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日経平均は3日ぶりに反落 全般、様子見【2017年4月11日】

2017年4月11日東証相場概況

日経平均、TOPIXは3日ぶりの反落。再び110円台となった円高が警戒されて売り先行のスタート。その後、後場に入り日経平均は136円安まで売られる場面も、大引けにかけて再度下げ幅を縮小する展開となった。日銀によるETF買いへの期待が下支えになったものの、地政学リスクが意識される中、積極的な動きは乏しく様子見ムード。新興市場も軟調な展開。業種別では石油や海運、機械、サービス、銀行などが安く、不動産は終日しっかりした展開。

決算発表期限を迎えた東芝(6502)はマイナス圏での推移が続き、売買代金は東証1部でトップ。メガバンクが売られ、任天堂(7974)やペプチドリーム(4587)、ソフトバンクグループ(9984)といった売買代金上位銘柄も軒並み安。減収減益となる2017年2月期決算を昨日発表したJフロントリテイリング(3086)は年初来安値を更新し、寄り付き前に上方修正を発表したベクトル(6058)もさえない動き。新株発行による資金調達からスミダコーポレーション(6817)が大きく売られた。

半面、防衛関連として新日本無線(6911)や石川製作所(6208)などが引き続き物色され、監視カメラ関連の池上通信機(6771)と兼松サステック(7961)が急騰。昨日株式分割を発表したメディカル・データ・ビジョン(3902)も上昇率上位にランクインしている。

一方、新興市場ではマザーズのグランディーズは昼休み中に発表した株式分割からストップ高に張り付き、サイバーステップ(3810)は好業績による買いが継続。今期大幅増益見通しを発表したロコンド(3558)は好材料出尽くしと売りが優勢となった。

注目銘柄動向

アエリア(3758)

ジャスダック
5300円+635円

3日続伸し、一時ストップ高。東証が11日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上、うち現金40%以上)を解除すると発表したことが買い材料として働いた。また、日証金も増担保金徴収措置の解除を発表し、信用規制の解除で、資金流入の活発化を期待する買いが集まった。3月22日の信用取引の委託保証金率引き上げ以来、株価は一時4000円を割り込むまで調整していた。株価5000円回復は3月21日以来。イケメン役者養成スマホゲーム「A3!」の成長が材料と鳴っていたが、10日には会社側が財務面の経営企画、海外投資・進出・事業企画の促進や、資本業務提携等のM&Aの強化を目的とし「企業投資室」新設したことも材料視された。

櫻島埠頭(9353)

東証2部
265円+10円

続伸し出来高は急増。大阪唯一の商業埠頭会社で大阪市此花区に土地を所有していることから、大阪万博関連株として人気化したことがある。11日の閣議で日本政府は2025年の万博を大阪に誘致することを正式に了承し、博覧会国際事務局に立候補届を提出する。万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。開催期間は2025年5月3日から11月3日までの185日間で、来場者数は2800万人から3000万人と想定。すでにフランス・パリが立候補を表明し、ロシアが開催を検討している。

サカイ引越センター(9039)

東証1部
3305円+175円

3日続伸し年初来高値更新。岩井コスモ証券が投資判断を「Bプラス」から「A」、目標株価も3500円から3650円に引き上げたことが材料となった。稼ぎ時となる3月売上高(速報)は前年同月比14.9%増で、件数と単価も上昇。3月度の好調に新規連結の寄与も加わり、集計中の前2017年3月期は会社計画を上回る増収増益で着地した模様とレポートしている。さらに、今3月期のスターとなった4月度も順調の模様。4月28日に決算発表予定。株価の上昇によって2016年1月末割当以来となる株式分割期待も膨らんできそうだ。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 18,747.87 -50.01
TOPIX(ポイント) 1,495.10 -4.55
マザーズ(ポイント) 1,013.74 + -16.65
ジャスダック平均(円) 2,910.39 + -19.66

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 新日本無線 6911 489 +46 1,617.4
2 石川製作所 6208 1,525 +130 9,915.9
3 兼松サステック 7961 228 +16 2,049.0
4 池上通信機 6771 143 +10 1,566.0
5 EIZO 6737 3,400 +235 512.7

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 コード 株価 前日比(円) 出来高(千株)
1 ローツェ 6323 2,495 -700 55.3
2 スミダコーポレーション 6817 1,300 -278 2,158.5
3 プレナス 9945 2,327 -181 782.5
4 日本マイクロニクス 6871 923 -70 681.6
5 富士機工 7260 535 -37 119.3

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 コード 出来高
1 東芝 6502 59,256
2 三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306 30,625
3 任天堂 7974 30,010
4 トヨタ自動車 7203 28,825
5 ソフトバンクグループ 9984 28,399

おわりに:防衛関連の人気持続

石川製作所(6208)を核銘柄に細谷火工(4274)、日本アビオニクス(6946)と防衛関連株が、予想以上の強さを発揮している。緊張から実際に衝突が生じたとしても、これらの銘柄に具体的に業績インパクトが生じるかどうかは怪しいところだが、これも相場だ。防衛関連から監視カメラ関連に物色人気が一部スイッチするあたりは面白い流れだ。大阪万博関連で後場は櫻島埠頭(9353)が動意づいたが、同時期に動いたのは杉村倉庫(9307)でこちらも株価は295円と低位。明日も加倉島埠頭が上がれば、こちらもツレ高しそうだ。このほか、サイバーステップ(3810)が今5月期業績の上方修正をきっかけに2日連続でストップ高と小型株は縦追い人気が目立ってきた。

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