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日経平均は続伸後伸び悩む 東芝とバイオの上げ目立つ【2017年4月10日】

2017年4月10日東証相場概況

日経平均は大幅続伸。円安・ドル高を好感して幅広く買われてほぼ全面高のスタート。一時186円高があったものの、その後は戻り売りが優勢となり伸び悩んだ。米国海軍の空母打撃群が朝鮮半島に向けて北上するなど、新たな地政学リスク材料が台頭したものの、影響は限定的だった。売買代金上位の主力株が軒並み高となるなか、国内投資ファンドの買い増しが思惑材料となった東芝(6502)が出来高を伴って大幅高。6日に年初来安値を更新していたSUBARU(7270)が続伸、続落で始まった任天堂(7974)もプラス圏に切り返す。材料が出たバイオのペプチドリーム(4587)、業績増額修正および好決算評価のエスクロー・エージェント(6093)、大阪有機化学(4187)がストップ高に跳ね上がる。後場に入り、FDA(米食品医薬品局)が抗がん剤候補化合物の臨床試験開始の承認を取得と発表したCANBAS(4575)が一時ストップ高となるなどバイオ関連株に動意が広がったほか、みずほFG(8411)を筆頭にメガバンクにも買いが先行した。

反面、ファナック(6954)、セブン&アイ(3382)は高寄り後にマイナスに転じるなど、戻り売り圧力が強い。日経平均の上昇を受けて、マザーズ指数とジャスダック平均も続伸。マザーズでは、バイオのソレイジア・ファーマ(4597)、EC通販物流のファイズ(9325)が出来高を伴って株価も上昇。ジャスダックでは、アエリア(3758)、ブロッコリー(2706)が出来高を伴って高い。一方、2部ではシャープ(6753)が大口売りを浴びて急落している。

本日東証2部に新規上場した壁紙等インテリア、仮設資材や産業資材を手掛けるウェーブロックホールディングス(7940)は、公開価格750円を3・9%下回る721円の初値だった。寄り付き直後に740円台まで上げたものの上値は重く、大引けは693円とこの日の安値圏で大引けた。

注目銘柄動向

ペプチドリーム(4587)

東証1部
6250円+1000円

朝方寄り付き直後に6120円まで小緩む場面もあったが、ストップ高にほぼ終日貼り付いた。
米ジョンソン&ジョンソングループの医薬部門であるヤンセンファーマと、創薬共同研究開発の契約を締結すると発表したことが材料。ヤンセンファーマが開発を目指す複数の創薬ターゲットとして、同社独自の創薬開発プラットフォームシステムを活用。ヤンセンファーマから契約一時金、研究開発支援金を受領するほか、目標達成報奨金(マイルストーンフィー)や、製品化後には最大約1260億円のロイヤルティ収入を得ることが材料視された。値がさ株だが、ネット系の個人資金も値幅取りを狙って流入している。1月高値6320円を明日更新しそうだ。

エスクロー・エージェント・ジャパン(6093)

東証1部
1684円+300円

ストップ高。金融機関からの業務受託と不動産関連業務の第三者寄託(エスクロー)を展開する企業。7日に2017年2月期決算を発表し、58.8%増収、71.2%営業増益で着地し、今2018年2月期も22.3%増収、34.8%営業増益を見込む好調な業績が材料視されている。司法書士によるシステムサービスの利用頻度が増加、強みである非対面・遠隔地取引における業務支援サービスが拡大中という。年初から値幅にして650円も一貫して下げてきただけに、今後の戻りが試されそうだ。

石川製作所(6208)

東証1部
1395円+229円

3日続伸。4月に入り値幅にして580円強、率にして66%超の上げを見ている。米海軍の空母打撃群が朝鮮半島に向けて北上したことを受けて防衛関連株人気が再燃。東京計器(7721)、豊和工業(6203)と言った一連の防衛関連株が値動きの良さから追撃甲斐を呼び込んでいる。あくまでも思惑ベースでしかないが、東証2部では、先駆している日本アビオニクス(6946)が出来高500万株突破と年初来最高の出来高に弾み、昨年来高値を更新。防衛関連としては相場的に出遅れていた防護服のアゼアス(3161)、Jアラート(全国瞬時警報システム)を手掛ける理経(8226)などへ物色人気が拡大している。

主要株価指数

大引け 前日比
日経平均(円) 18,797.88 + 133.25
TOPIX(ポイント) 1,499.65 + 9.88
マザーズ(ポイント) 1,030.39 + 4.59
ジャスダック平均(円) 2,930.05 + 14.22

ランキング情報

東証1部株価上昇率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 株価 前日比 出来高
1 エスクローAJ 1,684 300 1,434,100
2 石川製作所 1,395 229 5,971,200
3 ペプチドリーム 6,250 1,000 2,710,100
4 大阪有機材工業 1,010 150 460,300
5 ワキタ 1,166 129 945,400

東証1部株価下落率トップ5(株価単位は円、出来高は株)

順位 銘柄 株価 前日比 出来高
1 Fブラザーズ 1,505 -156 158,300
2 久光製薬 5,920 -600 815,100
3 ロート 1,957 -140 1,066,300
4 OlympicG 548 -37 45,200
5 デザインワン 1,500 -93 152,600

東証1部売買代金トップ5  (売買代金:単位千円)

順位 銘柄 株価 前日比 出来高
1 東芝 229.7 13.7 51,985,148
2 任天堂 25,775 10 39,930,752
3 三菱UFJFG 679.0 11.3 32,107,715
4 ソフトバンク 8008 12 31,082,384
5 トヨタ 5,896 64 29,368,653

おわりに:防衛関連株は日米で人気

小甘いものの、香港ハンセン指数も上海総合指数も小動きに終止し、米国空母の朝鮮半島に向けた航行は中国大陸の相場では材料視されなかったようだ。米国でも前週末の相場でシリア空爆に使用された「トマホーク」製造元のレイセオンを筆頭に、ロッキード、ゼネラル・ダイナミック、グラマンなどが買われていた。日本では流石に三菱重工(7011),三菱電機(6503)といった防衛関連の大型株を「本気買い」する動きはなかったが、小型材料株の世界では結構な値動きが展開された。万が一、有事となれば、為替の円高が相場にとって最も厄介な「敵」となる。

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