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日経平均一段安 円安と北朝鮮情勢を嫌気【2017年4月13日】

2017年4月13日東証相場概況

日経平均、TOPIXはともに3日続落となった。地政学リスクが意識される中、トランプ発言により5カ月ぶりに108円台となった円高が重荷となり、日経平均は一時247円安の18,304円まで売られた。大引けにかけて為替が持ち直し、日経平均も下げ幅を縮小したものの、東証1部の値下がり銘柄数は1,000銘柄を超え、年初来安値も連日で更新。欧米市場がイースター休暇で週末休場となることから、積極的な動きも乏しい。

業種別指数では石油や鉄鋼、鉱業、保険が値下がり率上位となっており、電気ガスと水産農林は逆行高。足元物色されていた石川製作所(6208)や豊和工業(6203)、東京計器(7721)といった防衛関連も反落し、売買代金上位のソフトバンク(9984)やトヨタ(7203)、三菱UFJ(8306)、任天堂(7974)なども売り優勢となった。

一方、マザーズ指数は3日ぶりの反発。1,000ポイントを割り込み、前日も大きく売られていたことで、本日は後場に入り堅調な展開となった。上方修正を背景にした買いが続いているサイバーステップ(3810)がマザーズで値上がり率トップとなり、ジャスダックではオービス(7827)がストップ高に貼り付いた。独PENTAXと販売権許諾契約を締結した3Dマトリックス(7777)も新興市場で人気化した。

注目銘柄動向

良品計画(7453)

東証1部
一時25,800円 +770円

売買代金上位銘柄で数少ない逆行高銘柄に。朝方の買い物一巡後は利益確定売りが先行したが、プラスゾーンを守り10日の年初来高値25,220円を更新した。12日に発表した2017年2月期業績は経常利益が18%増で着地し、今2月期は10%増の425億円を予想。6期連続の過去最高益の更新とともに、今2月期は年間配当を前期比31円増の324円に増配する方針が好感された。さらに、発行済株式数の0.38%に相当する10万株、24億9,200万円を上限に自社株買いを実施(買い付け期間は4月19日から8月31日)することもプラス材料。全般相場が波乱となる中、同社株のほかサイゼリヤ(7581)、コメダ(3543)など好決算を発表した2月期、8月期決算の銘柄に逆行高が目立った。

ぷらっとホーム(6836)

東証2部
2,204円 +400円

急伸し2月の年初来高値2,100円を大きく更新した。朝高スタートの後、値動きの軽さから買いを呼び込み、前引けにかけてストップ高(400円高)に。米国インテル社が発表した世界標準のIoTプラットフォーム採用の家庭向け宅内実証実験を手掛けていると観測されていることが材料。関西の世帯での実証試験に関西電力(9503)も参加しているが、その関西電力も逆行高に向いて3月の年初来高値を更新。ぷらっとホームの株価は昨秋以降、13週移動平均線が株価の頭抑えとして働いてきたが、この日はこれを完全に上抜けたことで、テクニカル的に上値視界が広がったとの見方もある。

日本マクドナルドホールディングス(2702)

ジャスダック
3,320円 +20円

ジャスダックの時価総額トップ企業。日中の値動きは小幅なものの、3日続伸し4月5日の高値3,300円を更新。3月の月次既存店売上高は前年同月比16.5%増で16カ月連続の前年実績超え。鶏肉偽装問題で揺れていた同社だが、新商品メニューの積極開発など、ここにきて明るい話題が増えてきた。株価が上昇する中で信用倍率は1倍を割り込み需給関係も良好。株主優待の食事券権利取りが6月末に接近し始めていることも追い風として働く。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 18,426.84 -125.77
TOPIX(ポイント) 1,468.31 -11.23
マザーズ(ポイント) 992.50 +13.74
ジャスダック平均(円) 2,858.12 -2.24

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 丸栄 8245 110 +30 408.0
2 北の達人コーポレーション 2930 769 +100 2,481.9
3 キムラタン 8107 8 +1 48,739.0
4 ペプチドリーム 4587 6,460 +520 2,229.3
5 グリー 3632 764 +54 8,404.1

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 石川製作所 6208 1,540 -385 13,919.0
2 豊和工業 6203 791 -149 7,163.1
3 インターアクション 7725 695 -118 1,285.1
4 東京計器 7721 255 -41 14,303.0
5 セントラル警備保障 1,542 -183 -92 202.8

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 ソフトバンクグループ 9984 55,313
2 トヨタ自動車 7203 45,286
3 東芝 6502 44,415
4 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 41,707
5 任天堂 7974 34,985

おわりに:久々TOB合戦

ジャスダックに上場するソレキア(9867)が一時650円高の5,670円と4日ぶりに急反発。独立系の電子部品商社であるソレキアに対してはフリージア・マクロス(6343)会長の佐々木ベジ氏と富士通(6702)の間で、TOB価格の引き上げ合戦に発展している。富士通が5日に買付価格を4,000円から5,000円に引き上げたことを受けて、佐々木氏側は4,500円から5,300円に3回目となる買付価格引き上げで、買付期間も今月28日に延長したことが材料視された。ソレキア側は「ホワイトナイト」である富士通の公開買付け応募の推奨を意見表明済み。ただ、今回の佐々木氏の価格引き上げで、富士通にとっては自社の株主への説明も必要となる、対応策に頭を痛めることになりそうだ。

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