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「そーせい」の終わりの始まり【2017年3月15日】

14日のNYダウは44ドル安の20,837ドルと続落。FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を15日に控えるほか、原油先物の下落が嫌気されて見送りムードが強い。為替も小動きで、シカゴ日経平均先物は50円安の19,430円となり、引き続き手掛り難で始まりそうだ。前日乱高下した東芝(6502)が本日から監理銘柄となる。1週間ぶりに新規上場銘柄としてファイズ(9325)が登場することが注目点。

東証寄付き

日経平均続落スタート 東芝売られシャープ高い

日経平均は前日比80.75円安の19528.75円の続落でスタートした。海外での重要イベント控えやNY株安、原油安、為替の円高と買い手控え要因がある中で、買い材料に乏しく売りが先行する展開。ファナック(6954)など優良株、メガバンクが安い、ソフトバンク(9984)も反落。監理銘柄となった東芝(6502)も売られ寄り付き直後に200円を割り込んだ。一方、三菱重工(7011)が5日続伸。前日急騰した東証2部のシャープ(6753)も大幅高で寄り付いた。なお、本日マザーズに新規上場のファイズ(9325)は買い気配スタート。

東証10時

日経平均下げ渋り 三菱重工が逆行高

日経平均は寄付き後に19,500円近辺まで調整した後に出直り、寄付き水準を上回ってきた。ただ、手掛かり難で戻りは鈍い。メガバンク、トヨタ(7203)、ソフトバンク(9984)など売買代金上位の主力株は安い銘柄が多い。200円近辺で売買の東芝(6502)は小動き。ユーロ円建て転換社債型新株予約券付社債の発行を発表した三菱ケミカル(4188)がファイナンスによる1株利益の希薄化を嫌気して急落。一方、三菱重工(7011)が5日続伸、任天堂(7974)とファーストリテイリング(9983)が朝安から切り返している。今3月期業績を増額修正した大手芸能プロダクションのアミューズ(4301)が急騰。朝高スタートのシャープ(6753)は利益確定売りに押され始めている。

東証前引け

日経平均小幅続落 東芝、シャープが安い

日経平均 前日比57.78円安の19,551.72円

TOPIX  前日比5.68ポイント安の1,569.227ポイント

日経平均は57円安の19,551円と続落。海外重要イベントを控えて買い手かがりに欠けるなか、利益確定売りに押される展開が続いている。ただ、朝安のファーストリテイリング(9983)がプラス圏に引き戻すなど機関投資家のインデックス買いも流入し寄付き後の押し幅は浅い。監理銘柄指定となった東芝(6502)が安く、ソフトバンク(9984)、メガバンクなど主力大型株に安い銘柄が多い。三菱ケミカル(4188)と九州電力(9508)はファイナンスを嫌気して急落。一方、三菱重工(7011)が買い進まれて5連騰。KDDI(9433)、花王(4452)が前引けにかけて上げ幅を広げている。利益確定売りが増加する2部のシャープ(6753)はマイナスゾーンに沈んだ。マザーズ指数、ジャスダック平均も安い。本日マザーズに新規上場のファイズ(9325)は公開価格1250円に対して買い気配値を2132円まで切り上げている。

東証後場寄り

日経平均は小安い 戻りを試す銘柄も増加

15日後場の日経平均は36円安の19,572円と下げ幅をやや縮めてスタートした。引き続き模様眺めムードが強く、前引け水準を上回って始まったソフトバンク(9984)や日立(6501)が、すかさず売られるなど、戻り売り圧力は強い。一方、マイナスゾーンで推移するメガバンクは寄付き後に上値を慕う動きを見せ三菱UFJFG(8306)はプラスゾーンに切り返している。トヨタ(7203)、コマツ(6301)なども同様に巻き返しに転じている。ピジョン(7956)が昨年6月、ユニ・チャーム(8113)が昨年10月の高値を更新している。マザーズ指数の下げ幅が広がり始めている。バイオベンチャーで、マザーズ売買代金上位の常連であるそーせい(4565)が昨年2月17日以来となる12,000円を割り込んだことで見切り売りが増加し始めている。

東証2時

日経平均はマイナス圏でのもみ合い継続

日経平均は58円安の19,551円。依然としてマイナス圏でのもみ合いが続く。新興市場の下げ幅拡大から個人投資家からの売りも増え、東芝(6502)が一段安。古河電工(5801)やSUMCO(3436)なども安く、DIC(4631)は利食い売りに押された。一方、ヤマトHD(9064)が高く、市光工業(7244)はクレディ・スイスによる目標株価引き上げが刺激に。塩野義(4507)や花王(4452)といったディフェンシブ銘柄の一角も堅調に推移している。

東証大引け

日経平均は続落 薄商い継続

大引けの日経平均は32円安の19,577円と続落。米FOMCやオランダの総選挙を控え引き続き手控えムードが強く薄商い。東証1部の売買代金は1兆6,771億円にとどまり、3日連続で2兆円割れ、出来高も前日よりも縮小して16.5億株にとどまった。前日は後半に切り返した東芝(6502)が監理銘柄に指定されたことで再び売られ、原油安で石油関連株も安く、新日鉄住金(5401)を始めとした鉄鋼株も売りが優勢となった。三菱ケミカル(4188)と九州電力(9508)は転換社債の発行から希薄化が警戒され、第3四半期決算を発表したヤーマン(6630)も安い。一方、三菱重工(7011)は続伸で、米国の利上げに伴う利ザヤ拡大期待で三菱UFJ(8306)が取引終盤に買われた。神戸物産(3038)は大幅増益決算が好感され、東建コーポ(1766)も決算から堅調な展開となった。なお、本日マザーズに新規上場したファイズ(9325)は初値持ち越しとなった。

おわりに

「そーせい」の終わりの始まり

日経平均 前日比32.12円安の19,577.38円

TOPIX  前日比3.59ポイント安の1,571.31ポイント

相場の「凪(なぎ)」状態が続いている。海外で重要イベントを控えるという要因はあるものの、もうひとつのポイントは「森友学園問題」。この問題にテレビを中心とするメディアが傾注し、国会審議での経済政策などが聞こえにくくなっている。この日、気になる下げを見せたのがマザーズ指数。後場に入ると前日比下げ率が3%を超え始めた。ここジリ安を続けていたバイオベンチャーの「そーせい」(4565)が12,000円割れ。取引時間中では昨年2月17日、終値ベースでは2月16日以来の12,000円割れだ。5月高値26,180円を頂点とする相場は、既にチャート上では「底割れ」の形。マザーズで時価総額第3位、売買代金では絶えずトップスリーに君臨してきた「そーせい」の相場が崩れたことは相場の転機でもありそうだ。

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