株の教科書.com

0

子供の名義を使えば非課税投資枠が使える!

子供の名義を使えば非課税投資枠が使える!

株の知識レベル:

20歳以上を対象とする通常のNISAについては年間の非課税投資額が120万円までと決まっています。

しかし、家族の非課税枠を増やす方法としては、未成年の子供についてNISA口座を開設できる「ジュニアNISA」があります。
ジュニアNISAの特色を知って賢く使えば教育資金を増やしたり、相続税の節税にも役立てたりすることができます。

通常のNISAは1人1口座で120万円まで

通常のNISAは1人1口座で120万円まで

通常のNISAでは、年間の非課税投資枠は120万円であり、さらに1人1口座までです。
非課税枠とは儲かった金額につき120万円まで非課税になるという意味ではなく、120万円までの金額を使って購入した商品ならいくら儲かっても非課税ということです。

つまり、NISAの枠内の投資で大きな儲けが出れば非課税の恩恵を大きく受けることができますが、いったん購入した商品が値下がりして買い直したいと思ったような場合に思わぬ落とし穴があるのです。

いったん使った枠は再利用できない

NISA口座の非課税枠を使って取引していた場合、いったん100万円を使って購入した商品につき「失敗した、やはり別の商品を買おう」と思ったら売却しても非課税枠は復活しません。つまり残りの非課税枠は20万円ということになってしまうのです。

よって、激しく売り買いを繰り返すような取引スタイルにそもそも向いておらず、非課税枠を使って購入する商品を最初によく吟味しなければならないことがポイントです。

ジュニアNISA口座で家族の非課税枠をアップ

ジュニアNISA口座で家族の非課税枠をアップ

ジュニアNISAとは、0歳から19歳(口座開設する年の1月1日時点で20歳未満)の子供の名義を使って作るNISA口座のことです。

とはいえ、実際の取引をまだ完全な行為能力のない子供自身にさせるわけにはいきませんから、口座の運用管理は親、祖父母のみがすることができます。
ジュニアNISAにはNISAとは異なる点がいくつかありますが、なかでも非常に大きな差異は非課税枠の金額であり、NISAの120万円に対してジュニアNISAは80万円となっています。

また、子供が18歳に達する年度の12月31日までは引き出しが制限されている点にも注意が必要です。
両親2人だけだと240万円が限界ですが、ジュニアNISA口座を子供の数だけ作っておけば、家族全体の非課税枠をかなり拡大することができます。投資に慣れてきたらもう少し保有銘柄を増やしたい、と考える人にとってはとても有難い制度です。

学資保険より有利になることもある

通常の預金では使ってしまうおそれがあるので、学資保険をかけて教育資金を準備しているという人も多いでしょう。ただ、利率の問題を考えるとジュニアNISAで非課税取引をした方が有利なこともあります。

上記で「18歳まで引き出しができない」という点を説明しましたが、これにはメリットもデメリットもあります。
子供名義の普通預金口座にお金を置いておけば子供が引きだしてしまう危険もありますがジュニアNISAならその危険を防止することができます。

ただ、18歳時点より早い時期にまとまった学費が必要になった時に使うことができないといった難点もあります。

ジュニアNISAってなに?
株の知識レベル:NISAの後に生まれたジュニアNISA投資を行う上で重要な指針、目標は利益を上げることにほかなりません。増やしたくないということであれば、タンス預金...

相続税対策として使うこともできる

相続税対策として使うこともできる

相続税というのは、日本全体で見ると相続発生件数全体の8%程度にしかかかっていません。
ただ、2015年より相続税が改正されて課税が強化され、現在の基礎控除(ここまでなら相続税がかからないという遺産額)は「3000万円+(600万円×法定相続人の数)」となっています。
つまり、自分が亡くなればそれを超える遺産が見込まれるという人はなるべく早めに財産を子供や孫に移転しておく必要があるのです。

しかし、何も考えずにやみくもに生前贈与すれば、そこには相続税よりもさらに税率の高い「贈与税」がかかってきます。これを回避する方法としてよく使われるのが「年間110万円までの贈与なら申告も不要で贈与税が非課税になる」という「暦年贈与」です。

ジュニアNISAの年間投資枠は80万円なので、これをジュニアNISAに回して節税するという方法も考えられます。ただ、暦年贈与は財産を減らすのに時間がかかるため、相続開始までに年数の余裕がない場合はあまり効果が上がらないこともあります。

ジュニアNISAならではのサービスがあることも

子供や孫の名義でジュニアNISA口座を開設すると、子供向けの「金融経済を勉強するための教材」がサービスで送られてくる証券会社もあります。

せっかく口座名義の口座で投資をしているので、このようなものを活用してこの機会に家族でお金のことを学ぶのもよいのではないでしょうか。

まとめ

ジュニアNISAを利用すれば家族の非課税枠を増やすことができ、運用さえうまくいけば大きな恩恵を受けることもできます。
ただ、いったん決めた金融機関を変更できないなどの不便もあるため、事前に特色をよく理解してから利用するようにしたいものです。

現職の司法書士(実務経験14年)、ライター歴3年。
資格は司法書士、宅地建物取引主任者、2級FP技能士、モーゲージプランナー(住宅ローン専門資格)。
総合評価
(0)
Pocket