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日経平均一段安 円安と北朝鮮情勢を嫌気【2017年4月12日】

2017年4月12日東証相場概況

日経平均は大幅続落となり年初来安値を更新した。1ドル109円台の円安と中東シリアと北朝鮮の地政学リスクの高まりが嫌気されて現物、先物とも売りが先行した。前場段階で東証1部の値上り銘柄数は151銘柄、値下がり1817銘柄とほぼ全面安商状で、後場は見送りムードが一段と強まった。日経平均は終日マイナスゾーンで推移。ソフトバンク(9984)、日本電産(6594)、東京エレクトロン(8035)、SUBARU(7270)が一段安。メガバンクも売られた。東芝(6502)も安い。11日に2度延期していた2017年3月期第3四半期決算を発表。債務超過状態となり、継続企業の前提に関する注記が記載された。決算レビューを実施したPwCあらた有限責任監査法人は意見を不表明。一方、NTT(9432)、リコー(7752)などが散発高。石川製作所(6208)など防衛関連が人気を持続した。

地合いの悪化を嫌気して、ジャスダック平均、マザーズ指数も続落し、マザーズ指数は2月7日以来となる1000ポイント大台割れに沈んだ。

本日、東証1部に新規上場したLIXILビバ(3564)は、公開価格2050円を約5.1%下回る1947円の初値をつけた。その後は買い上げられて公開価格を上回って大引けた。LIXILビバはLIXILグループ(5938)の連結子会社でホームセンター「ビバホーム」を展開。ビバホームとして東証1部にも上場していたが2001年にLIXILに吸収合併されて上場廃止となっていた。再上場案件に対するマーケットの目は厳しく、大型上場であることから公開価格割れのスタートとなった。

注目銘柄動向

イズミ(8273)

東証1部
5520円+555円

前2017年2月期業績を11日大引け後に発表。営業利益は357億円(11.8%増)の着地、今2月期営業利益は390億円(前期比9.3%増)計画とした。また、4月28日付で自己株式719万6720株(発行済み株式総数の9.10%)を消却すると発表したことが好感された。さらに、ニトリホールディングス(9843)代表取締役会長の似鳥昭雄氏を社外取締役候補者に選任すると発表したことも話題となった。株価は急伸し1月10日の年初来高値5250円を大きく更新した。

トレンダーズ(6069)

マザーズ
1295円+193円

前日ストップ高の余勢を駆って連騰。一時292円高の1394円まで上昇し年初来高値更新。10日大引け後の大量保有報告書(5%ルール)で、カリスマ個人投資家の片山晃氏が同社の発行済み株数11.38%を保有していることが明らかとなったことが引き続き材料視されている。保有目的は純投資。片山氏はかつてチャームケア(6062),日本ライフライン(7575),パピレス(3641)などで大量保有報告が出て株価がいずれも急騰した経緯がある。トレンダーズは、女性の口コミパワーを活用するマーケティング会社。

JR西日本(9021)

東証1部
7484円+80円

4日続伸と大型株の中では異彩の強さを放っている。具体的に株価を刺激するような材料は出ていないが、4月4日に年初来安値をつけるなど鉄道株の中では最も相場的に出遅れていた。JR西日本の配当利回りは1.8%と東日本、東海、九州など上場JRの中では最も利回りが高い。JR東日本(9020)とともに4月28日が決算発表日。JR発足30週年の今年は様々な記念イベントが開催されている。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 18,552.61 -195.26
TOPIX(ポイント) 1,479.54 -15.56
マザーズ(ポイント) 978.76 + -34.98
ジャスダック平均(円) 2,860.36 + -50.03

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 石川製作所 6208 1,925 +400 6,800.7
2 豊和工業 6203 940 +150 10,656.9
3 極東貿易 8093 275 +42 4,646.0
4 東京計器 7721 297 +41 15,279.0
5 キムラタン 8107 8 +1 48,725.0

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 竹内製作所 6432 1,810 -288 2,295.6
2 ローツェ 6323 2205 -290 2,193.5
3 岡村製作所 7994 913 -118 895.6
4 北の達人 2930 669 -73 865.2
5 トランザクション 7818 847 -92 666.2

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 東芝 6502 44,953
2 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 35,294
3 トヨタ自動車 7203 34,817
4 任天堂 7974 30,360
5 ソフトバンクグループ 9984 27,312

おわりに:防衛関連の人気持続

石川製作所(6208)を核銘柄に細谷火工(4274)、日本アビオニクス(6946)と防衛関連株が、予想以上の強さを発揮している。緊張から実際に衝突が生じたとしても、これらの銘柄に具体的に業績インパクトが生じるかどうかは怪しいところだが、これも相場だ。防衛関連から監視カメラ関連に物色人気が一部スイッチするあたりは面白い流れだ。大阪万博関連で後場は櫻島埠頭(9353)が動意づいたが、同時期に動いたのは杉村倉庫(9307)でこちらも株価は295円と低位。明日も加倉島埠頭が上がれば、こちらもツレ高しそうだ。このほか、サイバーステップ(3810)が今5月期業績の上方修正をきっかけに2日連続でストップ高と小型株は縦追い人気が目立ってきた。

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