感が強く株価は東証1部株価上昇率第2位と急反発した。

ベルシステム24ホールディングス(6183)

東証1部
991円 +50円

ベルシステム24ホールディングス(6183)が2月23日以来となる1,000円台を回復。上昇率も6%を超え、東証1部で値上がり率6位にランクインした。13日取引終了後に発表された2017年2月期決算が好感。前期比6.2%増収、8.0%営業減益、当期利益は2ケタの減益で着地したものの、16年2月期に比べ減益幅は縮小、一方で、今18年2月期は6.6%増収、13.8%営業増益と2ケタの増益が計画されている。なお、みずほ証券では「利益率改善シナリオの説得力が高まってきた」との評価のもと、買いの投資判断を継続している。

TSIホールディングス(3608)

東証1部
715円 -75円

アパレルのTSIホールディングス(3608)が年初来安値(704円)水準まで大きく売られた。東証1部で値下がり率は2位。13日発表された2017年2月期決算が警戒された。営業利益は前期比倍増なる25.4億円で着地、今18年2月期営業利益に関しても前期比25%増の32億円を計画しているが、中期経営計画で示された営業利益17年2月期30億円、18年2月期60億円をそれぞれ下回っており、警戒感が強まったようだ。決算と同時に7月7日までの期間で200万株、20億円を上限とした自己株式の取得が発表も、株価支援材料にはならず。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 18,335.63 -91.21
TOPIX(ポイント) 1,459.07 -9.24
マザーズ(ポイント) 971.22 -21.28
ジャスダック平均(円) 2,841.31 -16.81

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 丸栄 8245 127 +17 5,463.0
2 VOYAGE GROUP 3688 1,872 +161 1,218.3
3 キリン堂 3194 850 +68 89.2
4 enish 3667 554 +40 433.6
5 MrMax 8203 420 +3 425.1

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 石川製作所 6208 1,342 -198 4,755.6
2 キムラタン 8107 7 -1 52,203.0
3 ランド 8918 19 -2 67,326.5
4 TSIホールディングス 3608 715 -75 1,161.8
5 ファーストロジック 6037 2419 -236 45.7

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 任天堂 7974 62,584
2 東芝 6502 53,590
3 ソフトバンクグループ 9984 43,315
4 トヨタ自動車 7203 41,514
5 ファーストリテイリング 9983 37,320

おわりに:東芝の半導体事業売却にソフトバンクも参戦?

米国半導体会社のウエスタンデジタル、アップル、台湾の鴻海精密工業、そしてソフトバンクまでも当時用してきた東芝のメモリー事業の再編。「なぜ、鴻海精密工業がソフトバンクに協力要請?」となるが、ソフトバンクは今年2月にシンガポールに置く資産運用会社を鴻海精密工業との合弁に切り替えており、その関係は近年、急接近していた。ソフトバンクグループが設立する1000億ドル(約12兆円)ファンドの存在感がここにきてにわかに高まっている。

株式投資に関する情報サイトです。コラム、企業発表、東証有望銘柄、株のきほん、株価チャート入門、株価材料、株式市場の話題、株式週間展望、相場格言などの情報を掲載しています。
総合評価
(0)
Pocket