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久々のIPO初値5ケタデビュー【2017年3月27日】

オバマケアの代替案の採決中止の余波が、米国の製作能力の実効性に警戒感を台頭させて為替がドル安・円高に触れている。前週末の米シカゴ日経平均先物は大証比45円安となっており、輸出を中心とする主力大型株には逆風。28日を最終日とする配当、株式分割などの権利取り需要があるものの、国内の機関投資家も年度末を控えて積極的な運用は難しく、日経平均は反落しそうだ。ただ、日経平均19,000円ラインではインデックス買いも流入しやすく、売り一巡後は模様眺めとなるかどうかが注目される。一方、ジャスダック、マザーズなどの新興市場はIPO銘柄を中心に物色意欲が高く、引き続きアクティブな資金はこちらに向かいそうだ。本日は貸し会議室最大手のTKP(3479)がマザーズに新規上場する。

東証寄り付き

日経平均反落でスタート 主力株が軒並み安

日経平均は前週末比191円安の19,071円と反落のスタート。110円台に入った為替の円高を嫌気してメガバンク、ソフトバンク(9984)、トヨタ(7203)などの主力株は軒並み安でスタートした。寄り付き語の日経平均は下げ幅を200円に広げ19,000円ラインの攻防となっている。ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)の下げが目立ち、東芝(6502)は寄り付き後に売られている。一方、任天堂(7974)は寄り付き後に買い戻しが先行して高い。連日の高値更新となったルネサス(6723)の上昇も目立つ。ジャスダック平均、マザーズ指数は寄り付き後に軟化している。この日新規上場のTKP(3479)は買い気配で始まっている。

東証10時

日経平均19,000円割れ 円高進行で全面安

日経平均は午前10時前からの円高進行に連動して、先物安からくるインデクス売りが先行。全面安商状に転じて、日経平均の下げ幅は300円を超えて19,000円を割り込んできた。日経平均先物は18,800円台まで軟化している。ソフトバンク(9984)が下げ幅を拡大し、メガバンクジリ安。業種別では保険、不動産、証券の下げが大きく、東証33業種はすべてマイナスに沈んでいる。ダイキン(6367)、東京エレクトロン(8035)が散発高。日経平均の下落にとなって、マザーズ指数も下げを早めている。新規上場のTKPは8540円まで買い気配を切り上げている。

東証前引け

日経平均19,000円割れ 円高嫌い一時330円安

日経平均 前日比291.74円安の18,970.79円

TOPIX  前日比21.08ポイント安の1,522.84ポイント

日経平均は円高を嫌気して、ほぼ全面安と急反落。291円安の18,970円と19,000円割れに沈み、下げ幅は一時330円安に拡大した。日経平均指数寄与度が高いファーストリテイリング(9983)とソフトバンク(9984)の下げがきつく、メガバンクも売られ時価総額上位は全面安商状。なかで、日経225種に採用されていない任天堂(7974)のほか、ダイキン(6367)、大成建設(1801)などが前場プラスゾーンで引けた。前日比プラススタートの東芝(6502)もマイナスに転じたのと対象的に、東証2部のシャープ(6753)はプラス転換してしっかり。この日マザーズに新規上場の貸し会議室最大手のTKP(3479)は、公開価格6,060円の74%高に当たる10,560円の初値を前引け間際に形成。その後は売り買いが交錯している。

東証後場寄り

日経平均に下げ止まり感 円高にブレーキ

後場の日経平均は277円安の18,985円と前引けの水準を引き継いでスタート。ただ、その後は為替の円高にブレーキがかかったことで、19,000円台に突っかけるなど、短期的に戻りを試す展開となっている。東芝(6502)。メガバンクを始めした大型株が前引けの水準で寄り付いた後、売り買いが交錯。全般値動きが鈍い中で、任天堂(7974)が再び買い先行の展開となり上昇していることが目立つ。ルネサス(6723)も引き続き買いを呼び込んでいる。東証2部のシャープ(6753)は堅調だが上値が重い。新興市場も一服ムードが強く、マザーズの力の源HD(3561)が反落している。TKP(3479)は小幅な値動きでの売買。

東証2時

日経平均は小動き 手控えムード強まる

日経平均は18,980円近辺と後場寄り付きの水準から小動き。後場寄りから、売買代金、出来高上位の銘柄群に大きな変化は見られない。東芝(6502)、メガバンク、トヨタ(7203)など主力株が軒並み安。前日比プラスのぎ薬効高銘柄は任天堂(7974)、ダイキン(6367)、パナソニック(6752)の優良株の一角。個別ではゲームのKlab(3656)が一ストップ安まで売られた一方、東京個別指導(4745)、トランザクション(7818)が個別に買われて大幅高。本日上場のTKP(3479)は一時10,000円割れまで下げるなど売りが先行している。ジャスダック指数、マザーズ指数ともに軟調。

東証大引け

日経平均19,000円割れで終了 2月9日以来

日経平均は円高を嫌気して反落。日経平均は一時330円安まで沈んだものの、後場は模様眺めムードが強まって小幅な値動きにとどまった。大引けでの19,000円割れは2月9日以来。メガバンク、ソフトバンク(9984)を始めとする売買代金上位銘柄は軒並安で、野村HD(8604)など証券株の下げが目立つ。ダイキン(6367)、任天堂(7974)、パナソニック(6752)が散発高だが、上値が重い展開に終始した。個別ではMBO発表のTASAKI(7968)がTOB価格2205円にサヤ寄せする形でストップ高。マザーズ指数、ジャスダック指数も下落。マザーズ新規上場のTKP(3479)は公開価格6,060円、初値10,560円、終値9,970円だった。

おわりに

久々のIPO初値5ケタデビュー

日経平均 前日比276.94円安の18,985.59円

TOPIX  前日比19.53ポイント安の1,524.39ポイント

貸し会議室最大手のTKP(3479)がマザーズに新規上場した。前引け前に初値が公開価格を74%高に当たる10,560円となった。株価10,000円超の株価ケタデビューは昨年6月登場の転職者向け求人サイト運営のアトラエ(6194)以来で、その前が4月の転職・就活コミュニティサイト運営のグローバルウェイ(3936)。事業的に類似性があるアトラエとグローバルウェイ。実は、この2銘柄とも株価パフォーマンスはパッとしない。最低投資額が株価5ケタだと100万円以上と、誰でも簡単に投資できない。しかし、株価水準が高くても、イコール成長株ではない。ただ、TKPは飲食のケータリング、研修コーディネート、クラス会ネット、ホテル・リゾート、コールセンターと幅広い事業を展開している。単なる貸し会議室企業ではない。意外な成長性を持った企業だ。さて、明日は3月末基準日の権利付き最終売買日だ。配当、株式分割、株主優待の権利は28日に購入する必要がある。

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